第五話 八百長騎手追放ゲーム⑤
ナゾナゾ博士の誘いで人狼ゲームの騎手バージョンである八百長騎手追放ゲームで遊ぶことになった俺は、プレイヤーのステータスを相手の嘘を見抜く力を得る直感と、ピンチになった時に助かりやすくなるラブリーに特化したステータスで挑む。
最初の1ターン目では、何故か一言も喋っていなかった
そして夜のターンとなり、八百長騎手から追放された人物は
2ターン目になり、裁決委員を名乗る
その結果、
俺的には白出ししてくれたルドルフさんを真の裁決委員だと信じたい。
そしてクロがトラックマンの役職の者は明かすように促すと、
その後、議論を進める中、
母親を待たせる訳にはいかないと思った俺たちは、
そして夜のターンが始まる。
このターンに関しては、俺は何もすることはない。だから役職持ちの人たちが選択を終えるのを待つだけだ。
自分が八百長騎手から追放されないことを祈りつつ、夜のターンが終わるのを待つ。
しばらくすると、画面が切り替わり、夜のターンとなった。
クロ、
「どうやら全員居るな」
「そうみたいですぅ。犠牲者が居なくてよかったですぅ」
「八百長騎手は間抜けよね。騎乗依頼仲介者が守った人物を狙うなんて」
ポツリと溢した俺の言葉に反応して、
騎乗依頼仲介者、このゲームでは何故かナイト役となっている役職だ。騎乗依頼仲介者となった者は、夜のターンに誰かを守ることができる。そして守る対象の人物が狙われた時に助けることができる。
今回は騎乗依頼仲介者が守っていた人物が狙われ、追放を防ぐことができたみたいだ。
「それでは、議論を始めるナゾ? まずは裁決委員の報告をお願いするナゾ?」
『では、ワシから告げよう。ワシはナゾナゾ博士を調べた。ナゾナゾ博士は八百長騎手である』
画面にルドルフさんが入力したメッセージが表示される。
「わたくしも同じくナゾナゾ博士を調べました。彼女は八百長騎手でした」
「みんな騙されるなナゾ! 真の裁決委員は仕方なく追放してしまった
自分が黒出しされて相当焦っているようだ。彼女の語尾が疑問形ではなく、はっきりとした口調になっている。
そんな彼女を見て、
「くくく、それはあり得ないな。ここで俺は自分のスキル『論理的にみて敵だ』を発動させてもらう」
『論理的にみて敵だ』はロジックの高いステータスのプレイヤーが使用できるスキルだ。これまでの議論の中で、確実に敵であると認識している場合のみに発動することができる。
「仮にナゾナゾ博士の言っている事が真実だとしよう。その場合、残ったのは共犯と八百長騎手となる。味方である八百長騎手が味方を売った。つまり身内斬りをしたんだ。そしてナゾナゾ博士の言っていることが嘘で、真の裁決委員が残った場合、そいつも黒出しをしている。追放した
確かに彼の推理は否定しようがないな。
「くっ、ここでゲームオーバーかナゾ? もっと色々と楽しみたかったナゾ? でも仕方がないナゾ? みんな私に投票してくれナゾ?」
確実に八百長騎手だと見抜かれて諦めたようだ。彼女は自身を追放するように言ってくる。
俺はナゾナゾ博士を追放する者として選択する。そして投票結果の開示が行われ、ナゾナゾ博士を除いて全ての者が彼女を追放する者として選択していた。
「この悔しさ、次のゲームでは倍返しナゾ?」
これで一人の八百長騎手を追放することに成功した。残りの八百長騎手は2人、そしてまだ残っているかもしれない第三陣営のヤクザにも気を付けておかないといけないな。
そして夜のターンとなった。俺は何もすることができずに役職持ちの人が選択し終えるのを待った。
そして夜のターンが終わり、昼のターンへと移り変わる。
「
画面には
トラックマンである彼女が居なくなってしまったのは痛いな。彼女なしでは、これから追放した人物が八百長騎手なのか、そうでないのかが分からないまま議論をしないといけなくなる。
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