満月が大好きなあなたへ

@tomy7272

第1話

ママ!!月あった!!

車で家まで帰る途中、娘がいつも教えてくれる。

ほんとね〜綺麗だね!

そう言いながら、ふと思い出す人がいる。



元気ですか?

夢は叶いましたか?




-20歳、夏


高校を卒業し、某ホテルへ入社した私は

実家から市内へ電車で40分かけて通勤していた。


潤奈(じゅんな)!!目覚ましなってる!!

社会人にもなって母に起こされる私。


お酒を飲むようになり、終電で帰ることも増えて

目覚まし1本ぐらいじゃ起きれない。


お酒大好き。

とゆうより、その場が好き。



いつものように電車で出勤中


明日は休みだな〜…飲みに行くしかないな。


あの時の私の原動力は、飲みに行くこと。

その為に仕事を頑張ってたと思う。


いつも声をかける友達は大体決まっていて、

その中でも裕梨(ゆり)は特に仲がいい。

小学生の時からの親友だ。


潤奈 今日飲み行こ♡

裕梨 行こ♡


よく会う親友となると、今日行けるか無理そうか

なんとなく分かってくる。


仕事を終えて、裕梨と合流し居酒屋へ。

いつも通り仕事の愚痴、恋バナで盛り上がる。

私は高校卒業と同時に年下彼氏と別れたから

恋バナというよりイケメン情報を語っていた。


ほろ酔いになったところで居酒屋を後にし、

次どこに行くかとりあえず歩きながら決める事に。

大体また居酒屋かもしくはカラオケに行く。


歩いてると、スーツ男2人組に声をかけられた。

まぁ、よくあるナンパだ。


人見知りな私たちはナンパとかそういう類いの

ものは嫌じゃないけど上手くかわせない。


男 今からどこ行くのー?

私達 あぁ、いやまぁまだ考えてて…


ナンパされたその場所は、キャッチスポット。

近くにはクラブなどもたくさんあり、

若者達が目をギラつかせている。


ナンパされてオドオドしている私達…


そこへふと現れた、前掛けにインカムをつけている

金髪で韓国風のキャッチ男。


お姉さん達、うちで飲まない??♪


目の前にいるナンパ男達を眼中に入れることもなく

案内しだす金髪キャッチ男。


恋愛気質な私は、そのぐらいで少しキュン。


え、ちょっと守ってくれた系!?


なんて思ったり。


そんなフワフワした気持ちで案内された先は

なんと相席屋。

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