50m/sの絶対浸水速度.

 浸水する

 それは冷たい水にDrop Cast.

 淡い水の泡が無限に発生して

 飛ぶ

 舞う

 それは鱒だ

 ニジマスが跳ねた―――人魚みたいに

 さあ、行こう―――巨漢は釣り堀を踏みしめ

 飛んだニジマスを大網へと捕まえ、静止

 夜に告げる合言葉は惨事

 跳ねる魚を見下ろし

 鱗が落ち

 これが生命の躍動力かと

 巨漢は唸る

 そうだ

 その通りだ

 見下ろしている内が華だと言う訳ではないことを身をもって教えよう

 そう鱒の声を聴いた気がする

 跳ねる巨体をくねらせ川へとRelease.

 呆気にとられた曲を止め

 Coffeeを飲むことにした

 静けさを取り戻した深林

 そこには残された後の水の跡


 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Reach at the sky. Dark Charries. @summer_fish

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ