第6話 地球の変化
異世界から帰ってきた俺は、辺り一面が真っ白になっているところで目覚めた。
えぇ〜っと、なんで俺はこんなところにいるんだ?
あっそうだ!俺は異世界に行く直前にトラックに跳ねられたんだ!10年も前のことだからすっかり忘れてた。
そんなことを考えていると廊下の方から足音が聞こえる。
そして、この部屋の扉が開かれる。
入ってきたのはナースさんだった。
「失礼します、って言ってもどうせ起きてないでしょうけど」
そう口にして俺の方を見た瞬間、もう目玉が飛び出るんじゃないかと思うほど目を見開いて驚いた。
「て、てて天神さん起きてたんですか!?」
「えぇ、ついさっきから」
「たっ大変!早く連絡しないと!まずは先生と、ご家族と、あとはえーとえーと……」
「とりあえず落ち着いてください」
「これが落ち着けるものですか!だって天神さんは5年間も目を覚まさなかったんですよ!?」
「5年ですか?」
「そうです!5年もです!」
「そうですか……」
「では私はこれで失礼しますね。あぁー!急がないと!」
そう言ってナースさんは走ってどこかに行ってしまった。
それにしても5年か……、10年じゃないんだな。てっきり時の流れの速さも変わらんと思ってたんだが。
まぁ、思ってたより時間が経ってなかったから、良しとするか。
そして、ナースさんがいなくなってからしばらくすると、廊下の方からすごく慌てた様子で走っている足音が聞こえてきた。
「天神!目覚めたっていうのは本当か!?」
「ちょっ、先生うるさいですよ!」
「あっ、すまない」
「もぅ、一応ここは病院なんですからね。驚く気持ちはわからなくもないですが」
いや、あなたもさっき同じくらいの声で叫んでたでしょうが!っていう視線を向けてみると、ナースさんは静かに視線を逸らした。
これは、さっきのやつをめっちゃ後悔してるやつだな。ナースさんのためにこの話題は触れないようにしよう。
「それで天神。体調はどうなんだ?」
「どこも異常はないですよ。五年間眠ってたのが嘘のようです」
「そうか……、なら良かった」
先生はすごく安心したようで、胸を撫で下ろした。
「それでもだ、体調に異常がなくてもまだ起きたばっかりなんだから無理はするなよ?」
「えぇ、わかってます」
「わかってるなら良い。それで、他のことについてはご家族が来てから説明するから今は寝てて良いぞ」
「ありがとうございます…。あぁ、あの、一ついいですか?」
「なんだ?」
「僕まだ先生たちの名前を聞いてないです」
「あぁ、そういえば名乗ってなかったな。私の名前は宮森加那だ。」
「私の名前は七瀬千春です」
「宮森先生と七瀬さんですね、ありがとうございます」
「名乗ってなかったな私たちも悪かったからな」
「いえいえ、そんなことはないです」
「そうか、それで他に聞きたいことはあるか?」
「いえ、特にないです」
「それじゃあ家族が来るまでは寝てていいぞ」
「わかりました」
そう言って俺は布団を被る。そんな俺の心境は穏やかではなかった。なぜなら、10年も会えなかった家族と会えるからだ。
俺はワクワクを抑えられない中、目を閉じて眠りについた。
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【感謝とお願い】
読みに来てくださった皆様、ありがとうございます!
初めて書く作品なので、誤字や脱字があるかもしれません、なので、もしあったらコメントをよろしくお願いします。あと、自分も初めて書く作品なのでもし「ここの話おかしいんじゃない?」とか、「ここもっとこうすべきじゃない?」と言うところもあったらでは教えてください!
そして、「話の続きがきになる!」などと思っていただけましたら、☆評価をお願いします!
今日は夜にもう1話更新する予定なのでそちらも見てくれると嬉しいです!
それではまた次回で会いましょう!
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