マニュルムの花①

寒さが一段と深まり、雪が溶けずに積もるようになった頃。職務中、各隊の見回りでやってきたヘンリクスに、明けた夕方、自宅を訪れるよう言われた。

早春の一件で急速に打ち解けて以来、よく呼ばれるようになったものの、大抵は数日前に打診がある。珍しく唐突で、何かあったのかと尋ねたら、大事な話があるという。

襲いくる睡魔と戦いながら、夜勤を終えて朝寝をし、昼下がりは剣の鍛練に励んだ。

風呂に入ってさっぱりし、私服に着替える。膝丈の上衣を被り、最後にベルトを締めて、ふと思う。

(伯父上は……何も言ってこないなあ……)

十五歳の誕生日まで、あと一週間。その日の夜から翌朝は、当番を振り替えて休日になっている。

同期や先輩達から、楽しみだなとか、頑張れよとか、散々言われても、伯父と向き合うのだと思うと、ただただ陰鬱な気持ちになるだけだった。

ところが、今になっても、帰省するよう声がかからない。もはや放っておかれるのか、それとも〈教え〉のないままその夜を迎えるのか――会いたくないなどとは言っていられないほど、切実に不安が募っていた。

物思いに沈んでいると、肩を軽く叩かれる。はっとして振り見た隣に、親友の姿があった。微苦笑した表情。ずっと呼ばれていたのだと気づく。

「大丈夫? 難しい顔して……何かあった?」

「え、あ――うん……その、もうすぐ誕生日だから……」

思わず歯切れが悪くなる。

もう差し障りのない時間帯とはいえ、おおっぴらには話しづらい。それに、エルドウィンはそういう類いの話は苦手だったから、何となく気が引けた。

それでも、気遣わしげな声が返ってくる。

「……不安?」

頷く。汚れた稽古服を畳み、部屋番号と名の縫われた洗濯袋に入れながら、小声で話す。

「父上が、何も言ってこないんだ。普通なら、もうとっくに帰って、〈教え〉があるはずなのに……」

「それは心配だね……父上に相談しようか?」

愁眉を寄せた顔。しかし、ゆるゆるとかぶりを振った。

ブラッツが父親役なら、どんなに安心だろうかと思う。ただ、この件はさすがに頼るわけにはいかない。

「ありがとう。でも、家の問題だから」

「そうだね……ごめんね、力になれなくて」

そんなことない、と返そうとした時、エルドウィンの名を呼ぶ声がした。

ともに振り返ると、早くしないと遅刻するぞ、と先輩が大浴場の入口で待っている。エルドウィンが、慌てて服を脱ぎ出す。

当番表を思い出す。これから遅番なのだ。夕方に早めの入浴を済ませ、身綺麗にして職務に当たる。王家の子女を警護する上で、身だしなみは、欠かせない事項のひとつだ。

私物用の鞄を肩にかけ、洗濯袋を抱える。

「引き止めてごめん。また明日な」

「うん、またね」

軽く手を上げて挨拶を交わすと、脱衣所をあとにした。

それから、洗濯物置き場に袋を放り投げ、正面玄関口の札を外泊にした。

宿舎の管理室の窓口で、十五歳未満に義務づけられている外泊理由書を提出すると、王宮の北西にある総帥正門へと向かった。


下男に迎えられて屋敷に入ると、幼い男の子達の甲高い声と軽やかな足音が、玄関の広間に響いた。

「おじうえっ!」

腕を広げて、小さな従甥達を待ち構える。

示し合わせたように二手に分かれた兄弟を、両脇にそれぞれ抱える。しゃがんで目線を合わせると、頭に手を添えて微笑んだ。

「お前達は本当に、いつでも元気だなあ」

群青の瞳の兄と藍色の瞳の弟。きらきらと輝く大きな四つの目が、嬉しそうに柔らかく形を変える。

少しして、引き裾を擦る音が聞こえる。仰ぐと、歩みくるヴィクトリアの姿があった。

「もう! 走らないって、あれほど言っているのに」

思わず笑みをこぼす。立ち上がって、挨拶する。

「姉上。お邪魔します」

「いつも出迎えが雑でごめんなさいね。何度言っても聞かないの」

溜め息まじりの苦笑。引っついたままの兄弟を見下ろす。

くりくりとした大きな四つの瞳。叱ることなどできず、つい甘やかしたことを言ってしまう。

「でも、元気なのはいいことですから。きっと立派な騎士に育ちますよ」

「あなたまでそんなことを。どうして男というのは、こう呑気なのかしらね」

溜め息をつく様に苦笑する。ヘンリクスも甘やかす側なのだ。いつも子供達を叱るのは、ヴィクトリアだった。

気分を切り替えるように、ひとつ息をつくと、明朗に微笑んで言った。

「――まあ、いいわ。今日は少し遅くなると言っていたから、先に夕食を頂いてしまいましょう。あなたが来るというから、朝からしっかり仕込んでおいたのよ」

何を、とは聞かなくてもわかった。凍える寒い冬の最も定番な料理で、子供の頃からの大好物だった。

大ぶりに切った肉と野菜に、果実酒と炒めた小麦粉を加えて、じっくりと火にかけた、牛肉の煮込み。旨みの溶け込んだ、つやつやと光る濃茶色は、見ているだけで腹が減る。

弾んだ気持ちで礼を言うと、従甥達を促して、皆で食堂へと向かった。


四人で楽しく賑やかな食卓を囲んでから、居室で遊んでいた頃、ヘンリクスが帰宅した。挨拶もそこそこに、書斎に来るよう告げられる。

幼い従甥達は、そろそろ寝る時間だ。おやすみとそれぞれ抱き締めて、部屋をあとにした。


ソファに座ると、ヘンリクスが、立ち並ぶ本棚の奥の方から、一冊持ってくる。しっかりとした装丁だが、表紙に題名がない。

不思議に思って眺めていると、苦笑する声が聞こえた。

「お前、来週マニュルムに行くだろう。義父上から、〈教え〉を授けるよう頼まれてな。例の事件で、身体が空かないんだそうだ」

その言葉に納得する。

例の事件――先日発覚した、一般兵士を相手にした違法賭博。王都の警邏を担うフォルティス家にとって、あるまじき失態である。その一斉摘発で、軍は上から下への大騒ぎだった。

「すまんな。せっかく、おやで腹を割って話せる貴重な機会なのに」

気遣って細まる、薄青の双眸。おもむろに首を振った。

実際、伯父は宿舎に泊まり込むほど忙しかったし、こんな繊細な事柄で、向き合う勇気はなかった。むしろ、ヘンリクスでよかったと安堵する。

「軍の真価が問われる大事な時です。父上を煩わせるわけにはいきません。義兄上も、お忙しいのに引き受けてくださって、ありがとうございます」

礼をして顔を上げると、何か言いたげな表情に出会う。逡巡するように口を開きかけたが、結局ただ頷いただけだった。そして、いつもの軽妙な笑みを浮かべた。

「まあ、そんなに難しいものじゃない。とにかく大切なのは、絶対に粗雑に扱うな、ということだ。相手は、結婚するまでの〈仮初めの奥方〉だからな。子を為し、家を繋ぐための手ほどきをしてくれる大切な存在だ。将来の妻だと思って、丁重に接するようにすれば、問題ない」

言いながら、ヘンリクスが厚い表紙をめくる。

白い遊び紙のあとの図画に、思わず赤面した。騎士舎で出回っているものより、ずっと写実的で緻密だ。

「えっと……これ……」

「いわゆる〈教本〉ってやつだな。お前が見てきたものは、あくまで経験者向けだ。どうやったら、あれにたどり着くかわからんだろう」

確かにそうだが、まさかこんな本を使うとは想像していなかったから、ただただ慌てた。

視線を上げた先には、人の悪い笑み。伯父の方が冷静でいられたかもしれないと、相反したことを思う。

しかし、それから説明を聞いていく中で、ふと、伯父がヘンリクスに頼んだ本当の理由が浮かんだ。

具体的な図画。あのおぞましい経験を思い出すのではないか。伯父は、全て終わったあとの姿を目の当たりにしたのだ。

それを語る時の、憤怒とも憎悪ともつかない激情に満ちた顔が、頭を過る。決して涙を流さない渇いた群青の双眸が、その時だけ、悲泣に濡れているように見えた。

思惑があるとはいえ、父親としてすべきことは、全て余さず果たしてきた伯父だ。それが、期限の迫った上で、他人に頼んだのである。相当迷ったのかもしれない。

足に嵌った、重く冷たい枷。未来は決められている。

それでも、苦渋の決断を無下にはできない。図画を元に解説する、ヘンリクスの平静な声を聴きながら、手順を頭に叩き込んだ。

最後に理解できたか確認があったあと、教本を渡された。聞けば、伯父のものだという。

「父親から嫡子に受け継いでいくんだ。お前も、結婚して、長男が十五歳になったら、渡すんだぞ」

子息が複数人いたらどうするのだろうと思ったが、その度に貸し借りするのだという。

確かに、内容はともかく、これほど緻密に描かれた図画を写本で増やすには、かなりの技と金が必要だ。そんな貴重な本を、相部屋のどこにしまうか悩んだので、とりあえず、そのまま預かってもらうことにした。

こうして、無事に〈教え〉を受け、十五歳の誕生日を迎えることとなった。


六貴族所有の高級娼館が立ち並ぶ、フロス街。六つの地区の中でも、マニュルム地区は、他とは一線を画す広大な面積を誇っていた。

フォルティス家は、担う職務の性質上、圧倒的に男の数が多い。従家のエクエス家はもちろん、王宮騎士団や近衛騎士団に入った他家の子息達に加え、規律維持のために監視すべく、一般の独身兵士の世話もしている。

料理店や酒場、各種商店は、それぞれの客層を意識して開かれ、毎夜絶えずよく賑わった。その活況は、さながらひとつの街のようだった。


王都の南東を目指す馬車の中を、ただ沈黙が覆っていた。向かいに座る伯父は、腕を組んで俯いたまま、彫像のように動かない。

小さな窓に切り取られた、茜色に染まる街並み。昔とほとんど変わらない景色に、心がさざめく。まさか、こんな形で帰ってくるとは、思いもよらなかった。

大小様々な高級娼館が立ち並ぶ中で、一際立派な最高等級の一番館。フォルティス家の直系と傍系以下の嫡子だけが利用を許されている、その館が、今夜の目的地だった。

父が警備兵として働いていた館が、高級娼館だとは全く知らなかったから、初め聞いた時は本当に驚いた。

しかし、真夜の容姿の一家が暮らすには、〈たれどきの子〉――六貴族の子息と高級娼婦との間にできた子の多く住むフロス街が、一番適していたのだろう。実際、街区の境を越えた途端、漆黒の髪を持つ人々の姿が、目に入るようになる。

仕事に向かう男達。手を繋いで家路に就く、母親と子供。朧気な記憶の中の、父と母を思う。

馬車が、おもむろに速度を緩めて止まる。馭者が扉を開け、恭しく礼をした。

伯父が巨躯を縮めて降りたあとに続く。仰ぐと、華麗で絢爛な館が、視界いっぱいに広がった。

父や館勤めの下女から遣いを頼まれる時は、使用人用の裏口から出入りしていたから、表を見たのは初めてだった。質実剛健を旨とし、荘厳で重厚な装飾を好むフォルティス家にしては、享楽的で華美な外観に、特別な場所なのだと感じる。

視線に気づいて顔を戻すと、伯父が浅い階段に足をかけたまま、振り返って待っている。早足で追いつくと、大きな分厚い手が、先導するように、両開きの片側を押し開けた。


出迎えた館主を名乗る女人を見て、驚きのあまり、言葉を失った。

歳月を感じさせない、美しく妖艶な容貌。幼馴染みのトリーナの母だった。自分に気づいているのか、いないのか、洗練された所作で、伯父と形式通りの挨拶を交わしている。

館主は、任期の明けた、その館所属の娼婦が務める。そして、娼婦の娘は、見目によって、下女か娼婦に振り分けられるのだ。

可愛くて頭がよく、男子連中の憧れの的だったトリーナ。同い年で初秋生まれだから、もう誰かの〈仮初めの奥方〉になっているかもしれない。

子供の頃は、露ほども知らなかった厳しい現実。暗澹とした気持ちでいると、名を呼ばれて仰ぐ。伯父が、淡々と翌朝の迎えの時間を告げる。頷くと、館主に辞する旨を伝えて、館をあとにした。

扉の向こうに消えていく、大きな背中。心細さと不安が過る。そんな自分を意外に思いながら、館主に促されて、奥へと進んだ。


案内された小部屋。その扉を館主が叩くと、柔らかな声が返ってくる。押し開けた先にいたのは、引き裾を広げ、腰を折って、優雅に礼をする少女だった。

「お初にお目かかります、次代様。トリーナと申します」

顔を上げた瞬間、はっと、翠緑の瞳が見開かれる。しかし、声を上げるようなことはしなかった。

身を起こすと、胸元の大きく開いた上衣から、滑らかな白い肌と谷の陰影が覗く。思わず、視線を逸らした。

館主が、穏やかな声音で願い出る。

「次代様。初秋に咲いた誰も知らぬ花を、どうぞ愛でてやってくださいませ」

直系嫡子のために用意された、まっさらな〈仮初めの奥方〉。並び立つははを、たまらない気持ちで見る。

それでも、引き返すことはできない。形式通り、挨拶を返す。そして、ほっそりとしたトリーナの白い手に誘われて、奥の階段を上がっていった。


ほのかな灯りに照らされた部屋は、外観と同じように、豪奢で絢爛だった。一方で、低い卓と二人掛けのソファに大きな寝台と、家具は少なかった。

しかし、どれも技巧を凝らされた意匠で、一目で最上級の品だとわかる。さすがに、これだけのものを全ての部屋に備えるのは不可能だ。この部屋は、きっと直系嫡子のためにしつらえられたのだろう。

外套の留め具を外すと、背後に回ったトリーナが、するりと後方に引いて受け取る。

動揺のない、流れるような所作。素知らぬふりをすべきか。迷ったものの、結局口を開いた。

「なあ、俺のこと、気づいてるだろ」

外套を衣服掛けに吊るして整えていた手が、ぴたりと止まる。少しの間のあと、おもむろに振り向いた顔は、泣きそうに歪んでいた。

「ずいぶん、声が低くなったのね――フェリックス」

歩み寄って、見上げた翠緑の瞳が、潤んで揺れる。

「私のこと、覚えていてくれたなんて。火事のあと、みんなは死んだと言ったけれど、ずっと生きてるって信じてた……また会いたいって、片時も忘れたことはなかったわ」

その言葉に、胸が詰まる。突然の出来事に別れも告げられず、七年を過ごしてしまった。

手を繋いで満月に祈った、あの幼い夜。淡い初恋の思い出。そっと、細く白い手に触れる。

「ごめん……俺の家のせいで……」

トリーナが、緩やかに首を振る。さらさらと揺れる、金茶色の長い髪。繋いだ手が、温かい。

「あのあと、たくさんの人が助けてくれたの。家を無償で貸してくれたり、服を仕立ててくれたり――おかげで私は、何不自由なく勉学に励めた。そして、マニュルム随一の花として、主家様の次代様に、摘み取っていただく栄誉を得たわ。まさか、あなただとは思わなかったけれど」

少しおかしそうに、くすりと笑う美しい顔。大人びたその表情に、鼓動が高鳴る。

事情を話そうと口を開こうとすると、そっと、人差し指が唇に添えられた。

「ここではね、秘密は決して外に出ない。でも、秘密はわざわざ聞かない。こうしてまた、生きて会えたのだもの。それで十分。そうでしょう?」

悪戯っぽい微笑みを見つめながら頷く。

霞の晴れない記憶。しかし、確かにあの時、父が命を賭けて守ってくれたおかげで、今ここにいる。

こんな形ではあるが、再会の喜びが、胸の内に温かく広がった。そして、ずっと気がかりだったことが、心に浮かぶ。

「父さんと、母さんは……」

「花の墓地に。消火したあと、街のみんなで埋葬したの。たくさんの人が集まって、御夜みよの御元に還る時を見送ったわ」

フロス街に暮らした人々が納められる、最期の地。身体は焼け残ったのだ。無になることなく、神の元に還ることができた。

長らく重くのしかかっていた肩の荷が下りたような、安堵感が広がる。視界が滲み、涙が溢れた。細い指先が、頬を伝う雫を拭っていく。手を重ねて、真っ直ぐに翠緑の瞳を見つめた。

「ありがとう。俺の代わりに送ってくれて。君もおばさんも、無事で本当によかった」

柔らかな微笑みが、美しい顔に広がる。幸せに満ちた表情に、いつの間にか抱き締めて口づけていた。


明けて宿舎に帰ったあとの昼食は、落ち着かないほど、騒がしいものとなった。同期から先輩から、ひっきりなしに、祝いの言葉をかけられたのだ。

可愛かったかやら、最高だっただろうやら、からかいめいたものばかりだったが、一人前の男になった気分を味わえて、弾んだ気持ちで遅番に入った。

そして、何より嬉しかったのが、

「おめでとう。いい顔つきになったな」

と、ヘンリクスに言われたことだった。

普段の軽妙な表情とは違う、温かく優しい微笑みに、家族なのだと実感した。


次の非番、金融商人の集まるペクニア街に赴いた。そこで、貯金用の新たな口座を作った。

フロス街の高級娼婦の任期は十年。その後は、所属の娼館で、後輩達の指導役や世話役として働いたり、培ってきた教養と人脈を活かして、商売を始めたりする。

トリーナは、衣服や装飾品が好きで、大人になったら、自分の店を持ちたいと、子供の頃に話していたのを思い出したのだ。

六貴族の子息は通常、二十歳前後で縁談が寄せられる。そして、結婚が決まるとともに、〈仮初めの奥方〉との関係は解消する。

伯父がどんな道を敷くにせよ、七年後には立太子が為される。任期明けまで、一緒にいることはできない。せめてと思って、別れる時に渡せるよう、開業の支援金として取っておくことにしたのだ。

従騎士で給金は少ないが、衣食住が保証された身の上である。これといった使い途もなく、貯まる一方だったから、有意義な先が見つかって、むしろ嬉しかった。

もともと持っていた口座から、毎月一定額を送金する手続きを取って、その足で、意気揚々とマニュルムへと向かった。

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