とっても可愛い、ウサギの魔物の正体は?

第二王子の妃となるべく、男爵家に引き取られた元孤児のリナリア。
しかしそこで待っていたのは、地獄の淑女教育。しかも妃選考会に落ちると、役立たずとして屋敷を追い出される羽目に。

酷い! そっちの都合で引き取っておきながらポイなんて、リナリアが可哀想です!
とはいえそれまでの男爵家での扱いも良くないものなのだったので、これで窮屈な生活とサヨナラできると、内心喜ぶリナリア。

そしてそんな彼女には、心の支えになっていた存在が。
それは男爵家の近くにある森で出会った、真っ白なウサギのような姿をしたキュートな魔物、アルル。
魔物でも人を襲うわけではなく、リナリアのために花を持ってきてプレゼントしてくれる、かわいくていい魔物なのです!
こんな魔物となら、自分も仲良くなりたいですよ。

リナリアもアルルの事を可愛がり、時に添い寝をしたり、時に頭にキスをしたりと、とっても仲よし。
しかし、この物語は女の子が魔物をモフモフする癒し話では終わらなかったのです。

物語の途中、実はアルルは呪いで魔物の姿に変えられた、王子様だということが判明するのです!
った、ちょっと待って。リナリアはそのアルルに、キスしたり添い寝したりしてたんですけど!?

王子様相手にとんでもないことをしたものです。下手したら王室不敬罪で、首が飛びかねません。
はたしてリナリアの運命はいかに!?

……なんて書きましたけど、たぶんですが大丈夫でしょう。
だってアルルもリナリアの事大好きなはずですし、きっと許してくれますよ。

幸薄な女の子とモフモフなウサギの、友情から始まる大騒動。
リナリアにもアルルにも、幸せになってもらいたいです。

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