はぁ、好きです(いきなりの告白)
なんと怖くてきれいなお話なのだろう。
最後の場面を、じんわりと思い浮かべてはずっとその世界に浸りたい。
そんな気持ちでおります。
影は一つだけれど、命は三つ。
行く末は決まっているのかもしれないのだけれど、彼らに出来るだけ多くの笑みや幸せがあってほしい。
そう願わずにはいられないお話でした。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
「好き」いただきました! ありがとうございます。
「怖くてきれい」←なるほど、私が目指していたのはそれかもしれない、と膝を打ちました。どこまでできたかわかりませんが、汲み取ってくださってありがとうございますm(_ _)m
彼らがどうか幸せになってくれますように……
最高でした。こういうのが読みたかった。いま、こちらの物語に出逢えた感動で胸が震えています。
まったくの見当違いだと想うのですが、中国の伝承に登場し後に日本で語られるようになった玃猿を思いだしました。
女のにおいをかぎわけて女を連れさり、子を産ませ、里にくだらせて子を育てさせる。子は育つと人と何一つのかわりもない姿になる……とされています。妖怪のように語られていますが、本能だけではなく人の社会で傷ついた女を助け、心からも夫婦となることもあったのかもしれないと考えさせられました。
ご家族がこれからも幸せでありますように。たとえ海はみられなくとも。
でもきっと、まもなく彼も彼の父親とおなじ運命をたどるのでしょう。だからこそいまだけは。
とても愛しくせつない読了感でした。素敵な小説をありがとうございます。
作者からの返信
夢見里さん、絶賛コメントに熱のこもったレビューまで、どうもありがとうございます! 玃猿については恥ずかしながら初めて知りましたが、そういった妖怪や不思議な言い伝えにも、もしかしたら陰に切ない心模様があるかもしれませんね。彼らの幸せを願ってくださり、ありがとうございます!