【最終回】みんな大きくな~れ♪
ビアンカさんの魔法指導を受け続けて3週間。私はついに、彼女から合格をもらう事ができた。
後はお兄ちゃんに覚えたエロ魔法をかければ良いんだけど、バレる可能性を考えてお昼寝中にかける事にした。
そして、日曜日のお昼過ぎ。ビアンカさんが魔法でお兄ちゃんの部屋を覗いたら、運良くお昼寝してるみたい。さぁ、魔法をかけに行こう!
ビアンカさんの魔法により、リビングにいた私達はベッドで仰向けに寝ているお兄ちゃんのそばに瞬間移動した。
「いよいよだね、柚子っち」
「うん…」
初めて人に向けて魔法をかけるから緊張するよ。
「気楽にやって。あたしがフォローするから」
ビアンカさんの微笑みが、私の緊張をほぐしてくれた。じゃあ、早速やってみよう。
(お兄ちゃんのあそこ、大きくな~れ♪)
天使語でそうつぶやくと、私の右手人差し指から蛍の光みたいな球体が出てきた。それは、勝手にあそこに向かってから消えていく。
「少しずつ大きくなるから、見逃しちゃダメだよ」
「うん…」
ビアンカさんに言われた通り、お兄ちゃんのあそこを凝視する私。
……あ、立ち始めたっぽい。ズボンが張ってる感じが伝わってくる。
「最大サイズになったら教えるからね」
「ビアンカさん、何でそんな事がわかるの?」
最大サイズなんて、本人にしかわからないでしょ?
「あたし、透視であそこを生で見てるんだよ。大きくならなくなったら、その時が最大サイズなの」
「あそこを生で見てる? 今、どんな感じ?」
すごく興味がある、見たい見たい!
「それは後のお楽しみ♪」
私が魔法をかけて30秒ぐらい経ったかな? ついに…。
「これ以上大きくならないっぽいね。今が最大サイズか」
ビアンカさんがつぶやく。
…お兄ちゃんのあそこは、ズボンの中で窮屈そう。
「柚子っちにも透視の魔法をかけてあげる」
光に包まれて解放された後に、あそこを見ると…。
「何これ!? フランクフルトみたい」
圧倒的肉々しさと存在感を放っている。スゴイとしか言いようがない。
「良かったね~。柚子っちの魔法は成功だよ」
「ありがとうございます。ビアンカさんのおかげです」
透視とはいえ、生を見ちゃった♡
「後は適当なタイミングでコツコツかけ続ければ、いつでもある程度の大きさをキープできるはずだよ」
「わかりました。お兄ちゃんのお昼寝を起こすのは私がやります」
起こしがてら魔法をかける事にしよう。
「それじゃ、あたしの出番はここまでだね」
「えっ?」
それってつまり…。
「あたしは柚子っちを助けたから、この仕事は終わり。心配しなくても、エンジェルガードはこれからも人を見守ってるから」
「わかってはいましたが、別れは辛いです…」
ホームステイという体でビアンカさん・フローラさんと過ごしたからね。情が移ってるよ…。
「そんな辛気臭い顔しないでよ。柚子っちが別の件で困ったら、また来るかもしれないからさ」
「そうですよね。今生の別れじゃないですよね」
「そうそう」
…泣き顔は見せたくないから我慢しないと。
「お兄ちゃんの記憶を元に戻してから、柚子っちを部屋に再ワープさせるからね」
「はい…。ビアンカさん、お世話になりました」
「こちらこそ。また会おうね」
気付いた時、私は自分の部屋に戻っていた。ビアンカさん・フローラさん、2人も元気でいてね!
それからというもの、私は登下校の間に男の人のあそこをこっそりチェックするのが日課だ。ズボンが張ってなかったら、大きくなる魔法をかけてあげている。
あの蛍の光みたいな球体は、天使と詠唱者以外には見えないらしい。だから遠慮なくかけることができるのだ。
お兄ちゃんのあそこを見て思ったけど、やっぱり大きくないとね。せっかく覚えた魔法だもん。有効活用しないともったいないよ。
私はこれからも、男の人のあそこを大きくし続ける…。
―――
最終回まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
今作は“あかせ”名義初の現代ファンタジーですが、気付いてもらえたかな? 人によっては、ジャンルを意識しないかもしれませんね。
『天使』という、何でもできる存在がいると便利ですw これからもどんどん活躍してもらう予定なので、よろしくお願いします!
―――
【完結】お兄ちゃんのあそこが大きくならないから、頑張ってエロ魔法を覚えます あかせ @red_blanc
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