第126話 勇者の夏合宿 その2 Ⅲ

 国道50号線で茨城県水戸市を抜け、国道51号へ。

 そして県道2号線に入り、大洗駅前の『ようこそ通り』を真っ直ぐ行ったところにあるのが大洗港フェリーターミナルだ。

 商船三井フェリーが運営しているこのターミナルは北海道苫小牧港との間をフェリーで結んでいる。

 船体横の中央部に大きな太陽のマークの入った、多くの人が目にしたことがありそうな有名な船が発着している。

 フェリー乗り場は船の発着の時間以外は閑散としていて、人もまばらだ。

 

 そんなフェリー乗り場の駐車場にツーリングサークルのメンバーが続々と集まってきていた。

 午前10時過ぎに大学を出て、途中で食事休憩などを取りながらゆっくりと来たつもりだったが、それでもちょっと早く着きすぎたらしい。

 現在の時刻は午後3時。

 平日の日中ということもあり、交通量を多めに見積もって余裕をみたんだけど、どうやら過剰な心配だったらしい。

 午後に到着する苫小牧からの便は既に船は停泊しているがその周囲に数人の人の姿が見えるだけで駐車場もターミナルも閑散としている。

 乗船受付の開始まであと1時間もあるし、乗船開始は2時間後、出港に到っては4時間以上ある。

 ……どうしよう……。

 

 最後に出発してもらった章雄先輩のグループも、たった今到着して、ターミナルに近い駐車場に18台のバイクが勢揃いしている。

 とりあえず、グループのリーダーに集まってもらい、打ち合わせ。

 船内には売店も自販機もレストランもあるので食事に困ることはないが、必要に応じて食べ物や飲み物なんかを近くのコンビニででも買ってきてもらうことにした。

 といっても、山崎が調べたところ、船の中の物品の値段は割と良心的で観光地のような飲み物が200円もするようなことはないらしい。

 レストランの食事も安くはないが特に高くもないみたいだから、わざわざ荷物を増やしてまで買い物をする必要はなさそうなんだよな。

 かといって、近隣を見て回っていて遅れたらアホみたいだし。

 

「時間があるなら荷物の整理だね。乗船したらすぐに荷物を下ろさないといけないし、運航中はバイクには戻れないから。手早く荷物の積み卸しと固定ができるようにちょっと練習しておいた方が良いよ」

 フェリーを利用したことのあるらしい章雄先輩がナイスなアドバイスをする。

 確か、返却式のコインロッカー(使用するときに100円必要だけど、後から戻ってくるタイプの奴)があったはずだから、必要そうなのは全部持っていっても問題ないだろう。

「18時間ぐらいは乗ってるんだろ? 飲み物はともかく、お菓子とかつまみ関係ぐらいは買ってきておいた方が良いんじゃないか?」

「そうなるとヒマをつぶせるものも必要じゃね? 一応トランプとUNOは持ってきたけどさ。タブレットもあるけど、そういや、船ってネット環境ってどうなってんだ?」

「去年就航したばっかりの新造船だからそのへんも大丈夫みたいだな。でも通信速度はあんまり期待できそうにないけど」

「そうなると電子書籍とか動画のデータは今のうちにダウンロードしておいた方が良いだろうな」


 出るわ出るわ。

 聞いてみるものだ。

 次々にいろんな意見が出てくる。

 とりあえず皆の意見を集約して必要そうな事柄をピックアップ。各自で準備してもらうことになった。

 荷物の整理と積み卸しの練習は慣れていないメンバーが中心に行い、慣れてる面子は近くのスーパーに買い出し。コンビニよりもスーパーのほうが安いからな。

 やはり女の子の荷物は少々多めで積み卸しに手間取っていた。レイリアとティアの荷物の少なさは皆が驚いていたが。

 2人とも旅慣れているという意味では他の追随は許さないからな。俺もだけど。

 それでも事前に荷物はチェックしているので不審がられるほどじゃないし問題ない。

 荷物の多い連中は船内に持ち込む荷物の選別にもう少し時間が掛かりそうだ

 

 そうこうしているうちにターミナルには乗船するための人がチラホラと増えてきた。

 俺と山崎、章雄先輩の3人は早めに乗船窓口に向かっておく。

 予約してあるのはツーリストと呼ばれる大部屋だ。

 新しい船だけあって個別のスペースを区切れるようにカーテンが設置してあり、それぞれにコンセントも完備しているらしい。

 25名定員が1室と11名定員が2室あるとのことだが、できるだけメンバーがばらけないように一室でまとめておきたい。

 団体として予約しているので代表者として俺たち3人が行う。

 団体なので自動チェックイン機は使えない。窓口の前に並ぶ。

 必要なのは所定の書式の乗船名簿と251cc以上のバイクの車検証。250cc以下は係員が目視で確認してくれるので必要ない。

 

 窓口のカーテンが開けられ、乗船受付が開始されると、あっさりと手続きは終わってしまった。事前に電話で詳細を確認しておいた甲斐があったらしい。

 人数分&台数分のチケットと乗船案内の見取り図を受け取り、簡単な説明と共に各自に渡していく。

 それが終わればバイクの移動だ。

 バイクや自動車などは決められた位置に並んで乗船を待つことになっている。

 章雄先輩の話では、フェリー会社や港によって様々らしいのだが、ここ大洗ではバイク用の乗車待機場所と乗用車用の待機場所が白線で区切られていて、最初にバイクが、次いで貨物自動車と乗用車が乗り込むことになっているようだ。夕方便と深夜便でも異なるらしいが。

 

 見れば俺たち以外のバイク客もそれなりにいるようだが、幸いほとんど先頭に近い位置を取ることができた。

 乗船待ちのバイクや車で周囲がごった返した頃、乗船口を塞いでいたコーンが取り除かれ、係員が誘導を始める。

 ちなみにこの乗船の時に転倒するバイクが結構いるらしい。

 岸とフェリーの間には乗船口の扉を兼ねたタラップが渡されているが、濡れていたりして結構滑るそうだ。

 角度もそれなりにあるので斜めに上ったりすると確かに滑って転んでも不思議じゃないな。

 

 フェリーに乗り込むと、係員の誘導で停車位置が指示されるのでそれに従ってバイクを停めて、スタンドを下ろす。

 後は係員が順次ベルトでバイクを船に固定するのだが、それを待つことなく荷物を下ろして移動の準備をする。

 特別に固定位置を指定しなきゃならないような装備がバイクについていない限り、後は係員にお任せである。

 荷物を持ったら階段を上って船室へ移動。

 ツーリストの船室は中層階5階の中央部にある。

 まずはそこに行って荷物を下ろす。コインロッカーもすぐ側にあり便利だ。

 幸いなことに大部屋が確保できたのでサークルメンバー全員が同じ部屋で過ごすことができる。もっとも25人が定員なので部外者も来るかもしれない。迷惑にならないように注意せねば。

 消灯時間も決めたほうがいいかね?

 

 大部屋に入ると綺麗なのに驚く。

 船体の中央部にあるので窓はなく、少々薄暗く感じるが圧迫感はない。

 部屋割り? は奥側に女性陣を配置する。

 カーテンで仕切られるとはいえ、塞ぐのは横側だけで通路になっている側からは丸見えなので、あまり寝姿を見られたくない女の子もいるだろうとの配慮である。

 それに部屋は俺たちだけじゃないので男共が女の子たちの手前側に陣取っていればよからぬことを考える奴も出ないだろう。まぁ、さすがにこんな大部屋で盗み以外の犯罪をやろうとする奴はいないとは思うが。

 

 出航まではまだ時間はあるが、ここからは各自自由行動とする。

 一応連絡が取れるように携帯電話(スマホ含む、ってか、全員スマホだが)は持ち歩くようにしてもらい、21時に6階のラウンジに集合することだけを決めておく。

 俺はとりあえず、出航までは船内の売店とかを見て回ってから、港を出たら風呂だな。

 なんと、このフェリーには展望浴場&サウナがあるらしいのだ。

 船っていうより、最早ホテルだな。

 古狸が昔乗った鹿児島~沖縄のフェリーは2等船室が小汚い&だだっ広い大部屋で売店もレストランも高くてショボイ。風呂は一等船室以上じゃないと付属してなくてシャワーがあるだけだったらしい。そこに20時間も滞在する。うん、嫉妬心が俺にまで感じられるわ。

 

「裕哉!」

 着替え以外の手荷物をコインロッカーに放り込んでいると背後から茜に呼びかけられた。

 振り向くと茜とレイリア、ティア、信士、久保さんがいた。

「裕兄たち、これからどうすんの?」

「とりあえず出航までは船内ぶらついて、それから風呂。飯は買ってきたから食事OKなら展望デッキで食うかな。信士と久保さんはどうする?」

「お風呂もあるんですね。それなら私たちもそうしましょうか。食事は私と信士君はレストランに行くつもりですけど」

「ふむ。風呂は良いな。船の中で風呂などこの上なく贅沢のような気がするのぅ」

「えっと、お風呂はやっぱり塩辛いんですか?」

「いや、さすがにそれは無いわよ。でも、お風呂は私も賛成。でも出航してからだと外は見れないかも」

 

 真夏の移動でみんな汗だくになってたはずだからやっぱり早く風呂に入りたいのは同じなようだ。いっその事出航を待たずに風呂に入るか。折角の船中での風呂を港に停泊中に入るのも微妙だけど。

 そう思って聞いてみたところ、何はともあれまずは風呂とのこと。

 念のため船内の案内所で確認すると、もう風呂は開放されているらしいので、早速着替えを持って浴場へ。

 当然ながら男女に分かれる。

 だからティアはついてこないように。こっちじゃなくてあっち。いや、背中は流さないでいいから。

 苦笑いでティアを婦人用の方に押し出し、信士と連れ立って、『紳士』と書いてある方ののれんをくぐる。

 

 脱衣所も意外と広い。

 コイン式のロッカーに着替えとバスタオルを入れて、服を脱ぐ。

 ん? 細かな描写はいらない? そりゃそうだ。省略しよう。

「おお! 結構広いな」

「なんか船の中って感じじゃないね」

 浴室に入ると正面に大きな窓があり、その手前に7~8人が余裕で入れるだろう浴槽が2つ並んでいる。

 ホテルの大浴場とまではいえないが、それでも十分な広さだ。

 真夏の街乗りで汗を掻いていた俺たちはまず身体を洗う。掛かり湯だけで湯船に飛び込んだりしない。当然のマナーである。

 頭からつま先まで丸洗いしてから湯船へ。

 暑い夏とはいえ、船内は空調も効いているので熱い風呂は気持ちいい。

 

「おお! 結構広いな、って、柏木と工藤信? おまえらも来てたのか」

「あっ、柏木先輩、ちっす」

「柏木君、早いねぇ」

 どやどやと山崎、相川、章雄先輩が、それに続いて他の男子メンバーも入ってきた。

 のんびりと浸かるつもりが、一気に騒々しくなってしまったな。

 掛け湯もそこそこに湯船に飛び込もうとした相川の顔面にお湯をぶつけて止める。ちょっとだけ魔法を使って固めておいたからさぞ痛かろう。悶えていたがマナーのなっていない奴にはこれくらいがちょうどいいのだ。

 同じ行動を取ろうとしていた戸塚と野村は慌てて洗い場に駆け込んでいった。

 

「兄貴も風呂に来るなら声かけてくださいよぉ。探したじゃないっすか」

「なんでいちいちお前に構わなきゃならんのだ。戸塚もせっかくの合宿なんだから普段それほど話さない先輩たちや同期の連中と交流しろよ」

 普段からサークルでもバイト先でも俺にばかり絡んでくるのでちゃんとコミュニケーションが取れているのか心配になる。

 こいつの性格と、これまでソロで峠を走ってばかりだった経歴から、俺と久保さんのグループに配置しているが、移動以外は他のグループも一緒なので是非とも会員同士交流を深めてもらいたいのだ。

 特に一年生はまだ先輩たちとの距離感がまだ掴めていなさそうだからな。

 うちのサークルは体育会系みたいに上下関係を重視していないし、そんなことに拘る面子もいないので気さくな雰囲気でサークル活動をしてほしい。つまらない先輩風を吹かせる奴が居たらシメる。

 

「し、失礼します」

「おう。って、そんなに堅くならなくても、うちのサークルは緩いから大丈夫だぞ。相川なんか最初から俺にツッコミ入れてたくらいだからな。章雄先輩にいたってはパシリすら喜んでするから」

 田代君が緊張していること丸出しでそっと湯船に入ってきたのでそう言ってリラックスするように気遣う。

「しないよ?! 柏木君、後輩に変なこと吹き込むの止めてくれない?」

 吹き込むどころか周知(羞恥)の事実だと思うんだが。

「そうなんですか? 友達が別のサークルで先輩後輩に厳しくて、『嫌われたら終わり』って聞いたんですけど」

「ああ、そういうサークルも結構あるよな。けどうちは元々バイク好きが集まっただけの同好会だし、前の会長がそういうの嫌いだったからなぁ。柏木もその辺かなり緩いし」

「そうそう、神崎はそんなことしなくてもカリスマあったしね。最低限の礼儀と安全に関することの指示だけきちんと守っていれば大丈夫だよ。柏木君の俺に対する態度なんて酷いもんだし」

 いや、章雄先輩をイジるの俺だけじゃないじゃん。

 我がサークルの愛すべきヘタレキャラだし。

 

「良かったっす。先輩って身長タッパあるし、すごい筋肉してるから怖い人かと。それに時々戸塚を蹴り飛ばしたりしてるし」

 字面だけ見ると俺が酷いことしてるみたいだけど、暴走してるの戸塚(あいつ)だからな?!

「まぁ、確かに柏木は威圧感あるけどな。ってか、何をどうすればそんな筋肉と古傷だらけの身体ができるんだよ」

「ですよねぇ。俺の知り合いが先輩のこと絶対人殺してそうって言ってましたよ」

「そうそう、乱暴者で知られてたラグビー部の飯島先輩なんて柏木にシメられてからビビりまくって、うちのサークルに絶対に手を出すなとか言ってたらしいし」

「でも、そんな兄貴に蹴られるのはそれなりに…ガボォ」

 田代君が安心したように言ったのに、大竹と野村、道永が混ぜっ返す。

 とことん失礼だな、コイツら。

 まぁ、内容的に否定し難いのが辛いが。いや、否定はしておくけど。ついでに戸塚は湯船に沈める。

 

 

 騒々しい入浴を終えて、各自ばらけて船内を散策する。

 女性陣はまだ出てきていないが、女の入浴は長いと相場が決まっているので、俺は信士と何故か付いてきてしまった戸塚と共に売店やゲームコーナーを見て回る。

 レイリアやティアはいつもは入浴はあっさりとしているが、今日は茜や久保さんたちもいるのでゆっくりしているだろう。

 終わったら電話があるだろうし、広いとはいえ所詮は船内、困ることもないだろう。

 

 売店はサービスエリアにあるような感じで、普通の飲食物だけじゃなく、オリジナルグッズやお土産物にあるようなお菓子類、小物、雑誌が売っていた。

 白い恋人とスカイツリークッキーが同じ棚に並んでいるのはなかなか奇妙な感じがする。

 せっかくなので後でお酒のツマミにできそうな『直火あんこう』と『大洗しらす煎餅』を買う。

 ゲームコーナーはキャッチャー系とスロットの機械が数台あるだけの小さなものだったので軽く見ただけで終わり。

 山崎がスロットの前に陣取っていたが、金になるわけじゃないただのゲームが楽しいんだろうか。

 ペットを連れて旅行する人も多いのか、船内にはドッグランもあった。

 戸塚を放り込んでおこうとしたのだが『お、俺を犬扱い?』とか言いつつハァハァし始めたので気持ち悪くなって早々に撤収した。

 

 結局、展望デッキに出たところで茜と久保さんから電話がありそれぞれの待ち合わせ場所へ別れる。

 戸塚を追いやって、暑い展望デッキではなくラウンジで買ってきた食事を摂った。

 何やら茜の様子がおかしかったが、何かあったのかと聞いても『なんでもない』としか教えてもらえない。

 まぁ、レイリアとティアの様子はいつも通りだったし、深刻な様子でもなかったので合宿が終わってからでも改めて聞いてみよう。

 食べ終わってもそのまままったりと談笑していると他のメンバーも集まり、翌日の予定と伝達事項を確認して解散。

 それぞれの夜を船内で過ごした。

 俺?

 章雄先輩たちとUNOやってから早めに寝たよ。

 お酒も少しだけだ。

 

 

 翌日。

 遅くまで飲んで騒いでいた連中が寝ているのを余所に、6時半から開いている風呂に行ってゆっくりと浸かる。

 他のお客さんが数人いたがサークルのメンバーは誰もいない中、珍しくたっぷりと入浴を楽しみ、ラウンジへ行く。

 8時過ぎになり、茜たちがラウンジへ出てきたので連れだってレストランの朝食バイキングを堪能した。バイキングは良い。俺とレイリアとティアは周囲が呆れるほど朝から健啖家ぶりを発揮する。

 朝食の後はまた自由行動だ。

 といっても、特にやることがあるわけじゃない。

 船内は昨日見て回ったし、船内専用Wi-Fiで映画とかも見れるのだが、あまりそういう気にもならない。

 結局、サークルメンバーと雑談しているうちに昼になり、名物らしいキーマカレーを食べ、荷物を整理し終わると展望デッキへ。

 

 デッキは、というか、外はあいにくの空模様だった。

 雨は降っていないが、分厚い雲が空一面を覆っている。季節を考えると涼しいのは良いんだが、北海道初日に雨ってのはあまり嬉しくない。

 とはいえ、ツーリングなんてやってりゃこういうこともよくあるんだが。そもそも全8日(フェリーを除く)の日程で全部晴れるなんてのは期待しすぎだしな。

 一応天気予報では夜には晴れるとのことなので明日に期待しよう。それに降ってもそれほど雨脚は強くなさそうだったし。

 それはそれとして、眼前に広がるのは北海道の大地である。

 まぁ、あまり遠くまで見渡せないし、特に特徴があるわけじゃないので実感には乏しいが。それでも程なく、到着地である港が見えてくる。

 北海道の苫小牧港。

 ここからようやくツーリングが本格的に始まるのだ。

 

 ……ところで。

 朝からメンバーの女性陣の視線が非常に気になるんだが、俺、何かしたんだろうか?

 

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