第18話 初めてのダンジョン
ダンジョンの階層についてのところを修正しました。
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「う〜ん、どの依頼を受けようかな……」
今日、俺は初めて依頼を受けようと思いギルドへ来てみたのだが、B級にもなると受けられる依頼が多すぎて何にするか決められなくなってしまう。
それに、なぜか今日は麗奈や華恋はいないのに俺の方をジロジロと見る人、特に女性が多く、それが気になって全然集中できなくて、さらに時間がかかってしまっている。
「今日は依頼受けないで入ろうかな……」
一応、ダンジョンには依頼なしでも入ることができる。
自分が欲しいものがあったり、単純にダンジョンを攻略したりしたい人もいるからだ。
そらからしばらくたっても受ける依頼を決められなかった俺は、今日は依頼なしでダンジョンに入ることにしたのだった。
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「ここがダンジョンか……」
あれからギルドの裏手を通って渋谷を歩いていた俺は、ダンジョンを見つけてそう呟いた。
「見た目は異世界にあったダンジョンによく似てるな」
俺が異世界にいた時にはダンジョンの奥にいる強力個体を倒すために何日もかけてダンジョンを攻略したこともあったのだが、その時に攻略したものに雰囲気は似ている。
まぁ、そのダンジョンはもっと禍々しい見た目だったが。
そこからダンジョン前にいる警備の人にギルドカードを見せてから、俺はこの世界で初めてダンジョンに入った。
ちなみに、ダンジョンに入る時に何とも言えない浮遊感と魔力を感じたのでおそらくは転移でダンジョンに移動しているんだと思う。そこら辺は専門外だから分かんないけど。
転移?をし終わると、そこにはザ•迷宮と言った迷路があった。
このダンジョンは他のダンジョンと違い、なぜか内部が人工物になっているらしい。
迷路があったり、罠があったり、明らかに文字のようなものが書いてあったりと、いろいろなものが発見されているらしい。
中には、何かよく分からない像とかもあるらしい。
そのことからも、「この迷宮には知能を持った魔物がいる〜」だの「あの気体にはまだまだいろいろな効果がある〜」だの色々言われているらしいが、そんなことはどうでもいい。
とりあえず今日はBランクに指定されている魔物を何体か倒したら帰ろうと思ってるから、目指すは20階以上のところである。
なぜなら、ダンジョンは基本的に
下層
0〜5階 Eランク以上
6〜10階 Dランク以上
中層
11〜20階 Cランク以上
21〜30階 Bランク以上
下層
31〜40階 Aランク以上
40〜50階 Sランク以上
深層
50〜最下層 未知数
という感じで実力分けされてある。
未知数と書いているところもあるが、これは単純にデータが無いからである。
過去にも挑戦した人はいるらしいが、誰も帰ってこなかったらしい。
ダンジョンは実力で分けられてはいるが、別にEランクだから40階に行っちゃダメというわけではなく、あくまで推奨ランクである。
だから今日は、Bランク以上の魔物がそこそこ出る20階以上を目指そうとしているのだ。
だがまあ、このダンジョンの広さも未知数だし、もしかしたら攻略するのにものすごく時間がかかる可能性はあるのだが、まぁ目標なので問題はない。
さて、目標も決まったことだしさっさと攻略しますか。
そうして俺は、渋谷ダンジョンを全力の1割ほどで走り出した。
俺は俊敏性も9億くらいあるので、速さ的にいうと全力の1割でも大体一キロを2秒で走れる。
俺はそのスピードを崩すことなくダンジョンの中を走り続けた。
途中にいた人たちはなんか慌ててたけど、きっと大丈夫だろう、多分。
そうこうしているうちに、俺は20階のフロアボスの部屋にたどり着いた。
フロアボスというのはその階層を守る者で、基本的にはその階層の推奨実力の二つ上くらいの敵が出てくる。
その階のフロアボスに勝てなかったらその先でやっていくことはできないらしいので、良い基準になっていると受付の人が言っていた。
そして、ここ20階層のフロアボスは皆さんお馴染みの牛の頭に筋骨隆々な人の体を持つミノタウロスさんである。
ミノタウロスはBランクだが、そのパワーや凶暴さから、実力はほぼAランクと同等と言われていて、こいつに勝つことは一種の関門となっている。
それを聞いた俺は十分に気合を入れてミノタウロスに挑んだのだが、少し気合を入れ過ぎてしまったみたいで、ミノタウロスを微塵切りにしてしまった。
受付の人にBランクの魔物の素材は高く売れるって言われたのに……。
ま、まぁ、これからBランクの魔物くらいたくさん倒す予定だし大丈夫だろう。うん、きっと大丈夫。
そんなハプニングもあったが、俺は無事に21階層に到着することができた。
ちなみに、ここにいる魔物たちは異世界の魔物とは見た目が少し違っていたりと、全く同じというわけではなかった。
まぁ、異世界の魔物は倒したら魔力になるし根本的なところは全然違うが。
閑話休題
俺は今日の目標として、魔物の強さを把握することを掲げていた。
もしかしたら異世界とは基準が全く違うかもしれないからだ。
そして、今日戦ってわかったが、この世界の魔物のランクづけも異世界と大体同じということがわかった。
だから、これからは討伐系の依頼なら何を受けても何とかなるということだ。
そのことがわかっただけでも大きな収穫である。
「よしっ、知りたいことも分かったし今日はもう帰りますか」
そう呟いて、俺が帰路につこうとしたその
時——
「キャアァァァッッッ!!!!」
そんな悲鳴が聞こえてきた。
「こんな声を聞いたら、異世界を救った者として助けに行かないわけにはいかないよな」
異世界で10年も人助けをしてきた俺の性は、そう簡単には変えられそうになかった。
そうして俺は、悲鳴が聞こえた方へ走り出すのだった。
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【謝罪】
この作品を読んでくれている皆様、いつも本当にありがとうございます!
皆様のおかげもあって、この作品も⭐︎三百を超えました!本当にありがとうございます!
ですが、最近モチベーションが上がらず、作品の更新頻度が落ちてしまっています。
楽しみに待っている方がいらっしゃるのであれば、本当に申し訳ございません。
僕もできるだけ早くモチベーションを回復できるようにするので、暖かく見守って下さると幸いです。
これからもこの作品を続けていきますので、何卒、よろしくお願いいたします。
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