異世界に転生に転生した俺は転生した異世界と異世界に転生を目指す
tdhr
第1話 異世界に転生と異世界に転生したようです
学校からの帰宅途中、俺はトラックに轢かれ死んだ。
その直後、俺は何も存在しない開けた空間にワープし、女神に会った。そして異世界に転生に転生した。
そう、異世界に転生に転生したのだ。
あの時の流れはこうだ―――
――――――――――――――――――――――――
女神「◯◯◯さん。気が付きましたか?」
女神「あなたは前世で善い人生を過ごしたので、来世ではあなたの望む姿で生きるこ
とができます。」
女神「あなたが来世に求めるものは何ですか?」
俺「……えっ……と……異世界に転生!」
女神「分かりました。異世界に転生になりたいのですね。」
俺「えっ?」
――――――――――――――――――――――――
―――そして気が付くと俺は異世界に転生に転生にしていた。
概念だ。
異世界に転生という概念が、この瞬間に自然法則として産まれ、発生したのだ。
この世界には異世界に転生というシニフィアンだけが存在していたが、異世界に転生というシニフィエはまだ存在していなかった。そのシニフィエが、つまり俺自身だということだ。
ここには俺の意識だけが存在する。五感は全く働かない。
俺は心の中で「ステータス」と囁いた。
チート能力「ステータスウィンドウ」を使用するためだ。これは自身の能力を見ることができるスキルだ。俺はこの能力が使えるということを感覚で理解していた。
そしてステータスウィンドウの情報が脳内に現れる。
脳があるのか分からないけどな!HAHAHA!
【ステータスウィンドウ】
名前:異世界に転生
種族:概念
Lv:1
HP:NaN
MP:NaN
攻撃力:NaN
守備力:NaN
敏捷性:NaN
精神力:NaN
知力:NaN
運:NaN
スキル:ステータスウィンドウ Lv1、転生者探知 Lv1、転生補助 Lv1
どうやら俺は本当に異世界に転生らしい。
そして、この能力値は何なんだ……スキルに転生者探知と転生補助?
……試しに使ってみるか。
俺は心の中で「転生者探知」と呟いた。
【転生者探知 Lv1:結果】
◯◯◯◯:トラックに轢かれそう
ウィンドウ情報が脳内に流れ込んでくる。
そして同時に、転生者になりそうな存在が、生暖かいような感覚で伝わってくる。
こいつに転生補助を使ってみるか……?
俺は心の中で「転生補助」と呟いた。
【転生補助 Lv1:結果】
◯◯◯◯の転生補助……成功!
あなたのLvは2に上がりました!
転生補助 Lv1 → Lv2
よく分からないが成功したぞ……そこにいるのか?
俺はぼんやり伝わってくる存在に声をかけてみる。
俺「俺の声が聞こえるか?」
?「うわっ!えっ……これ何!?」
俺「落ち着け、お前は転生チャンスを得たんだ。」
?「えっ、なろう系のやつ?本当にあったんだ!?」
俺「そうだ。とりあえず、落ち着いて考えろ。お前は来世でどうしたいんだ?慎重に選んだ方が良いぞ!」
?「やっぱり異世界に転生したいかなぁ……?」
俺「あっ」
そして、彼(彼女?)は異世界(概念)になった―――
――――――――――――――――――――――――
俺(異世界に転生)「で、どうする?」
異世界「どうするも何も、このまま生きるしかないでしょ?」
俺「……。」
異世界「……。」
俺「……とりあえず、レベルを上げてみるか。もしかすると俺のスキルで転生をやり直せるようになるかもしれないし。」
異世界「……そうですね。私も頑張ってみます。」
俺「あとは仲間探しだな。」
異世界「仲間?どういうことですか?」
俺「俺たちが転生するためには、もう1回死ななければいけない。つまり、俺たちを殺してくれる仲間が必要だ。」
異世界「なるほど。概念を殺す概念に転生する人が必要ってことですね。」
俺「そうだ。」
――――――――――――――――――――――――
こうして、俺たちの第二の生、冒険が始まる。
異世界への転生を目指して―――。
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