第2話 異世界への召喚


キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン


「はい、じゃあ今日はここまでな。明日までにちゃんと宿題やっとけよ。それじゃ号令」

「起立 礼 」

「「「ありがとうございました」」」



「ん〜、やっと全部授業終わった〜」


 全部で7時間の授業を終わらせた俺は、固まった体を伸ばしながら授業が終わったことに喜びを表す。

 いつもはここまで疲れないのだが、今日の時間割がきつかった。なんせ、数数英国英社理という一回もイスから立てない時間割だったのだ。学校側もこう日課にはならないように工夫をしてほしいところである。

 まぁ、そんなことは置いといて俺は帰る支度を始める。

 すると、後ろの席から話しかけてくる奴がいた。

 

「なぁなぁ優真〜」

「なんだ?誠」

「今日放課後暇か?」

「いや、暇じゃない。ちなみに暇だったらどうしたんだ?」

「いやさ、最近駅前にできたパフェを一緒に食べに行かないかって誘おうと思ったんだよ」

「ふっ誠よ、俺は今日それを言われるの3回目だ」

「まじで!?俺その人たちとは仲良くなれる気がする」

「ちなみに言ったのは華恋と麗奈だぞ」

「あ〜あの二人か、じゃあ、納得だわ」

「お前ら3人とも甘いと大好きだもんな」


 こいつの名前は柊木誠、中学からの俺の友達だ。こいつは俺と違って受験ではなくスポーツ推薦でこの高校に入っている。

 そのことから分かる通り、こいつは運動神経がめちゃめちゃ良い。中学の頃は、110mハードルで全国優勝をしている。おまけにこいつは顔がそこらのモデルと比べても負けず劣らずいいから中学の頃から女子にすごくモテていた。告白も何回もされていた。俺は一回もされたことないのに……。

 ヤバい、そのことを考えると目から汗が……。


「はぁ〜、お前はいいよな、俺と違ってイケメンで」

「お前っ、ほんとにいってるのかそれ!?」

「あぁ、ほんとうだ」

「はぁ〜、お前の方が俺より何倍もイケメンだろうが……」

「ん?なんか言ったか?」

「いやなんでもない。それより結局放課後は暇なのか?」

「あぁ、そうだな。放課後は華恋とパフェを食べに行く」

「ちぇっ、残念だな〜」

「まぁ、また今度誘ってくれ」

「おう、そうするわ」


 そうこう話していると、他のクラスのホームルームが終わって号令をしている声が聞こえてきた。


「よしっ、じゃあ帰るか。」

「え?ホームルームは?」

「今日担任が出張でいないからなしって今朝言ってただろ?」

「あれ?そうだっけ?」

「はぁ〜、話ぐらいは聞いとけよな」

「悪い悪い……。まっ、この話はこの辺にしといてさ、今日一緒に帰れるか?」

「あ〜、今日は麗奈と帰る」

「そうか、じゃあまた明日な」

「あぁ、また明日」


 そう言って誠は帰って行った。  


「よしっ、じゃあ俺も帰りますか」


帰りの支度が終わった俺は麗奈がまってるであろう正門へと向かった。

 


———————————————



「あっ、やっときた!もうおそいよ優君」

「あぁ、悪い。誠と話してたんだ」

「ふ〜ん?まぁ、誠君ならいっか」

「いや何がいいんだよ」

「まっ、いいじゃないですか〜。まぁそれは一旦置いといて早く帰ろ?」

「あぁ、そうだな」


 そう言って俺たちは歩き出した。

 そしてしばらく歩き、駅が近くなってきたところで俺は見つけてしまった。

 車道に転がったボールを取りに行って、トラックに轢かれそうになっていた子供を。


「危ないッッッ!!」


 それを見た途端俺の体は自然とその子の方へと向かっていた。

 そして、トラックとぶつかるギリギリで子供を押して、助けることに成功した。

 だが、子供を助けたことでさっき子供がいた位置に俺がいると言う状況になってしまった。それが意味することはつまり、


ドンッッッ!!


 こういうことである。

 さっきまで子供にぶつかりそうになっていたトラックが俺にぶつかったのだ。

 あぁ、俺はここで死ぬのかな?

 そんな考えが頭によぎったがすぐさまその考えを振り払う。自分が生存を諦めたら助かるものも助からなくなるかもしれないからだ。


 「優君ッッ!優君ッッ!」


 どこからともなくそんな声が聞こえてきた。俺の幼馴染は、全力で俺のことを心配してくれているようだ。そんな人が一人でもいてくれると、俺も生きなきゃと言う気持ちが強くなる。

 だが、俺のことを心配してくれるのも嬉しいが、一つだけ言いたいことがある。


 「とりあえず、救急車よんでくれ……」


 俺の意識は、その一言を言ってすぐに途絶えた。




 ———————————————



 次に目を覚ました俺は、見知らぬところに居て、見知らぬ相手から


「どうか、この世界を救ってくれ」


 と言われるのだった。



  ——————————————



【感謝とお願い】

読みに来てくださった皆様、ありがとうございます!

初めて書く作品なので、誤字や脱字があるかもしれません、なので、もしあったらコメントをよろしくお願いします。あと、自分も初めて書く作品なのでもし「ここの話おかしいんじゃない?」とか、「ここもっとこうすべきじゃない?」と言うところもあったらでは教えてください!


「話の続きがきになる!」などと思っていただけましたら、☆評価をお願いします!

 それでは、次のお話で会いましょう!











 


 

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