第10話

彼女たちの演技が終わった後。

「ここで、ミキちゃんから言いたいことがあるそうです!」


ざわざわ。


「こんにちは。Cutie Starsのミキです。」


ざわざわ。


「今日は、みんなと、ある一人の男の子に言いたいことがあります。」


ざわざわ。


「リオン君!来てください!」


ざわざわざわざわ。


俺は、彼女に呼ばれてステージへと再び上がった。

「リオン君、いやリオン。今まで言いたかったことがあるの。」

「さすがにバレバレだったか。」


ざわざわざわざわざわざわざわざわ。


「あの時から、ずっと好きでした。





 付き合って下さい!!!!!」


ざわざわざわざわざわざわざわざわ。


「実は、今日告白されること、知ってたんだ。」

「え?」

「メンバーが伝えてきたんだ。」

「あ」

「だから、いろいろ考える時間があった。」

「...」

「それで、決めたんだ。」





「よろしくお願いします。」


その後、SNSでは炎上というよりは彼女と俺がどういう関係なのか、なんでいきなり告白したのか、と困惑するコメントが多かった。そして、いろいろな憶測が建てられた。

だが、それをぶち壊すように実姫が幼馴染であるということをSNSで明かした。

こうなった以上、もちろん妹にも「実姫を選んだ」ことを伝えた。

しばらく涙を流していたが、「でも、ずっと妹でいるからいいよ!」と納得したようだ。

学校では、正体はバレていない、、、はずだが、幼馴染という関係から見事にばれてしまった。

ま、実姫と付き合えたのだから結果オーライだ。


だが、数年後俺たちが世界的有名になった伝説のカップルユニット「Mik & Rio」になるとはだれも想像できてないけどね。



これが、俺がみんなに隠しながら有名になった結果、ついに正体がばれて、二人の美少女から告白を受けた、ただの高校生の話。


おしまい。

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あとがきは近況ノート

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陰キャすぎてバカにされる俺、実は超有名歌い手グループのリーダーということを誰も知らない、、はず。 ラ主@多忙すぎ @Doorstep

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