第10話終章

「ねぇ、穂高、聞いてもいい?」

「何だい?」

「私のこと、いつ好きになったの?」

「気になる?」

「気になるに決まっているでしょう」

「女の子にモテモテの穂高が、どうして私なのかなって・・・・・・私のどこがよかったのかなって・・・・・・」

 穂高は含みのある微笑を浮かべ美月を見つめた。

「それはだな・・・・・・」

 穂高は、蒼空を見上げながら語り始めた。

 美月は、ドキドキと胸を高鳴らせながら穂高の話に耳を澄ました。

「・・・・・・その話は、また今度」

「えー!気になるじゃない・・・・・・」

 穂高は、がっがりした美月を見つめて微笑んだ。

(了)


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愛は蒼穹の彼方に 龍音 @ryuonn

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