第2話 束縛と殺戮に狂う幼馴染
私!六車 朝凪 (むぐるま あさな)
甘味ちゃんが大好きな高校2年生!!
今私は!
「ぐふふふ…やっぱり甘味ちゃんの使用済みタオルは格別…!!」
幼馴染の甘味ちゃんの使用済みタオルを嗅いでるの!
ふっふっふ!こっそり抜き取ってトイレで嗅ぐ…至福の一時だよね!
「甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん甘味ちゃん!ああ〜!甘味ちゃんを感じるよぉぉ!!」
ずっと幼馴染の甘味ちゃんを愛していく
甘味ちゃんのそばにいる!そう思ってたのに
「甘味さんは昨夜、交通事故に遭い死亡しました。皆さんでこの花を供えにいきましょう」
え?死んだ?誰が?甘味ちゃんが?何で?嘘だよね?そんなわけが…!!
「甘味ちゃん…」
私が頭を掻きむしる横でワナワナ震えてる
見てるだけでイライラする彼女の名前は
八間 香音 (はちま かおん)
甘味ちゃんと私のもう一人の幼馴染
彼女も甘味ちゃんを慕ってるけど、私はそれを見るとイライラが収まらなくなる
何度殺意が湧いたかわからないくらい
イライラと絶望で私は頭がおかしくなりそうな気持ちだ
だけど現実は残酷…私は学校が終わるのを待った
〜〜〜
「お前なんかに教えるわけがないだろう」
「さっさと帰ってくださらない?」
学校が終わり放課後…私は一目散に甘味ちゃんの家を訪ねた…けど
甘味ちゃんの両親は私に何も教えてくれないまま家の中に消えていく。
「そんなこと言うんですか…わかりました」
私は家に向かう甘味ちゃんの両親を…
ブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュブシュ
〜〜〜
あれから15日…二週間弱と言えば良いのか
私は生きる屍のようだった。もう甘味ちゃんのタオルから甘味ちゃんの匂いはしない
だから活力も出てこない…そう言えばあれから甘味ちゃんの両親が殺害された事件を滅多刺し事件って言われてたっけ…
まぁ私にはどうでも良い話だけど
「………」
虚ろな目で私は教室に入り静かに座った
隣の香音は元気はないが、それでも勉学に励んでいる。やっぱりコイツを見てるとイライラが収まらないと思っていた時
「何だよこれ!?」
下に魔法陣のようなものがあった
甘味ちゃんが大好きな異世界に出てくるような魔法陣
段々と光が強くなり、目を覚ますと私達のクラスの前に一人の女性がいた
「皆さんこんにちは。私はカルーヤ、あなた達をこの世界に呼んだもの。」
カルーヤと名乗る女性は訳のわからないことを言っていて、ここにいる全員が意味がわからない顔をしている
「意味がわからないような顔をしている。なら説明するよ…ここはあなた達が住む世界とは違う異世界と呼ばれる所。簡単に言えばこんな感じ。理解できた?」
本当にあるんだ…異世界…
「あの…わたしたちは何でここに呼び出されたのでしょうか?」
おずおずと香音が質問をする。確かに今だけはそれが聞きたい…本当は同じ意見なのは嫌だけど
「簡単な話…貴方達には「ゲート」と神達の計画を阻止する私と同じゲートキプラーになってもらう」
ゲート…?ゲートキプラー?わけがわからない!
「待ってくれ…そんないきなりよくわからないことを言われても困る!順序よく説明してくれ」
次期生徒会長と呼ばれている
青島 雷(あおしま らい)がストップをかけてくれた。
「そうです!ゲート?というのが何かまた貴方が何者なのかなどそこからお願いします」
続くように次期副会長の
神原 悟 (こうはら さとり)も異議を申し立てる
「確かに…じゃあ順序よく…初魔」
「ここにいるぞ」
初魔と言うと現れたのは執事姿で目は漆黒のようでその奥には微かな緑があり、スタイルの良い…何と言うのか…すごく高位な風格の人?が現れた
「さっきも言っていたがカルーヤと私は初の魔という初魔とでも呼んでくれたまえ。さてまずはゲートとは何かゲートキプラーとは何かを教えてあげよう。まずゲート、ランダムな時に一度、この世界にやってくる転生者のことを言う。最も呼んでいるのはあの忌々しい神だがな…そしてゲートキプラーはカルーヤは適用外だが、君たちのような転移者のことを言う。そして細かく説明すると、ゲートは世界を変える力を持ち、世界の秩序を壊すもの。ゲートキプラーは世界を変えることを防ぐ番人のようなものだ」
「つまり、違いは「転生者か転移者か」「世界を変えるものと世界を守るもの」簡単に言えばそういうことですね?」
「素晴らしい!その通りだ」
さすが香音…悔しいけどわかりやすい…
「次にゲートとゲートキプラーの歴史、私たちのこと、そして神のことを話そう、元々この世界は自由に溢れていた。豊かな土、清らかな水、破壊と再生を繰り返し、世界はより豊かになっていた。だがある日、歴史が変わる時が来た。カルーヤの誕生だ、そしてカルーヤは初代ゲートキプラーになり、世界に自由と引き換えにより暮らしやすい世界を作り出したんだ。そのことにあの神どもは怒りやがってな、私とカルーヤで封印したわけだ。ちなみにこれでも私達は10000年…いやそれ以上生きているからな」
「でもまだまだ若いじゃないですか」
「そうに決まってるだろ?私とカルーヤは契約しているからな。どうだ?これでわかったか?」
「質問です。私にはどうしても神を封印する理由がわからないのですが」
確かにわからない…副会長の言う通りだ
わざわざ神を封印することでもない。
「そうだな…それは言ってなかったな。何故封印したか、それはあの神どもは神と同時に「邪神」のようなものだからだ」
「邪神?」
「そうだ、あいつらは世界に幸せを与える一方世界を崩壊に導くものでもあるんだよ。」
「そのような理由が…神の数とかは…」
「私たちが封印したのは三人だ。今は何人いるかわからない。だがどこかで封印されるように私がしてるからな。安心するんだな。」
「それは…良かった…」
ビビっててダサい…男のくせにナヨナヨと…
「そうだな…せっかくだし教えておいてやろう。まずは一人目
再生と腐敗の神。再生神ヒガン
二人目
破壊と創造の神。破壊神ドキョウ
そしていちばん忌々しいのが
誕生と絶滅の神。生物神シャウラ 」
とんでもない神ばっかり…私はさっさと死んで、甘味ちゃんに会いに行こう…
「おっと…話がズレてしまった…さてここからが本題だ。そこで君たちには私たちと一緒にゲート達を止めて欲しい。」
「話は分かりましたが、ゲートってどんな奴なのですか」
雷が質問すると
「今回のゲートは歴代で最も強く、そして賢い、何より…自由を欲する力が…桁違い。ソイツの名は…アマー&アマミ…良いや…二人一緒だからアマーでいいか。前世では天空甘味という名前の女の子だ」
「な!?」
「今甘味って!?」
甘味…?甘味?…甘味…!甘味!!
「今の話本当ですか!?」
「え?…そうだけど…何か知ってる人?」
「知ってるも何も甘味は私たちと同級生。同い年です」
「これも神の仕業か…それともマグレなのか…それなら尚更協力を頼む」
「わかりました。私たちもできることをやらせていただきます」
甘味ちゃん!…やっと会えるんだね!!
ああ…甘味ちゃん♡
この時狂った愛を持った女の子が異世界に舞い降りた
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