Mission2 愛(偽装)を示して義母に結婚を承諾させよ③

 悠臣と入れわりに柏木がやってきて指導役は交代となった。しかし依都は完全にやる気を失っており、大の字にそべって天井の木目をぼうっと数えている。

「あの、夜会以外でよめと認められる方法は本当にないんですか? たとえばお義母かあさましゆを通じて仲良くなるとか」

 ダンスを習得できる気がまるでせず、依都はとうとう現実とうを始めた。

「難しいと思いますよ。悠臣様のことを聡子様はよく思っていないので、その妻である美緒様ともれあいをけるかと」

「確かに、あの殺気は異常だったな……」

 挨拶に行ったとき、聡子が悠臣に向けたえいな視線が気になった。

「あんな性格だから母親にも嫌われるのよ。そのせいで嫁であるわたしにもきつくあたるにちがいない」

 何があったのかは知らないが、悠臣と聡子が不仲なせいで自分がこんなとばっちりを受けていると思うとますますいらちが増してくる。

 依都がぼやくと、ぎ捨てられたヒールをみがきながら柏木がしようした。

「うーん……性格は関係ないと思いますけどね。聡子様の前では好青年を演じてますし」

「じゃあどうしてあんなに嫌われてるんですか」

「ええっと」

「言わないと真面目まじめに練習しませんよ」

 声を低くしておどすような口ぶりで言った。柏木が気まずそうにそらした視線が再びこちらを向く。しばらくしゆんじゆんするように口を開閉させてから、

「……直接聡子様にいたわけではないので、おくそくの域をでませんが」

 と前置きをして話しだした。

「おそらく悠臣様の生みの母、エリザ様に関係しているのかと」

「エリザ……やっぱり悠臣様のお母様は異国の方なのですね」

「ええ。そしてそれが聡子様の悲劇の始まりなのです」

「どういうこと?」

「悠臣様のお父上、弥太郎様とエリザ様はこいなかでしたが、異国人とのれんあいがよく思われないのは美緒様もご存じでしょう?」

「まあそれくらいは」

 西洋文化が流れ込むことによってこの国は確かに豊かになった。しかしそのことと、異国人をこの国に入れることとは話が別である。特につう以上に血筋やいえがらを気にするぞく社会では異国人とのけつこんは風当たりが強い。

 そんな華族社会の仲間入りをしたい東堂園家において、弥太郎とエリザの結婚はとうてい認められるものではないだろう。

「弥太郎様のお父上、つまり悠臣様の祖父は、この国の人間と結婚するまで弥太郎様の出国を禁じました。エリザ様に会いたかった弥太郎様は、それで仕方なくおさなみであり同じ商家の生まれでもあった聡子様とご結婚なされたのです」

「つまり聡子様は愛人に会う条件を満たすためにとつがされたってこと?」

「そのとおりです。おそらく悠臣様を見るたびにそのことを痛感させられるのでしょう。エリザ様より先にお子をさずかったことでいったんはりゆういんがさがりましたが、結局はその方もくしてしまいましたし」

「成るほど

 聡子はすでにむすむすめをそれぞれ亡くしており、養子の悠臣を除くと子どもは現在十二歳の男子だけだ。悠臣がのろい殺しているというのは単なるうわさでしかないと思うが、エリザの件もあってにくんでいるのならなつとくがいく。

 だとすると……趣味を通じて聡子に取り入り、嫁として認められるのは無理そうである。

「……柏木さん、のどかわいちゃったんですけど」

 てんじようえまま、どうだにせずに依都が言う。もう一歩も動く気がないとさとった柏木が苦笑した。

「ではお茶にしましょうか。ご用意いたします」

 柏木が部屋をでていき……足音が遠ざかるのを待ってから依都は起きあがった。こっそりとはなれを抜けだすとほんていを目指す。

 趣味友作戦もラストダンス作戦も無理ならば──聡子の部屋にしのび込み、弱みをにぎって脅すほうが早そうだ。

 依都は開いていた二階の窓へと木伝いに忍び寄り、人目がないことをかくにんしてもぐり込んだ。入った部屋は運よく無人だったので、天井の板を一枚がして天井裏を移動する。

 いくらか進んだところで聡子の部屋へとたどり着いた。耳をまして室内が無人であることを確認すると、板を剥がしてするりと飛び降りる。

 室内はながにくわえて西洋式ちゃぶ台(名前は知らないがあしの短いやつ)とベッド、たんに鏡台、姿見……とあまり物がなかった。

 人は弱みをかくしておきたいものである。天井裏には何もなかったし、歩いた感じゆかしたにもけはない。となると……。

 ベッドの周囲をまさぐって、ばね入りとんの下に何かあるのを依都は発見した。引っ張りだすとそれは数冊の書きつけだった。表紙には日記と書いてある。

「日記かあ……。王道だけど、意外と何もなかったりするんだよなあ」

 もし何かあるとするならば──依都は六年前の日付にしぼってぱらぱらとめくった。

 六年前、当時十六歳だった悠臣が東堂園家の養子となったころである。

「あった、悠臣様が養子になると決まった日の日記……『あの女が息子を残して死んだらしい。東堂園の血を引いている以上ほうってもおけず、仕方なく養子にすることとなった。その子には立派な華族の嫁を取らせ、今度こそ命にかえても守らなければ』……うわ、どこまで華族にしつしてるのよ、怖……」

 まさか六年前から華族を嫁に取ろうと決めていただなんて。依都はへきえきしてじゆうめんかべた。守るというのはおそらく東堂園家のことだろう。華族とのつながりを持つことでお家をさらにはんえいさせたいということか。

 いつぱん人からすれば家柄だけの華族なんかよりも億万長者の東堂園家のほうがよほど雲の上の存在なのだから、社交界にびを売ってまでその仲間入りを果たさなくてもいいものをと思ってしまう。

「とはいえこれはきようはくの材料にはならないし……。ほかに何かないのかしら?」

 そこからもぱらぱらとページをめくるが、日記からは弱みになりそうなものは見つからなかった。

 しかし……〝命にかえても〟という部分は忍びのほんかいとも通じるものがあり、そこだけは少し共感してしまった。だからといって聡子への手をゆるめる理由にはならないが。主君の安全を第一とするならば、嫁として認められないと困るのである。

 そっと日記をもとにもどすと、依都はあきらめきれずにさがしを続けた。


    ● ● ●


『日記かあ……。王道だけど、意外と何もなかったりするんだよなあ』

 片耳に押し当てていたヘッドホンからそんな声が聞こえて、悠臣は深いめ息をついた。どうやら嫁は練習をするよりも楽をすることにしたらしい。それ自体をとがめるつもりはまったくないが、スパイのことを効率重視とののしったのはどの口か。

「なんです、この便利な機械は」

 悠臣とは逆のイヤパッドを耳に当てながら早乙女が問う。

 ボタンやダイヤル、メーターなどがたくさんついた背負い箪笥ほどの大きさの箱にヘッドホンが繋がっていた。

「うちの軍需品将校Quartermaster……キユウが開発したとうちようという機械だ。仕掛けた場所の音をこの通信機が拾うことで会話などをぬすみ聞きすることができる」

「へえすごい。で、これはどこに仕掛けてあるんです?」

「あの忍びの着物だ。さっき転んだときにき寄せるふりをしてえりに仕込んできた」

「うわーごくあく人」

「何とでも言え」

 Qは情報局がこんにしている技術者のコードネームである。名前の由来は異国のちようほう機関にある同じ名前の技術開発部であるが、うちの場合は部署ではなくたった一人の天才を指す。情報局が使う近未来的なスパイグッズはすべてQが開発していた。

「それにしてもあいつ、本当に天才なんですね。実用化されたばかりの音声通信をこんな風に使うだなんて」

「あいつは一人で科学技術を四十年は押しあげるからな。しむらくは金にしか目がないところだが、おかげでうちもごくらいができて助かっている」

 日記を読んでいたよめの声がやんだ。しばらくしてらくたんしたような台詞せりふが聞こえる。

『とはいえこれは脅迫の材料にはならないし……。他に何かないのかしら?』

 日記を閉じる音、箪笥を引っかき回す音、落胆の溜め息……聞こえてくる音声によって嫁が完全にダンスを諦めて弱み探しにやつになっていることがひしひしと伝わってきた。

 悠臣はすっ、と目を細め、険しい顔立ちになると独りごちた。

「さて……この真面目まじめな嫁は、いったいどうしたらいいものか」


    ● ● ●


 初日以来、結局一度も悠臣が練習にやってくることはなかった。とはいえ依都も日中はでかなりいそがしくしていたため、正直言ってそれはありがたかった。

 そんなこんなで、とうとう依都は夜会当日の夜をむかえる。

 仕事が忙しいという理由で悠臣とは会場で落ちあうこととなり、依都は聡子につれられてていにそびえるげいひんかん──〝月見館〟へと足をみ入れた。

 しゆさいしやであるゆう層のしんぼく団体は〝月見会〟と呼ばれているが、それはこのやかたにちなんで名づけられたらしい。

 月見会は月の満ち欠けをかんしたとう会を年に数回開催しているが、良家の子女が社交界デビューを果たす舞踏会は十三夜に行われるため〝十三夜会〟と呼ばれている。満月から少し欠けている十三夜の月は、まさに社交界デビューを果たす未完成のしゆくじよにふさわしいという理由でこの日が選ばれた。

 ……という話を、聡子は道中の車内で延々と聞かせた。

 会場について最初に行うのは、その日に出席する中で最も身分の高い人物──すなわちラストダンスのお相手へのえつけんである。

 本場の社交界デビューでは国王に謁見することで一人前の淑女として認められるのだが、この会はしよせんお遊びであるので招待されるのは主に皇族やこうしやく家の人間であるらしい。

 十三夜会の日、デビュー予定のれいじようは一目見てそれとわかるように白いドレスを身につけることとなっている。

「これで……あってる?」

 たく用にあてがわれた一室で道中乱れたドレスを整えてみたはいいものの、ドレスどころか洋装すらしたこともない依都には格好の正解がわからない。助けを求めて月見館が用意したじよに視線を送るも、まるで見えていないかのようにどおりされてしまう。

 はく色のドレスにはそでがなく、そのしゆつの多さに顔から火がでそうだった。とはいえ上品なデザインだったので何とかしゆうしんえて着ることができている。

 ……このドレスが高価なことは火を見るよりも明らかだった。おそらくこの会場にいるだれよりも。せんぼうしつ、そして成金をけいべつするような視線が至るところから注がれている。

かんげいされるわけないか……)

 諦めて依都はぎくしゃくしながらもロンググローブとヴェールを自ら身につけて、

「これでいいでしょうか……?」

 ついたての向こうで待っている聡子へと声をかけた。

「ヴェールが曲がっているわよ」

 目があうなりしようして、依都を鏡の前へと連行した。そこに映っていた姿はお世辞にも着こなしているとは言えないものだった。ドレスにはよれてしわができ、ヴェールも明後日あさつての方向に曲がってしまっている。

「貸しなさい」

 依都の背後に回ると聡子はドレスの緩みを張っていった。ずり落ちていたロンググローブはしっかりとばし、ヴェールに至っては一度外してからつけ直す。

 聡子が全体を整えるとたちまち令嬢らしい姿となったので依都は感心してしまった。

「これでよし。素敵よ、すず鹿

 最後にこしのサッシュベルトを結び直して、聡子がぽんっと背中をたたいた。ひょこっと顔をだして鏡しに笑いかける。自然な動作だった。

 依都は少しおどろいて鏡越しに目をあわせた。聡子はたんにはっとした顔になりあわてた様子で目をそらす。

 鈴鹿……もしかしてこのドレスは、聡子のくなったむすめのものかもしれないと思った。

 部屋をでると悠臣が待っていた。白いドレス姿が多い中で陸軍の大礼服をまとっている悠臣はいつも以上に目立っていた。

 いつしゆん目を見開いたような気がしたが、すぐにいつもどおりの〝愛妻をでるじよう〟のみをたたえて近寄ってくる。もちろん聡子や周囲に対するそうけつこん用のアピールだ。

「謁見の間までエスコートしよう」

「……お願いします」

 依都にとってはうさんくさい台詞を言って悠臣がうでを差しだすと、たちまち周辺の令嬢から黄色い歓声があがった。依都も当事者でなければあの輪に交じってはしゃいでいたかもしれないが……くやしいのですまし顔を取りつくろう。

 謁見の間は二階なので悠臣につれられて階段をのぼる。聡子はそのあとに続いた。

「もっと喜んだらどうだ。婚約者だろう?」

 依都にだけ聞こえる声で悠臣がささやく。

いやです」

 別にれんあい結婚をよそおう必要はないのである。主君の命ならば無条件に従うが、ぜに働きの場合はけいやく外のことはしないというのがしのびの基本だ。

 そもそも依都はまだ練習初日の件を許してはいない。

「俺はここまでだ」

 謁見の間についたところで悠臣が言った。あいさつにはデビュー予定の令嬢とその女親しか入れない。依都の(というよりは美緒の)親はすでに他界しているので、今回は聡子が代理を務めることになっていた。

 悠臣が腕をほどいた瞬間、依都はもうれつな心細さを覚えた。

 これは初めての仕事であり、なのにたった一人で敵地に乗り込まなければならないのだと今さらながらに自覚したからだ。

 失敗すれば主君の命があやういのに、それをかばってくれる人はいない。なにせゆいいつの味方とは現在けんの真っ最中だ。今なら問答無用でとかげのしつのごとく切られてしまう。

 うつむいてつま先を見つめたまま、依都は動けなくなってしまった。

 頭上からたんそくが聞こえたのはそのときだった。

がんってこい」

 悠臣の手が耳にかかり、引き寄せると同時に顔をあげさせられた。額にやわらかいかんしよくれる。周囲から熱っぽい声があがって、額に口づけされているのだと気づいた。

「なっ……」

 こうしようにものどがすぼまって声がでなかった。絶句しているうちに悠臣はにやりと笑って。われに返ったときにはすでに長身はゆうゆうと階段を下っている。

 あとに残されたのはきゃあきゃあとわめく観衆と、むすふう(仮)ののろを見せられて冷ややかな目を向ける義母である。

 い、いたたまれない……。

「さ、さあ行きましょうかお義母かあさま!」

 その場の空気に耐えきれなかった依都は、はからずも義母の手を取って謁見の間まで進まざるを得なくなった。

 入室するぎわろうはしに立つ令嬢集団が目に入った。この生ぬるい空気の中で彼女たちだけは冷めた目をしてこちらを見ており、何かをぼそりとつぶやいた。声は聞こえなかったがどくしん術ができる依都にとってはそれはまつなことだった。

〝美緒さんも大変ね。ご両親を早くに亡くされて、つきそいがこんな人しかいなくて〟

 一人の令嬢がちようしようかべて囁いた。

 どういう意味だろう。気になったものの、すでに謁見の間に一歩踏みだしていた依都はもどることもできず。

 そのまま任務へと思考を切りえると、疑問はすぐに流れていった。



「有栖川はくしやく家ご息女、美緒様と東堂園聡子夫人」

 入り口にひかえていた男が高々と宣言した。呼ばれた依都はきんちようしたおもちで上座に座る男の前へと進みでる。

 ごうしやに座っていたのはまだ若い男性だった。このへいの大礼服を纏うその男性は二十代半ばほどに見えたが、階級を示す金線を見るにその若さでしようの地位にあるらしい。

 本日、主催者によってかつぎあげられたぼうけい皇族、ふじつかさのみやたかひでおうにゆうな笑みを浮かべて依都を迎えた。

 この人が今回の籠絡目標ターゲツトか。思っていたよりもお人し……もといやさしそうな人物だった。

 依都は何度も練習したように、ひざを折って西洋式のおをする。

「君が悠臣の婚約者だね」

 そんな声をかけられて、依都は目を丸くしてたずね返した。

「悠臣様をご存じで?」

「近衛騎兵隊の部下だよ。僕が大隊長で彼が中隊長」

「成るほど……」

 表の仕事の上司だったか。

 どうりで同じ大礼服を着ていると思った。みようなつとくしていると背後からせきばらいが聞こえた。聡子である。意訳するならば〝口調には気をつけろ〟だろうか。

 慌てて口をつぐんだが、鷹英は気にしていないのか微笑ほほえんでみせた。

「今日のダンス、楽しみにしているよ」

「ありがとうございます」

 再びこうべを垂れると横にはける。

 背後に控えていた聡子も頭をさげると、二人は並んですまし顔をして、謁見の間をあとにした。



 ダンスのこと、すっかり忘れてた……!

 たく部屋に戻った依都は真っ青な顔をして立ちくしていた。聡子の弱みをにぎることばかりを考えていて、いつの間にか挨拶をすれば終わりのような気になっていた。

「結局弱みも握れていないし、これはんでいるのでは!?」

「さっきから何をぶつぶつと言っているの。ダンスホールへ移動しますよ」

「あの、そのことなんですけどっ」

 部屋をでていこうとする聡子を呼び止める。ダンスホールの前には悠臣が待っている。ついてしまってはもうおどることをけられない。

 しかしり向いた聡子になんと言えばいいのか思いつかなかった。はじをかく前に正直に話して別の方法に変えてもらうか。それとも一かばちか鷹英のもとへ忍び込んでこんがんしてみるか。人がよさそうだったし事情を話せば依都をラストダンスの相手に選んでくれるかもしれない。

 いやいっそのこと聡子をおどして結婚を認めさせるか──。

 ぶつそうな考えを思い浮かべながら廊下にでると、かべにもたれかかってこちらを見ているれいじようがいた。向けられている冷めた視線にはなんとなく見覚えがあったがどこのだれだかは思いだせない。依都と同じく白いドレスにヴェールを身につけているので今日デビュー予定の令嬢だということはすぐにわかった。

 くすくすくす……。

 何がそんなにおかしいのかしきりに笑っている令嬢を見ていたら、次の瞬間には視界が真っ暗になっていた。

「!?」

 めにされて目と口を大きな手でおおわれた。おそらく男の手だ。視界をうばわれる寸前、最後に見たのは依都同様にこうそくされる聡子の姿。

 自分だけが標的じゃない?

 力が強くて振りほどけない。もがいているうち、何やら薬品をふくんだハンカチで鼻と口を覆われて、すぐ近くで聡子がたおれる音がして。

 依都がまぶたを閉じたのはそれからまもなくのことだった。

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身代わり花嫁は命を賭して 主君に捧ぐ忍びの花 英 志雨/角川ビーンズ文庫 @beans

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