我慢は焦らし
リクエスト
⚠️ R-15? R-18? 少々喘ぎ声あり、性的表現あり
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氷雨と付き合い始めてもう一ヶ月程度は経っている。初めは自分の気持ちに困惑しながらも手探りで答えを探し始めた。基本は外には行けないから家デート (普段もしているから家デートと言えるのか疑問だが……) やキスなどの軽い触れ合いなど。段々自分の気持ちを受け入れることが出来るようになると、氷雨への思いが溢れて我慢することが出来なかった。触れ合いは深くなり、2日に1回は必ずしている状況だ。その為、翡翠や紺にも迷惑をかけていると思う。氷雨はこのシェアハウスでのお母さん的存在だ。だから基本家事は氷雨がしている。翡翠も氷雨の補助をしたり、紺は買い出しなどをしてくれている。一番お手伝いをしていないのは僕で、しかも忙しい氷雨を動けなくさせているんだからどれだけ迷惑をかけているのだろうか。だから僕は!
(氷雨に2週間に1回しか手を出しません!)
そう心の中で誓ったのであった。
誓ったあの日から3日目。現在は氷雨と触れるとしたらゲームをする時かマッサージをしてあげる時かしかない。ヤりたい気持ちが沸々と湧き上がってくるが我慢している。
(まだ3日目か……)
なんて思いながらも理性を上手く制御した。
「最近煉くんの様子がおかしいの。」
ダイニングテーブルで頬杖をつきながら悩ましげに言う氷雨に対して、反対側に座る翡翠と紺は面倒くさそうな表情をして話を聞いていた。
「それで何が不満なの? 僕らの前であんないちゃいちゃしていて。」
翡翠が不満げに質問をすると氷雨は少し頬を赤ら、恥ずかしそうに喋りはじめた。
「夜のお誘いが最近ないの。いつも2日に1回ぐらいしているんだけどね。」
「やり過ぎでしょ、氷雨。俺らだってまだ、ブツブツ……」
紺は2日に1回と言うやり過ぎではと驚きと、自分たちはまだそのステップに行っていないことの恥ずかしさに段々声が小さくなっていった。翡翠は澄ました表情をしているが、僅かだが頬が赤くなり、紺から顔を背けていた。
「それで経験のない僕らに何のよう?」
気を取り戻したのか翡翠は本題に戻した。何処か言葉の端々に棘があるような気がする。
「僕だって経験があると言っても基本は煉くんからだからねぇー」
「無難に誘えばいいんじゃないの? どうせ煉くんのことだし誘えば一発でしょ。」
「うーん。でも恥ずかしいし、ちょっとつまらないなぁ……」
氷雨がそんなことを言うと2人はこいつ何言っているんだという表情で氷雨を見つめた。初々しい2人にとってヤる方が恥ずかしいと思っているようだ。
「じゃあ直接聞いてみる?」
紺もさっきの言葉で戻ったのか、首を傾げて言った。だけどその案も気に入らないのか氷雨はいい表情をしなかった。
「うーん、じゃあ目には目を、歯には歯を、焦らしには焦らしを?」
翡翠がよく聞く「目には目を、歯には歯を」とハンムラビ法典の中で有名な言葉を言いながら提案すると、氷雨は少し悩んだ末にアリかもと小さな声で零した。恋愛初心者の2人にとっていい反応が得られて良かったと胸をなでおろした。
「2人ともありがとう!」
解決案が浮かんだのか氷雨はすっきりとした表情で自室へと戻っていった。
「煉くん、暖めてくれる?」
部屋に戻るとTシャツ一枚になると座ってゲームをしている煉の横に座った。ゲームに集中しているのか、いいよと氷雨を見ずに言った。
「ありがとう!」
氷雨は嬉しそうに笑みを浮かべると、煉の邪魔をしない程度に背後から抱きしめて上半身を密着させた。煉の暖かさが体に染みていくのを感じながら、煉に胸を押しつけた。すると煉が一瞬ピクリと動いた気がした。
「んっ、ふぅ、暖かいね。」
吐息を絡めて囁くように言うと煉の手の動きが止まった。
「煉くん終わったの?」
ゲームが終わったのか聞くと、少し慌てた様子でまだと言いながら手を動かし始めた。
「そうなんだ……」
悲しそうな声色で言うと首に腕を回して画面を覗く。身体はより密着度が上がり、胸の蕾が煉の背中に擦れた。ピリッと胸に刺激が走る。
「んっ……」
小さく喘ぐと蕾が徐々に固く尖り始めた。もっと画面を見ようと体を動かす度にピリピリと刺激が走り、艶やかな声が零れた。情事を思う浮かべるような氷雨の行動に我慢の限界が来たのか、煉は完全に動きを止めた。
「煉くん、どうした……」
「の?」と言葉を遮るように噛み付くような口付けをされた。煉の柔らかな舌が氷雨の口の中を愛撫して、お互いの唾液が混ざり合う。唇が離れると2人の間に白銀の糸がかかる。氷雨が熱い吐息を吐くと身体を押され、「きゃっ……」と可愛いらしい声を出しながら床に倒れた。氷雨は見上げると瞳をギラギラと輝かせ、獲物を狙う獣のような表情の煉が近づいてきた。
「んっ、ふっ、んぁっ……」
再び深く口づけを交わし、離れると煉はシャツに手を滑らせて胸の蕾に触れた。
「あんっ! もう、煉くんのエッチ♡」
小悪魔的な笑みを浮かべると煉は顔を真っ赤にさせて固まった。その隙をついて氷雨は煉の首に腕を回して、耳元に口を寄せた。
「煉くんこういうの好きでしょ? 僕もう我慢できないんだよねぇ。だ・か・ら♡ ヤらない? 煉くん。」
甘い囁きは煉の心を奪った。
「あーもう!我慢していたのに。どうなんっても知らないからな!」
「うん! 我慢せずに来て♡」
煉は怒ったように髪を掻き上げて言うと、氷雨は両手を広げて誘った。
結果、夜が明けるまで行為は続き、嬌声が部屋に響いた。
その後、煉になんでヤらなくなったのか聞くとみんなに迷惑をかけているのではと思ったことによる行動だったらしい。その後、頻度、日時を変えたり、煉もできるように少しずつ教えていくことになった。
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書くの遅くなって申し訳ございませんでした!
最近ムーンライトノベルズで読んでいたので、少しヤっているシーンを書くのが上手くなったけど、時間が無くなりましたね。書くの楽しかった。あとムーンライトノベルズの方でも書く予定です。カクヨムはR-18書けないのでそちらで書く予定です。
最後まで読んで下さりありがとうございました!
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