第4話 異世界の平和

途中で出てくるステータスがなぜか電話番号になっているんですが、わざとでは無いので気にしないであ読んでもらえると幸いです。


 ———————————————————


 レオンさんについて行った場所では鎧を着た騎士たちが訓練をしていた。


「凄いですね……!」

「えぇ……そうですね。わが国の騎士は他の国と比べてもレベルが高いんですよ。」

「そうなんですか……、けどこんなに凄くても魔王軍には勝てないんですね」

「そうですね、せいぜいここにいる騎士5人で魔王軍の兵士を10人倒せればいい方ですね」

「ちなみに、魔王軍の兵士は何体ぐらいいるんですか?」

「推定だと約50000体ですね」

「50000体!?」

「はい、そして今までで確認されている強力個体が20体くらいです」

「その強力個体は、どのくらい強いんですか?」

「そうですね……推測だと王宮魔術師3人で一体倒せるくらいですね」

「それは……なかなかに大変ですね。」

「えぇ、今までも強力個体と戦って散って行った仲間たちが何人もいます」

「そうですか……、では僕も早く強くなってこの世界に平和をもたらしたいですね」

「ぜひ頑張って下さい、私も協力するので」

「ありがとうございます」


 そんな話をしているうちに、訓練場の一番端へと辿り着いた。


「では、ここでスキルを使ってみて下さい」

「あの……スキルってどうやって使うんですか?」

「あぁ、説明してませんでしたね。まず、スキルには二つの種類があります。一つ目は『任意型』、これは自分が使いたいと思う時に、強くそのスキルを使いたいと思うことで使えます。慣れないうちは声に出してみるといいですよ。ちなみに、修行をしていけば流れるようにスキルが使えるようになります。二つ目は『自然型』、これは名前の通り何もしなくても自然と発動しているスキルのことを言います。優真殿だと、『危機察知』などがそれに当てはまりますね」

「なるほど……わかりました、ありがとうございます。」

「いえいえ、このくらいのことならいつでも聞いて下さい」

「じゃあ使ってみますね、スキル『剣技創造』ッッ!」


 俺は、『剣技創造』のスキルを使ってみた。すると、頭の中にたくさんの情報が入ってきて、頭が割れるような痛みが走った。


「ぐあああああぁぁぁ!」

「ッッッ!大丈夫ですか優真殿」


 レオンさんが俺のことを心配してくれているが、今はそれどころではない。今までに感じたことのないほどの頭痛を我慢するのに必死だった。

 だが、その痛みも時間が経つにつれ無くなっていった。


「はぁ…はぁ…、もう大丈夫です」

「それなら良かったです、ちなみに何が起きていたのですか?」

「あぁ、それは多分ステータスを見てもらった方が早いですね、ステータス!」


【天神優真】


 レベル:1

 HP:998/1000

MP:600/600

 経験値:0/10


 攻撃力:1426

 魔力:732

 防御力:1274

 俊敏性:1367

 知力:865

 魅力:329

 運:675

 スキル:『危機察知』『鑑定』『神剣召喚』

     『急成長』

 技:new”天神流”


「技……というのが増えていますね」

「えぇ、『剣技創造』というのは、使用者にあった剣技を創るというものでした。先ほどの頭痛は、この『天神流』の情報を頭に入れるためのものでした」

「なるほど……、分かりました。ではこれからは、剣技を鍛えるのですね?」

「はい、しばらくはそうしようと思っています」

「では、私から騎士団に話を通しておきましょう」

「ありがとうごさいます!」

「それでは、今日は疲れていると思うのでゆっくりとお休みになって、明日に備えて下さい」

「分かりました。何から何までありがとうございます」

「いえいえ、これくらいのことはお安い御用ですよ、なんせこっちは世界を救ってもらうのですから」

「ははは…、そうですね。期待に添えるように頑張ります」

「では、また明日に」

「はい」


 そう言って俺はレオンさんと別れて客室へと向かった。

 ちなみに、客室までは音もなく現れたメイドさんが案内してくれた。

 俺は客室に入るとベットに寝っ転がりながらため息を吐いた。


「はぁ、今日はいろいろなことがありすぎた」


 トラックに轢かれたと思ったら異世界に召喚されてて、いきなり世界を救う英雄になった。しかも、相手は圧倒的強者。


「はぁ……、どんな物語の主人公だよ……。

まぁでも、ため息はばっか吐いてても何にもなんないよな。よしっ、今日は明日に備えて寝よう」


 俺は考えるのをやめて、部屋に置いてあった寝巻きに着替えた後、眠りについた。



10年後



「ついにここまできたか……、長かったな」


 ここは魔王の間の前、つまりこの先に魔王がいるのである。

 なんでこんなことを知ってきるのかというと、さっき倒した四天王筆頭のベリなんとかが教えてくれた。

 正直にいうと俺は強くなり過ぎた。なぜかというと、10年前くらいにレオン君が言っていた強力個体20体とかが真っ赤な嘘だったのだ。そりゃあ、今確認されているみたいなこと言ってたから多少増えることはあると思っていたが、俺が今まで戦ってきた強い敵の数はなんと約1200体!60倍である。そのおかげで俺の今のステータスはこうなった。


【天神優真】


 レベル:36798/無限

 HP:66435904/66435982

MP:46867539/46986504

 経験値:877650732/900000000


 攻撃力:987863905+

         神剣:天叢雲剣あめのむらくも:60896458

 魔力:523679124

 防御力:796425075

 俊敏性:897429574

 知力:587345

 魅力:659346

 運:208648045

 スキル:『危機察知』『鑑定』『神剣召喚』

    『急成長』

 技:真•天神流

 魔法:身体強化 時空間魔法 魔力探知 

    全属性魔法


 このステータスは自分でもやばいと思う。

 強敵を倒しまくったせいもあるが、一番はスキル『急成長』が大きい。なんせこのスキル、獲得経験値が普通の10倍になるのである。正直言ってこれが1番やばかった。最初の頃なんて、弱い魔物1体倒すだけでレベルが5くらい上がっていた。

 それと、魔法に関してはほとんど使ってない。基本的に俺は刀で戦うからだ。

 もともと俺は「5年で帰ってやるぜ!」なんて思っていたが、強敵の数が多過ぎたため、その2倍の月日が経ってしまった。

 なんなら、俺は途中から自分一人の魔力で地球に帰ることもできた。流石にしなかったけど。

 そして俺は10年間も戦い続けたせいで性格も少し明るくなってしまった。だってさ、ポジティブに生きないとやってられなかったんだもん。

 まぁ、そんなことは置いといて俺はこの先にある魔王を倒せばやっと帰れるのである。

 国王からは、倒したら元の世界に速攻帰って良い許可をもらっているので、これがこの世界最後の思い出である。

 正直負ける心配はしてない。だから、さっさと終わらせて帰りたいのだ。

 そう思い俺は魔王がいるであろう部屋の扉を開けた。



———————————————


【感謝とお願い】


読みに来てくださった皆様、ありがとうございます!

初めて書く作品なので、誤字や脱字があるかもしれません、なので、もしあったらコメントをよろしくお願いします。あと、自分も初めて書く作品なのでもし「ここの話おかしいんじゃない?」とか、「ここもっとこうすべきじゃない?」と言うところもあったらでは教えてください!


今日は頑張ってもう一話投稿するつもりなので見てくれると嬉しいです!


そして、「話の続きがきになる!」などと思っていただけましたら、☆評価をお願いします!

それではまた次のお話で会いましょう!


 







 





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る