第11話☆新章1

長く続いた話し合いは、今日で彼女側も彼側も2人にとって譲れる所を譲り、協力し合って今後は再度、向き合おうという形で終えた。

そして、ノンアルで乾杯を始めた2人はこれまでの様々な事を語り合い、お互いに

「懐かしいね」と談笑していた。


ノンアルコールで談笑した日から数ヶ月が経ち、彼は「夕焼けが綺麗に見える所に車でドライブデートと、綺麗な景色を見に行こうよ。」と彼女の事を誘った。

彼女は綺麗な夕焼けを見れる事、また

彼と二人きりの空間に居れる事に喜び、

返事をする彼女

「わーい!良いの?!行こう行こう!!」と。

彼女の反応姿を見た彼は内心(よしっ!!!)とガッツポーズをしていた。

彼の頭の中では予めプランは決まっていた。


そしてデート当日。彼はスーツ姿で髪の毛をいつもよりきちんとセットしてスーツの隠しポケットに婚約指輪が入ってるケースごと入れ、車のトランクにはデートに行く前日に、彼女には内緒で、12本の薔薇の花束を入れていた。薔薇の事も婚約指輪の事も全く知らないまま彼女はデート当日、彼の車に乗った。綺麗な夕焼けが見えるところに車を走らせる彼。その間、彼女は彼に殆ど話しかけていた


「彼ったらスーツなんて堅いよ〜。笑」

「スーツ姿なんてどうしちゃったの??」

等言う彼女。一方の彼はというと、

前もって、きちんと準備したはいいものの

このプロポーズ、へませずにいけるか、

彼女に喜んでもらえるか、少しだけドキドキしていたのだ。

車を走らせてから数時間、ちょうど夕焼け時になっていて、2人は車を降りて手を繋ぎながら、綺麗なオレンジと少しの赤に染まる夕焼けを見ていた。

すると彼がいきなり「俺、車に忘れ物したから取ってくるね!彼女ちゃん少しの間だけ待っててもらえる?すぐ戻るからさ。」と。

すると彼女は「寂しいけど、すぐ戻ってきてくれるなら良し!」とニコやかに返事した後、

彼が戻ってくるまでの間は1人夕焼けを見ながら彼の帰りを待っていた。彼女が1人で夕焼けを見ている間に彼はトランクに積んであった12本の薔薇を急いでとる。スーツの隠しポケットにも婚約指輪が入ってる事を再確認してから、薔薇は背中に隠して再度、彼女の元へと戻る彼。

そして「おかえり!彼君!」と微笑む彼女。また彼も「ただいま。」を言って微笑んだ。

彼は急に跪き、背中に隠してあった、薔薇を彼女に捧げた。最初、彼女はこれがプロポーズだという事を察していなかった。

それから彼は婚約指輪のケースを出し、

「彼女ちゃん、僕と結婚して下さい」と遂にプロポーズの言葉と同時に、婚約指輪が入ってるケースを開けた。

この瞬間にプロポーズをされていると気づいた彼女は嬉し涙を零しながら、

「私こそ宜しくお願いします!」

と応えた。

彼の手により彼女の薬指に婚約指輪がピッタリはまり、彼もまた同様に彼女の手により薬指に婚約指輪がピッタリはまったのだ。

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初めて幸せを手に入れる?! もろーる @kanako730

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