実は私も幻想文学、大好きなんですよね。実生活だとあまり好きな方がいないんで仲間が見つかって嬉しいです。読みながら『ああ、これもあったのか!』と新発見続出でした。特に三島由紀夫の『愛の処刑』の下りは仲間がいた! とにんまりでした。『愛の処刑』を読んだことがある人ってどれくらいいるんだろう? 幻想文学ってエンタメ性と純文学のいいとこ取りした美味しいジャンルだと思っているからもっと読者が増えてほしいなあ。
創刊号も持っています!!とはいえ、あの雑誌のカラーを100%反映しているエッセーではなく、あの雑誌をまったく知らない方にもお勧めできます。妄想的な寄り道などもあり、気軽に読めるブックガイドとしても楽しい雰囲気に満ち満ちています。
幻想文学、そういえば聞いたことがあるようなないような、でもこの『幻想文学』という言葉は美しい、と思いながら読み始めました。知らなかった作品も調べてみたり、読みたくなるお話ばかりで面白いです。