第3話 アマーの成長!奴隷解放三姉妹
こんにちは甘味です。いや…今はアマーという名前でした
え?何をしてるか?私は現在…
「さぁ珍しい寄生虫モンスター10万オシーから!」
奴隷商にいます…なんで?なぜこうなった?
ことの発端を説明すると同時に今までの経緯も話しましょう。
〜〜〜
0歳
私が生まれたのは商売の頂点と言える家族
カサルシーナ家。そこの長女として生まれた
と言っても実際家を継ぐのは5歳差の兄なので
私はそこまで堅苦しいことはまだ少ないと思う。
「あう〜あう〜」
(やはりまだ話せないか…それにしても流石大貴族…ベビーベッドフカフカだわ)
(楽しそうだね〜)
(この声シャウラさん!?え?どこから?)
(頭に直接話し込んでるのだよ〜?テレパシーみたいなものかな?)
最初は頭の中に響くシャウラさんの声に驚いてたんだよね〜
(ところで何か誤用ですか?)
(そうだった!えーとねまず甘味ちゃんにはこの世界の言語の読み書きはできるようになってるからね。もちろん聞き取りもできるようになってる!)
(それはありがたいです!)
(あと成長スピード結構早くなるようにしてるから頑張れば話すこともたつことも出来るようになるよ)
(本当ですか!?尚更頑張らないと!!魔法!あとは剣とか盾!それからそれから!!)
(純粋に楽しんでるようで何よりだよ…)
一歳
頑張った結果この時にはもう歩けてたんだよね…話せるし
「はっ!ふっ!」
(うん!剣道で培ったものはまだ覚えてる…少し鈍ってるけど鍛錬したら今以上間違いなし!)
「アマー?こっち手伝ってくれ〜」
「わかりました。お父様」
この人は父のアルマ・カサルシーナ
私、アマー・カサルシーナの父
お父さんはドワーフで鍛治の腕と商売術だけで有名店を押し除けて頂点に立った
誰もが認める人なんだけど…
「アマーは努力家だなぁ…僕の技術も奪われそうだからヒヤヒヤしてるよ」
「そんなことないですよお父様?私はまだまだ高みを目指したいと思っております。これくらいで満足できないのですよ。」
「いい子に育ってくれて僕は…うぅ…嬉しいよおおぉぉ…!」
「そんな泣くことではないでしょう…?せっかくのお顔が台無しですよ?」
そう…私のドワーフのイメージはおっさんのイメージだった…だけど実際無茶苦茶イケメン
もう言うなら爽やかイケメン!私じゃなかったら耐えれなかったよ……少し恥ずかしくなってきた…
「ところで何を手伝えば?」
「一緒に武具を作ってもらおうと思ってね」
「私が打てば性能は劣りますよ」
「さっきも言ったけど、僕の技術をほとんど一歳で奪うアマーが言うかい?」
「皮肉に聞こえましたか?」
「いいや?嬉しいが勝ってるよ。ヴィラは…ね?」
「ヴィラ兄さんはもうダメですよ」
ヴィラ兄さん…私の5つ上の兄なんだけど
まぁ性格は終わってるんだよね…顔はいいのに体型もダメだし…
メイドのことを蹴飛ばしたり、人を見下したりと思い出せばキリがないほど…
まあその度に私がボコボコにしてあげるんだけどね☆
この前は少し関節を折ったけどそれでもまだ懲りないんだよね…
「兄さんの話は置いといて、早く終わらせましょう。私も鍛錬を少しでもしておきたいので」
「ありがとう、また相手してあげるから」
「それはいいですね!やる気が出てきます!」
(父さんの近接攻撃の技術は素晴らしいからな〜!!)
〜〜〜
2歳
この頃になるとできないことがないと言えるくらいに成長した。
「アマーお嬢様、もう完璧ではないですか。私も頭が上がらないほどに…」
「何をおっしゃいますか。先生に教えてもらえたからこそです。」
「なんと勿体無いお言葉…!ヴィラ坊ちゃんも見習ってください。」
「俺らより下の下等貴族が図にのるなよ?」
「何も頑張れないクソ野郎が図に乗らないでくださります?カサルシーナ家の名に傷をつけている愚か者が」
「なんだとアマー!お前調子に乗るなよ!この家を継ぐのは俺だぞ!!」
「何を言いますか。貴方みたいな市民の皆さんができるようなことができない人がカサルシーナ家を継ぐ?笑わせないでください。鍛治もできない!部下を従える力もない!おまけに信頼もない貴方がこの家を継げると思わないでください!」
「黙れ!…黙れ黙れ!!」ブン
「ハッ!!」ドゴッ
「グボ…!?…痛い痛い痛い!!アマーお前!!」
「軟弱な…力を抑えても尚転がり錯乱するほど痛むとは…本当に情けない」
「コラコラアマー?ヴィラをやりすぎるな」
「お母様…」
「母さん!!」
この人は母のシジャナ・カサルシーナ
お母さんはドラゴンと鬼のハーフ
どうなったらそうなるかわからないハーフだけど、ドラゴンのしっぽと鬼のツノはとてもかっこいい。
「ヴィラ、確かにお前は家を継ぐ…いや継ぐ予定だった」
「は?…何を言ってるんだよ母さん」
「そのままの意味だが?お前はアルマの仕事を学ばない、他者を見下し脅しをかける、おまけにアマーに八つ当たり。まだまだあげてもいいぞ?」
「たったそれだけのことで俺は継ぐ資格がなくなるのかよ!!」
「それだけとはなんだ!!」
「ヒィ…!!?」
(母の逆鱗に触れたな〜?)
「そこまでどうしようもないやつとは思わなかった…よし!決めた」
「母さん?何を決めたんだよ?」
「お前は…騎士に送り込む」
「は!?冗談だよな母さん!?」
「そんなわけあるか!お前の腐った小根を叩き直すならそこしかないわ!」
ここでアマーちゃんの解説コーナー
この世界の騎士はいわゆる市民にとっては最高の仕事、貴族にとっては死んでも行きたくない場所なんだよね!日本で言うと、市民的には医者になるとか金持ちになること
貴族的には少年院に送られるみたいな感じ!!
「良かったじゃないですか。私より強くなるチャンスですよ?…まぁできるならですが」
「お前…!!」
「そうと決まれば早速話をつけに行かないとな」
「母さん!!母さん!!ちょっと待ってくれよ!!」
ガチャ
「見苦しいところを見せてしまってごめんなさい」
「いいえ…ヴィラ坊ちゃんのためにもこの判断は正しいと思われます。本当にヴィラ坊ちゃんはなんであんな風に…」
「そんなこと言わないでくださいよ。私はヴィラ兄さんを慕っていますから。」
「慕っている?そんなふうには見えませんが…」
「あえてそういうふうに言ってるのですよ。私だって言いたくはないですよ?」
「でも何故慕ってるのですか?酷い扱いをされてるとしか思えませんが」
「まぁヴィラ兄さんに酷い扱いはされてますが、家の家業や人を統率する力はヴィラ兄さんの方が勝ってますよ」
「そんなわけ…」
「事実ですよ。あの人は性格も治して真面目にやれば私も顔負けの立派な当主になりますよ」
「失礼ながら私には無理と思われますが」
「今のままでは無理でしょうね。でも私はわかるんです」
「わかる?」
「なんとなくですが私の五感全てにおいてヴィラ兄さんは必ずすごい人になります」
「アマーお嬢様が言うならば本当になってしまわれるかもしれないですね」
「もしもの話ですからあまり信用しなくてもいいですよ」
前世の勘も含めるけどね…
5歳
そして5歳…あれからも私は鍛錬を積み
王国の騎士団長すら圧倒するようになりました
「はぁ!!」
「ぐっ…!?」
「これでおしまい…ですね」
「アマーさんは強すぎますよ…本当に5歳ですか?」
「5歳ですよ?」
日本では17歳だけど…
「さぁ…次は誰が…」
「アマー様〜!!」
「うおお!!?…いきなり飛び込んで来ないでくださいカルラ様」
「アマー様がいると聞いて走ってきたのです!」
この人はカルラ・レーランス
私たちがいるこの国、レーランス愛国の第二王女で同い年
ちなみに第一王女は兄と同い年なんだよね…
こんな偶然ある?
「この前まで私に怯えまくってたのに…いつからこんなベタベタと…」
「アマー様…ご迷惑でしたか?」
「いや全然!全く!」
「それなら良かったです!」
可愛すぎる…
「ふぅ…少し疲れましたね…」
「お疲れならば私とティータイムに致しましょう!」
「じゃあいただきますね」
「はい!では早速いきましょう!!楽しみです!」
「楽しみなのはわかりましたから引っ張らないでくださいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
〜〜〜
ズズズ
「この風味…カルテルのハーブですね?」
「はい!以前アマー様が薦めてくださったので!取り寄せてみたのですが」
「カルテルにはまだまだいいハーブがたくさんありますから。他のハーブも見てみるといいですよ」
「それは楽しみです!」
「ズズズ…ふぅ…そういえば今頃スキルの洗礼の頃ですね」
「お姉様がどんなスキルをお持ちになるのか楽しみですわ!」
「アルグレンさんは中々の腕前ですからね…ヴィラ兄さんはどんなスキルを頂くのか」
「あのお方はいいスキルをもらえる気はしません」
「相変わらずお嫌いのようですね。ヴィラ兄さんのこと」
「あの人を好きになるわけがありません」
「あはは…でも騎士団に送りますのできっと生まれ変わってきますよ」
「そうなるといいですけど…ちなみにどこへですか?」
「突撃騎士団ですよ」
「キシャール隊長が指揮する所ですか…シジャナ様鬼でしょうか?」
突撃騎士団…何か起これば最初に向かう
まさに猪突猛進が似合う騎士団。
エリート中のエリートが集う世界で一位と言えるほどの騎士団。そこのキシャール隊長は元市民ながら30歳で騎士団長に上り詰めた天才。
まぁ!私は軽く捻り潰したけどね!
「騎士団の皆さんから聞いたのですが、キシャールさん…あの後泣いていたそうですわ」
「えぇ…申し訳ないことしたなぁ…今度菓子折り持っていきます…」
「打開策を考えるのがお早いことですね…あ!そういえば…」
〜〜〜
「お待たせしました」
「カルラ様とおしゃべりしすぎたのですか?」
「随分懐かれているようなので…」
「いいじゃねーか!カルラ様と仲良くなれるなんて羨ましいと思われるぞ」
「お母様…まぁいいです」
「さぁヴィラはどんなスキルを貰えたのかな?」
「……言いたくない」
「なんでだよ?スキルを見せるだけだぞ?」
「言ったら…アマーに笑われる」
「ヴィラ兄さん…私は人を嘲笑うことはしません。カサルシーナの名にかけても」
「…わかったよ降参だ。お前が嘘をついたことはないからな」
「そんなことありませんよ。私にも一つや二つはあります」
「え?マジで?」
「早くスキルを教えてください。騎士団に送る馬車が来るのももうすぐなのですよ?」
「そんな急かすなよ、俺のスキルは…錬金術だよ」
「そういうことですか…」
「ヴィラ…そんなこと気にしていたのか?」
「………」
何故言わないのか納得だ…
この世界で錬金術は最も下のスキルと言われている。
迫害を受ける事例もチラホラと聞く
だが…私の仮説が正しければ…
「笑い物だろ…笑ってくれよアマー」
「…ハァ…わかってませんね」
「はぁ?何をだよ」
「錬金術は弱いスキルな訳ないでしょう」
「何を根拠に…!」
「錬金術は想像力です。イメージが固まるほどより強力に、より頑丈になる。」
「何が言いたいんだよ」
「そうですね…やってみるほうが早いでしょうか」
「何する気だ?」
「えーと…これがいいでしょうか。どうぞ」
「うわ!?…中くらいの丸太を投げてどうしたんだ?」
「今から錬金術を使ってそれを木剣に変えてください」
「は!?何言い出すんだよ!?」
「アマーいくらなんでもいきなりスキルを使いこなすのは」
「使いこなす?いままでの人は初歩にも辿り着けてないんです。だから錬金術の正しい使い方を…私の仮説が正しいことを証明します」
「お前の仮説を証明するために俺を使うな!」
「錬金術を授かった人の自殺件数は多いのですよ?見つかるかどうか…それなら身内に頼んだほうがいいでしょう?」
「だからと言って俺に言うな!」
「錬金術を授かったのですからお願いします。いいですか?頭の中でイメージを固めるのです」
「コイツ…こんなに話が通じないやつだったか?」
「アマーは昔からこうだぞ?ヴィラが見てないだけでアマーはこういう時は話が通じない」
「なんで言ってくれないんだよ母さん!?」
「聞かれてないからな」
「話してる暇があるなら早くイメージを固めてくれませんか?」
「わかったからお前一回黙れ!」
ヴィラ兄さんは目を閉じて、イメージを固めてる
もしこの仮説が正しいならば、世界を変える道のりはより簡単かつ確実なものになる
私はこの世界が変わって自由を取り戻せるなら家族だって使う。カルラ様だって…シャウラさんでも…使えるものは使ってやる
「こうか?…いやこうだ!」
「捻じ曲がりすぎてます。話にもならないですね。」
「仕方ないだろ!初めてなんだぞ!」
「そうですか、でも私の仮説は正しかった…これは…ふふふふ!!」
「なんでだろう俺コイツにコテンパンにやられたのか。」
「ああ…もう良いですよヴィラ兄さん行ってらっしゃい」
「コイツ用済みになったらドライになりやがって…」
そう言いながらせっせと馬車に乗り騎士団に旅立った
「さてアマーこれからとあるところに行く。」
「どこに行かれるのですか?」
「奴隷商よ」
「奴隷商ですか?」
「奴隷を全面的に禁止されているが、裏では密かに奴隷商が奴隷を売っているんだ」
「武力行使でもなんでもすればいいんですよ」
「それはできない。だから地道に証拠を集めて消していくんだ」
「なぜ出来ないのです?暗躍してるなら好都合ですよ。排除しやすいですよ?そうですよね?ゴミ同然のものにも慎重になる必要性がどこにあるのですか?」
「アマー落ち着きなさい」
「…失礼しました。」
ふむ…確かに冷静に考えればいきなり突如建物が崩壊なりガヤ騒ぎがあるなど報じられて
そこから私たちが出てきたりしたら…出鱈目を書かれるか…
「よく考えればカサルシーナの名を守るためなのですね…理解が遅く申し訳ありません」
「いいよアマー、私達がわかりやすく説明すれば良かったからね」
「いやアルマ!この程度もすぐに理解できるようにしないとこの先やっていけないぞアマーは。」
「そうですね。この先これ以上に複雑なことがあるかもしれない。それに動じないためにもこのようなやり方をした…というわけですね。」
「少しはわかってきたようだなアマー。さぁ奴隷商に行くわよ!」
〜〜〜
と言うわけなんですけども…
「見ていて良いものではありませんね」
「今のうちに体験しておきな。こんな嫌なことザラにあるんだ。」
「わかりましたお母様」
「さあ続いての奴隷はこちら!」
一応持ってきたお小遣いも…無駄かな
まぁどちらにしてもここをぶっ壊すなら変わりない
「希少なドライアエルフ族、ダークエルフ、オーシャンエルフの姉妹です!」
「え…」
その時わたしは目を閉じることを忘れて、ずっと見てしまった。
それぞれにある美しく綺麗で…
でも見た目はわたしと同じくらいに見える可愛い子たち
そして何より自分の五感が感じている
「あの子たちは…私と一緒にいてほしい!絶対手に入れたい!!」
あの子たちは鍵になると!
「さぁお値段はお高く5000万オシーから「10億オシー!!」え?」
「その子達はわたしが10億オシーで買う!!」
「10…10億オシー入りました!他にいらっしゃいますか!?いらっしゃいますか!?」
「そんな大金出せるものか…」
「そんなことすれば我が家は破綻してしまう…」
「決まりました!10億オシーで落札です」
「えぇ!?アマー…なんで奴隷を買ったんだい!?」
「はっはっは!あんなに言うていたのにどう言う心境の変化だい?」
「心境の変化なんてないですよ。ただあの子たちはわたしのそばにいてくれると頼もしいと思えたのです。」
「いいじゃねえか。それこそわたしの娘だよ!」
「僕奴隷を買うのは反対なんだけど…」
「いいだろうが!!アマーが決めたならわたしは応援するまでさ!」
「…そうだね、だけどアマー?絶対に酷い扱いはしないことだ。いいね?」
「カサルシーナの名前に賭けて誓います」
「それならいいよ」
〜〜〜
「さあお前たち新しいご主人にご挨拶しなさい。」
「ドライアエルフのネロです!」
ドライアエルフ…見た目は漫画によく出てくるような普通のエルフだ。名前が長いだけでほとんどエルフとおんなじだったはず
「ダークエルフのンーナだ」
ダークエルフ…褐色な肌が特徴なエルフで
他2人と比べると筋肉が目立つ。パワー系と本で読んだ。
「オーシャンエルフのヒエンですわ」
オーシャンエルフはその名の通り海辺や海中で生活をしているエルフ。わたしの世界にはなかったからとても面白いなと思っている。
呼吸器官はおそらく肺が主軸としているえらは耳の後ろにあると聞いたことがある。
見た目は肌が少し白いとしか言いようがない
海の生活でそのようになったのだろうか
「初めまして、わたしの名前はアマー・カサルシーナです。よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします!」
「よろしくっす」
「お願いしますわ」
「早速ですが貴方」
「え?わたしですか?」
「3人の奴隷の魔法陣を解除してもらえる?」
「ええ!?なぜですか」
「私は無理やり聞かせるのは嫌なの。解けるのでしょう?」
「まぁ解けますけど」
「なら解いて?」
「わ…わかりました」
見る見るうちに魔法陣は消えて手錠などが壊れる音がした。そそくさと戻るあたり金さえ貰えば用済みってことかな?
「これでわたしはあなた達を強制することはなくなった。だからこれから言うことは命令じゃなくてお願いだから。」
「……」
「……」
「……」
「私はあなた達にそばにいて欲しい。わたしと一緒に共に来てくれない?」
「わたしは構いません!」
「まぁ主人が買ってくれなきゃもっと酷いことになってたかもしれないしな。」
「私も何も問題はございませんわ。」
「ありがとう!改めてよろしくね?ネロ、ンーナ、ヒエン」
「はい!よろしくお願いします!アマー様!」
「よろしく頼むぜご主人様?」
「これからも末長く頼みますわ主様」
「うんうん!よろしくね!」
「お父様お母様私たちは遅れて家に向かいますのでお先に家に戻ってもらえますか?」
「なんだい?私たちがいたらダメなのか?」
「まあまあみんなの信頼を気づくためにもね」
「そういうことにしてやるか。それじゃあな」
「メイド長のマーマンさんには伝えておきます」
「おながいしますお父様」
馬車が遠のいたのを見た後に
「さて、みんなこの服と仮面を」
「なんですのこれ?」
「変装だよ、今からこの奴隷商を潰す」
「ええ!?今からですか!?」
「みんなは案内をお願い。戦闘はわたしがやるわ」
「わたしも手伝わせてくれご主人様」
「ありがとう。そしてみんなにはわたしが何故奴隷商を潰すのか訳を話すね」
それからわたしは何故このようなことをするのか何から始まってなどを細かく説明した
流石に転生とかは言わなかったけど
「つまりアマー様はとある別世界からこの世界に平和と自由を取り戻すために神様たちと力を合わせていて、アマー様はゲートって言われるリーダーさんなんですね。そして私たちがキー…ですか」
「信じられないとは思うけど本当なの」
「私たちはご主人様の僕だ。疑うはずがないだろ?」
「私たちは主様が言う言葉を信じています。」
「ありがとうみんな。さあ行こうか!」
「「「はい!」」」
わたしは事前に調べておいた裏口から侵入することにした
そしていろんな部屋に通じる小さな空洞を通ることにした
「私たちが目指すのは監視室だよ」
「監視室?」
「おそらく、至る所に遠くの人の声が届く魔道具があるはず」
「ありますわね。魔道具メガティオンと言ってマイツルという魔道具と反応させることで、遠くの人の声を届けるものですよね」
「その通り」
日本で言うメガホンとマイクなんだよなぁ
「それを利用して相手を倒す、」
「利用してですか?」
「まあ見ていなさい」
そろそろ着くと思うのだけど
「主様ここですわ。」
「OK!あとは任せて」
わたしは勢いよく飛び出した
「お…お前何者だ!」
「黙りなさい!視覚の技 1」
「
「体が…!?お前…何をし…」
「す…すごい…です!」
「つえーなご主人様」
「わたしの主様ですよ?当然ですわ」
「さああとは仕上げだよ!!聴覚の技 8」
「
「うっ…!…あれ?何もない?」
「よし!あとは檻に行くだけ」
「ご主人様大丈夫なのか!?何もなかったぞ!?」
「まぁまぁ扉の外を見てから言ってよ」
私たちが外を開けた瞬間3人は驚いた
「泡を吹いて…失神してる?」
「この技は対象以外には何も効果がないんだ」
元々はモスキート音を少し派生しただけなんだけどね
「檻まで誘導お願いね」
「任せてくださいまし!」
コツコツコツと階段を降りていくと檻がずらりと並ぶ大きな所に着いた
「お…おいそこの人!助けてくれ!」
「こんな所もう嫌なの!お願い!」
「出してあげるけどその代わり条件がある」
「な…なんだ」
「わたしは近いうちに元奴隷たちを集めた施設を作ろうと思うの。わたしが出す条件は子供はそこで学力を学びたくさん遊んで、そしてちゃんとした戦闘訓練をさせてもらう。大人はそこで働きながらしっかり戦闘訓練をしてもらう。私はこの世界を奴隷もいない平和で自由な世界にするために動いているの。それでもいいなら私はあなた達を開放する」
「それでいいならついていく!」
「こんな所にいるくらいならそんなの喜んでやるわ!!」
「自由だ!自由だ!」
「わかった。みんなを開放するね」
一人一人の檻を開けていると
「キーキー!」
「おや?君はさっきの寄生虫モンスター?」
「あ!キーキー!」
「キーキー?」
「はい!わたしの相棒のキーキーです!奴隷になってからずっと一緒です!他の2人の相棒もいますよ」
「紹介するよご主人様、わたしの相棒のカチズだ!」
「カチチチチズズダ!」
「主様わたしの相棒のドクエです」
「ドドドドククククク」
キーキーはツルを周りに巻きつけたクラゲみたいなんだよな〜
カチズはカチカチな体を纏ったミミズみたいだなぁ
ドクエは毒針に包まれたエイみたい
「えーと初めまして私はアマーって言うのだけど、あなた達の相棒の主人になったのだけど」
「キーカー!」
「喜んでます!」
「何を言ってるかわかるの?」
「はい!魔法をかけましょうか?」
「お願いしていい?」
「わかりました!
「ついにネロ殿にも仕える殿ができたでござるか〜」
「え?」
この見た目で侍口調なの?
「改めて名を名乗ろう。拙者の名前は霧雨切蔵でござる。ネロ殿にはキーキーと呼ばれているでござる」
名前日本風なんだよなぁそしてキーキーでいいんだ
「2人も挨拶するでござる!」
「初めましてアル、カチズアル!ンーナ共々よろしくネ」
こっちはチャイナ?
「あーしドクエ〜!ヒエンのガチ友マジヨロ!毒針ついてるけど敵以外には害ないから安心してちょ笑笑」
こっちはギャル?
「えーとよろしく?一応聞くけど、わたしの仲間は食わない?」
「当たり前でござる!人を食べることで我らも進化するでござるが殿の仲間に手を出すなど腹切りでござる!」
「それなら良かったよ。それじゃあみんな行こうか!その前に…
「よーし我が家にGO!」
〜〜〜
「やっぱりやったんですね?」
「そうだろうと思ったよ。…証拠は?」
「全て隠滅済みです。」パチパチ
「ならよし。」
「とりあえずみんなを浴槽に連れて行きなさい。そして明日からアマーが考えてることを本格的に進めよう。」
「ありがとうございます!」
生物の五感で異世界無双自由と平和を求めて! ヤンデレラの乙女 @yandereru
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