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こんばんは。
これも良いショートですね。
「わたしはりおを抱きしめる。愛しい重さ。
母も、この重さを知っていた。愛しさも。それは確かな確信だった。」
わかる。これ、すごく良くわかる。
自分が産んだ子供を愛し、手を握る時。
遠い記憶のむこうで、幼い自分の手を握ってくれた母親と、出会う。
自分の母が、幼い自分を愛しんでくれていた事実に、忘れていた思い出に、再び、出会う。
それが、子育てです。
そして、明るく闊達だったお母様が、茶筒のなかにそっと隠した、秘密の、暗い思い。
ずっと抱えて、キッチンの、茶筒のなかにいて。
一人の人間の、他人からはうかがいしれない、心の闇。
それを抱きしめながらも、日常を生きて。
けして、その、暗い気持ちも、自分から手放そうとはしなかった、ひと。
作者からの返信
加須千花さん
もしかして、旧作の方がよい作品が多いかもしれません。
何しろ、200近くある中からチョイスしているから。
200くらい書いて、20くらいよいのがある感じです。
精進が必要です!!
子育てって、自分を育て直すことでもあるなあって思います。
なんて、尊いことなんでしょう。
くらい思いだって、大切な自分をつくるピースです。
捨てなくていい。否定しなくていい。
全部、まるごと、そのままでいいのです。
西しまこ様、コメント失礼致します。
自分の今の状態を確認するために文章にして書き出すと、意外と冷静になれるんですよね。
「心が整う」ということですね。
負の感情に飲まれそうになっても、吐き出してしまえば切り替えられる。
抱え込まずに吐き出してきたからこそ、お母さんは生き抜いてこられた。
その強さを再確認するための茶筒の便箋だったのかもしれませんね。
次話も楽しみにしております。
作者からの返信
カイ.智水さん
わたしも自分の考えを確認するために文章にします。
そうすることで、なんていうか、すっきりするのです。
そうそう、切り替えることが出来ます。
茶筒なのは、台所が母のテリトリーだから。
みんな、生きているだけで素晴らしい。
くらい思いを持っていても、いいのです。それで。
何度読んでも良いですね。
最後に『た。』が…
作者からの返信
島本葉さん
コピペミスです、すみません……!
ありがとうございました!!