第9話
ここから大変になると思いきや。
特に面白みもなく、すぐに犯人は見つかった。
犯人は、まさかの俺の通っている学校の生徒だった。
謹慎食らったみたいだけど、逆恨みで反撃しないか心配だな。
どうやら、あのライブでの実姫とリオンが絡んでいるのを見て嫉妬したようだ。
え、嫉妬する要素ある?
とりあえず、残すは公開告白だけ。
検討を重ね、さらに重ねて、そして検討をさらに加速させていった。
結果、やっぱり俺は実姫が好きだった。
もちろん舞のことも好きだ。だけど、妹として好きだと思う。
だから、恋愛感情的で本当に好きなのはやっぱり実姫だったんだ。
時間もたち、公開告白を兼ねた校内ライブの日がやってきた。
「くっそ緊張する」
「大丈夫。リア充は滅びてほしいから本当は助けたくないけど」
「お前らが仕掛けたことやん」
「「?」」
「しらばっくれるな」
そしてついに、ライブが始まった。
ちなみに、このライブのためにダンスや歌の練習をみんなは頑張っていたが、俺はそれどころではなかったので何も練習できなかった。
つまり、告白される前にミスを連発して「やっぱなし」になる可能性もあるということだ。
なんてこったい。ちゃんと練習すればよかった。
でも、もうステージに立っている。
もう、引き返せない。
いつものライブとは180度違う緊張に襲われながら、俺はマイクを握った。
「みんな、今日は集まってくれてありがとー!!」
「「「「「「「「うおおおおお!!」」」」」」」」
「準備はできてるか?」
「「「「「「「「YES!」」」」」」」」
「では、聞いてください!」
俺たちは、恋愛ソングをバチバチに歌った。
そのせいか、薄々この後何かが起こると気づいている人もいた。
そして、俺たちの出番が終わった。
次は、Cutie Starsの出番だ。
「みんなぁ!私たちも負けていられないよ!」
「「「「「「「「おー!!」」」」」」」」
「じゃ、いくよ!!」
「「「「「「「「おー!!」」」」」」」」
彼女たちの歌と踊りは、今までと比べ物にならないほど気合が入っていた。
もしかして、実姫がメンバーに伝えたのか?
ま、今となってはそんなことはどうでもいい。
問題は、この後。
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次回、最終回
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