第3話 異世界の状況
第5話目のステータスがちょっと異常だったのでスキルを1つ足しました
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俺は目を覚ますと見たこともないような場所にいた。それで目の前では、「異世界人の召喚に成功したぞ!」や「これでもう我が国は安泰だな!」などと言う人がいた。
おかしい……。俺は確かにトラックに跳ねられたはずだ。だとしたらいるのは、病院か死後の世界になるが……。ここはどちらでもなさそうだ。
とりあえず考えるのをやめて周りを見てみると、そこにはいかにも漫画とかに出てきそうな魔法使いや、王様がいた。
ここまで見て俺の頭の中には一つの可能性が出てきた。だが、断言するにはまだ早い。
だから、俺はそこにいる魔法使いA(仮)さんにこの状況について聞いてみることにした。
「あの……、ここはどこでしょうか?」
「おぉ……!異世界人がしゃべったぞ!」
「あっはい。喋りましたね」
「それに言葉も通じるではないか!我々が懸念していたことがなくなるとは、ラッキーだ!」
「あっはい、そうですね」
俺は魔法使いAさんに話しかけてみたが、とても興奮していて会話ができる状態ではなかった。
だが、分かったこともある。どうやら俺は最近流行りの異世界召喚をされたらしい。
いや、マジかよ……。ああ言うのは読んでるだけだから楽しいのであって、本当に体験したら絶対きついヤツだろうが……。
まぁ、きてしまったものはしょうがないから、現状の確認がしたいのだが……いまだに興奮が冷めてない様子なので、興奮が冷めるまで待つことにした。
10分後
王様たちの興奮が冷めたできたので、俺はもう一度さっきと同じ質問をした。
「あの……、ここはどこでしょうか」
「あぁ、すまんな。少し興奮しすぎてしまった。それで、ここがどこかだったか?まぁ、いきなり場所だけを言ってもわからんと思うから、順を追って話すぞ」
そうして王様は、ここがどこなのかや、なんで俺が召喚されたのか、これから俺はどうすればいいかなど、いろいろなことを教えてくれた。
王様の話によるとここは【アーサー王国】と言って、初代国王『アーサー•シュバルツ』が起こした国だそうだ。
そして、なぜ俺が召喚されたかと言うと、この世界は今魔王に侵略されていて、すでに約5割が魔王によって奪われたそうだ。
王様たちもそろそろまずいと思い、この国の王族に伝わる秘術『異世界人召喚』を使ったのだそうだ。異世界から呼ばれるのはその世界で最もこの世界に適正のある人を一人選ぶそうだ。
ならもっと早くにしろよと言う話になるが、しなかったのは、自分たちの世界の問題に他の世界を巻き込みたくなかったそうだ。
そして最後に俺のこれからだが、まずは魔王軍と戦うための訓練をするらしい。
まぁいきなり戦場に出されて、はい戦って下さいなんて言われても無理だが、訓練なんてしている余裕があるのかと思い聞いてみたら、魔王がこの世界に現れてからすでに15年ほどたっているそうだ。その間に魔王は、じわじわと支配領域を広げているそうだ。だから、俺が強くなるくらいの時間はあるらしい。
だが、それでも悠長にはしてられないからできれば頑張って訓練をしてほしいそうだ。
ちなみに、この王様の名前は『エドワード•シュバルツ』といって、俺を召喚した魔法使いAさんは『レオン•マーシャドー』と言って、この国の王宮魔術師団長らしい。
ここまで聞いた俺は、今一番気になっていることを聞いてみた。
「あの……すいません。一ついいですか?」
「なんだ?」
「地球の……元の世界の僕は、死んでしまったんですか?」
正直、この答えにによっては俺のモチベーションがかなり変わる。
もし、地球の俺が生きていて、この世界の平和を取り戻し、帰ることができるなら俺は必死に頑張る。だが、死んでいて、もう帰ることができないのだとしたら少し、いやだいぶショックだ。
もともと、トラックに轢かれて死にそうにはなってはいたが、やはり今ここで生きているから少し希望を持ってしまう。
「あぁ、そのことか。確かにそのことは気になるか……。まぁ、はっきりと言うが、元の世界の貴殿は死んでない。これは過去の王の記録に書かれていることだが、そもそも同一の魂というのは世界を超えたとしても一つしか存在できない。つまり、元の世界の貴殿が死ねば、この世界の貴殿も死ぬ。だから、元の世界の貴殿は生きている。だがまぁ、魂が抜けているから半分死んだような状態だがな」
「では、魔王を倒したら元の世界に帰れるのですか!?」
「あぁ、貴殿が望むのであれば返してやれるぞ。それに、この世界で手に入れた能力は魂に宿る。つまり、元の世界でも使えるということだ」
「ちなみに、元の世界に帰るのは今でも帰れるのですか?」
「すまないが、それは無理だ。この召喚をするには大量の魔力がいる。そして、その魔力を手に入れるには、大量の魔石か、巨大な魔石が必要となる。そして、貴殿を召喚するために国中にあった約50年間分の魔石を使った。だから、今すぐに貴殿を返してやることは無理だ。だが、魔王を倒すことで巨大な魔石が手に入る。つまり、魔王を倒さなくても50年待てば帰れるが、早く帰りたいなら魔王を倒したほうがいいと言うことだ」
「なるほど……。ありがとうごさいます」
俺が帰るには、どうやら魔王を倒すほうが早いらしい。まぁ、もともと魔王は倒そうと思っていたから良かったが。
それに嬉しいことも聞けた。この世界で手に入れた力は地球でも使えるらしい。
この力で完全犯罪をしようとかは思ってないが、あるにこしたことはないからな。それに、帰ったら華恋や麗奈、それに誠とかに自慢できる。
「それでは、早速貴殿のステータスを見せてみよ」
「ステータス?」
「あぁ、ステータスというのはな、今の自分の能力を表しているものだ。ちなみに一般んの兵士のステータスは、レベルが20前後で、能力全てがだいたい500くらいだ。ちなみに、この世界の住民はみな、スキルを持っている。それによって自分に向いていることがわかるのだ。それでは、ステータスと唱えてみよ」
「わかりました。ステータス!」
【天神優真】
レベル:1
HP:1000/1000
MP:600/600
経験値:0/10
攻撃力:1426
魔力:732
防御力:1274
俊敏性:1367
知力:865
魅力:329
運:675
スキル:『剣技創造』『危機察知』『鑑定』
『神剣召喚』『急成長』
「おぉ……!」
「さすがは、異世界人だ……!いや、優真殿か!」
確かにすごいステータスだと思う。さっきの国王の話によると、普通の兵士は、レベルが20前後で能力が500くらいと言っていた。そう考えるとだいぶ凄いだろう。だが、問題はスキルだ。後ろ三つはなんとなくわかる。だが、『剣技創造』これの意味がわからない。
「あの……、この『剣技創造』ってなんですか?」
「すまないが、余もこんなスキル見たことがないのだ。レオン、お主はどうだ?」
「すみません……。わたしもこのようなスキル見たことがありません……」
「レオンでもわからないのなら、少なくともこの国で知っているものはいないか……」
「では、使ってみてもいいですか?」
「いや、ここで使うのはやめておこう。何が起こるかわからないしな。だからレオン、優真殿を訓練場まで連れて行ってやれ」
「はっ、わかりました。優真殿ついてきてください」
「あっはい、わかりました」
こうして俺は訓練場へと向かうのであった。
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【感謝とお願い】
読みに来てくださった皆様、ありがとうございます!
初めて書く作品なので、誤字や脱字があるかもしれません、なので、もしあったらコメントをよろしくお願いします。あと、自分も初めて書く作品なのでもし「ここの話おかしいんじゃない?」とか、「ここもっとこうすべきじゃない?」と言うところもあったらでは教えてください!
「話の続きがきになる!」などと思っていただけましたら、☆評価をお願いします!
それではまた次のお話で会いましょう!
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