「人生で一度だけ、〝恋〟をしたことがある」って、何なんでしょうね。
ありふれてるかもしれないけど、凄く惹かれる一文。
たぶん私も「一度だけ」、本当の恋をしたことがあるからでしょうね。
もう、その人は亡くなってしまったけれど。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ここはエリック最初のシーンになりますので、かなり落差を意識しました。
「一度だけ、〝恋〟をしたことがある」と読者を引き寄せ、そこからドス黒い描写を入れることで、あらためて一文目を読み返したときに「恋」に引用符をがついている理由——即ちエリックは自分たちとはズレている存在なのか、ということを読者がわかるようにさせています。
おそらく甘酸っぱい恋愛をしている人ほど、惹かれる文なのだと思います。
おお! ここから「人外」であるエリック視点ですね!
人外どうしも誰が人外か分からなかったのか。
感情と理性が交錯する複雑な心情を描きながら、優雅な外見と内なる葛藤を鮮やかに映し出されていますね。エリックの自信と冷徹さが交錯する姿には、どこか不思議な魅力を感じます。彼の計画と意図がこれからどう展開するのか、興味深く見守りたいです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
エリックのギャップを鮮やか、と表現いただいたのは初めてだったので、あぁ、そうなのか、と新鮮な気持ちです。
彼の物語は前章と違い、人間の内面の別の部分を浮き上がらせていると思います。
ぜひ、引き続きお楽しみください。