罪と欲と業、その果て

救いのない世界を『見届ける』というものでしたが、とても面白い内容でした。物語の終着点も綺麗な作品だったと思います。
終わりの先にあるifルートがとても尊いものであると感じられました。
所々に散りばめられている元ネタの存在する描写にクスリとさせてもらったり、欲望に駆られる人々の様子だったり、皇帝が抱く過去の事象からくる暴力装置たる勇者への恐怖などと読めば止まらず一気読みしてしまう面白い物語でした。