最終話 それからのこと
仲直りからひと月ほどが経過し、愛斗たちの高校は夏休みに突入した。
そんな中で愛斗はと言えば――非常に乱れた毎日を過ごしている。
海外勤務ゆえに両親の居ない我が家、そんなおあつらえ向きな空間に毎日毎日マオと沙希を招いては朝から夕暮れまで仲良し三昧である。
好きなときに仲良しなことをシて、3人で満たし合う毎日だ。
3人で、とは言うものの、実のところ最近は――遙香も混ざることがある。
遙香と仲直りしたあと、愛斗はそんな義姉と色々と盛り上がってしまい、血の繋がりがないのを良いことに――仲良しなことをシてしまっている。ここひと月のあいだで前も後ろも開通させ、遙香は完全に愛斗からマーキングされていた。将来的にどうなるかは分からないが、今のところはマオと沙希も含めて4人で生きていけたら楽しいんじゃないかと話している。
ちなみにマオと沙希が遙香の弟でしかない愛斗を気に掛けていた理由は、遙香に毛嫌いされている弟くん可哀想、という同情心がまず始まりだったらしい。
そんな同情心は、こっそりと愛斗との時間を過ごしていくにつれて愛情へと変化し、愛斗に好意を抱くようになったそうだ。
そんなマオと沙希、部活が休みの遙香も交えて、八月上旬のこの日は朝から仲良し三昧であった。昼を迎えたところで一旦休憩がてらお風呂に入り始めたのだが――
「やんっ♡ マーくんったら休憩なのにおっぱいちゅーちゅーしてるじゃんw」
「んもぅ、マオばっかりズルいわ。私のおっぱいも吸ってちょうだいな」
「いやいやっ、まずは大好きな姉のおっぱいから吸うべきじゃないの!?」
狭い湯船にぎゅうぎゅう詰めで浸かりながら、愛斗はマオのおっぱいを吸っている。
沙希と遙香が嫉妬する中、乳白色のお湯の中では3人の手が何かに群がっており、愛斗はおっぱいを堪能していることと合わせてとにかく最高の気分であった。
結局お風呂どころではなくなり、その場で入り乱れて仲良くしまくった。
これから先も恐らく、こんな毎日が続いていくのだろう。
自分のスタミナが持つのか心配な部分がありつつも、男としては頑張らなければならない。
それは精力的な部分だけに限らず、マオ、沙希、遙香との仲を末永く続けていくためにも、良い大学に入って、良い企業に入って、大黒柱として頑張る必要もあるということに他ならない。
そんな覚悟を背負いながら、愛斗は未来へと進んでいく。
その決断に後悔なんてあろうはずがなかった。
――――――――――――――――――
これにて、この物語は終了となります。
最後まで目を通していただきましてありがとうございました。
作者は今後、連載中の別の作品を書き進めていきますので、
まだそちらを読んでいないよという方は、よろしければ是非チェックを。
そんなわけで、本当にありがとうございました。
姉ちゃんが居ないのになぜか僕んちに来る姉ちゃんの友達 新原(あらばら) @siratakioisii
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