皆さまお馴染み、推理士・明石くんが、またまた事件を解明してくれます。 今度の死体は、殺しか、自殺か。動機は何か。 からんだ背景をほぐし、いらないものを取り除いて、残ったものが真実。 いつもはクールの明石くんの、別の一面も見られますよ♡
本作では普段はクールな明石の別の一面が描かれており、その分キャラがより深く掘り下げられているので、主人公の明石に感情移入しやすく、本作から読み始めてシリーズをさかのぼっていくのも全然アリだと思います。 シリアスとユーモアを絶妙にブレンドしながら、スト-リーをテンポよく進めていく作風はいつもどおりですが、今回はややシリアスな面がクローズアップされている印象。 世界の不条理への作者の真摯な怒りが文章にも乗り移り、短い小説ながら胸にずしりと重い迫力を感じさせる作品で、大変面白かったです。
あらゆる可能性を潰し、真実を見つけ出すのが推理士なら、この事件は明石にとって大きな試練なのかもしれません。事故か、自殺か、それとも殺人か。どんな結末でも、最後に残るのが真実なのですから……。人造人間と言われる明石の、人間味溢れる一面が見られます。そして、明石にとって、三上は唯一無二の相棒なのだと痛感しました。ぜひ、読んでみてください!
いつものように外堀をかためてキッチリ解決。 なんだけど 今回は…… やるせないですよね、明石さん。