空色の鳥と出会った少女の情緒的で儚い物語

主人公の心情描写もさることながら、情景描写も作者様の豊富な語彙力と美しい表現の仕方で描かれており、叙情的な気持ちになれる作品でした。

※ここからネタバレ注意


精神を患い、長い間孤独と憂鬱に苦しみ続けてきた主人公にとって、鳥と共に過ごした時間はきっと夢のような一時だったでしょう。いつも飲んでいたものを忘れるほどに。

鳥のおかげで少しずつ気持ちが晴れてきた主人公はある日、行きたいと願っていた海がベランダの外にあるのを目の当たりにし、泳ごうとします。きっと彼女は幸せだったでしょう。心に空いた穴を埋めてくれる友達に出会えて、夢に浸ることができて、空に溺れることができて。

この物語を読んだ後、色々な感情や考察が浮かんできてしまい、つい長々と書き連ねてしまいました。すみません(笑)。皆様、願わくば作者様ともこの思いを共有したく、このレビューを綴った次第です。私はこの素敵な作品に出会えてとても良かったと感銘を受けています。作者様の次回作(特に今作者様が好きなTS作品)にも期待しています。これからも作家活動頑張ってください。応援しています。改めて、長文失礼しました。m(_ _)m