現代ダンジョンもの このジャンルの醍醐味ってなんだろう。
と、考えたときに自分が最初に思いつくのは、リアリティ、というものです。
もし現代に本当にダンジョンなんていうファンタジーな物が出現したら、
『その社会はこうなるんじゃないか? あんな事件やこんな事件が起こるのでは?』
というものですね。
じゃあその、変化した社会、というものを描くときに、何を軸にすればより鮮烈に描ける?
例えば最近流行の『配信系』もその有力な一つです。
では、この作品の場合は何か?
アウトロー これです。
ダンジョンにまつわるルールや法律を掻い潜って生きる者が軸になります。
ここが作品の斬新さです。
彼らは『法の外に居る者』
変化した社会の輪郭をなぞる者、とも言い換えることができます。
彼らの行動の一つ一つが、その社会の決まり事の、やっていいことと、ダメなことの境界線を描き出します。
その結果として、彼らの行動を体験する読者に肌感覚でリアリティを伝えてくるわけです。
アウトロー目線で描く、新感覚のダンジョンもの。
是非、体験してみてください。
本作は現代にあらわれたダンジョンをめぐる物語。
ダンジョンを探索するのは、基本的に政府公認の冒険者ギルドに所属する冒険者。ギルドの許可なくダンジョンに潜ることは法律で禁止されている世界。
そんな世界で機械義手の少年、加古川誠は無許可の冒険者をして生活しています。
ある日、そんな加古川はダンジョンに誤って落ちてしまった女子高生の飛田貫伊織を助けて……
本作は人気のダンジョンもの小説です。
重厚でシビアな世界観のなかを主人公たちは奮闘します。そんなシリアスな状況の中にいる一人称が『僕』な元女子高生の存在は、心のオアシスでしかなかった!
戦闘シーンの描写がとてもリアルで、躍動感のあるシーンが満載でした☆
ダンジョンものにバトル要素を求める人に特におススメ!
最新話の15話まで読んだ時点でのレビューになります。
ダンジョンものですが、描写は本格的です。なので、ちょっとグロイと感じちゃう人もいるかもですが、私はあんまり気にはならなかったので、大丈夫だとは思うのですが念のために最初に言っておきます。
えっと、主人公はいい意味でも悪い意味でもJK的な性格をしてまして、なんというか正直好き嫌いが分れる主人公だと思います。ただ、回を進むにつれて物語にフィットしていく感じがあって、それが読んでて心地よさにつながる部分があって、それがこの小説の魅力でもあるわけでして・・・
確かに、最初のとっつきは弱いところはありますが、読みこんでいけば面白い小説だと私は思います。