12/25

Mちゃんがクリスマスだからと言ってクッキーを配っていた。なんとお手製だという。透明なビニールの小袋は作り物のヒイラギの葉と実がついた針金で留めてある。

手作りが嫌じゃなかったら、と声をかけられたので、私も頂戴した。周りではお礼や褒め言葉などが飛び交っている。

このくらいの時期は少しだけ、みんなともっと仲良くしたいと思ってしまう。寒いから寂しくなるのだろうか。

袋の中身は、寄木細工のような手の込んだアイスボックスクッキーだった。三色の生地は、ココアとプレーンと抹茶だろう。チェックやストライプだけじゃなくて星のようなデザインものもある。

衒いのない味わいはホームメイドらしいのだけど、完成度はお店に負けないほど高い。さくさくだし、甘さもちょうどいいし。

すごく美味しい、と率直にMちゃんに言えたから、今日は合格ってことにしようかな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る