ああ、このころの蝦夷に対する認識は、朝獦さまの考え方のほうが大多数なのだと思います。
真比登のように思う人のほうが珍しいのでしょう。
ともあれ、真比登によってきちんと裁きが行われた気持ちがします。
作者からの返信
本城 冴月さま
おはようございます。
ようこそ、いらっしゃいませ。
この物語では、奈良時代、大多数は蝦夷に差別的だった、という視点で描いています。
資料が少ない&蝦夷がわの資料はないので、実際はどうだったかは、歴史の彼方です。
ただ、大和朝廷が、自分たち用に残してる記録だと、ものすごい奢りが透けて見えるんですよね……。
自分たちに従う蝦夷は良し、逆らう蝦夷は蛮族、そんな雰囲気です。
真比登は、正義感が強く、自然と公正な裁きをくだそうと動いてくれます。
それで話に違和感がないので、真比登が主人公でいてくれて本当に良かった、と、このシーンでは真比登に感謝した思い出があります。
コメントありがとうございました。
朝獦さん、怖いこと言うけど、なかなか理にはかなっていますね。
徳のある考えかと言われれば違いますがw
共生と、口で言うのは容易いですが、実際には様々な弊害が出るわけで、要所要所で誰かが掟を執行する決定権を持ってシメないと上手くいかないと考えますね。
作者からの返信
海藻ネオさま
この頃の大和朝廷って、まつろわぬ民を天皇の威光と徳で導いてやる、という思想なんですよね。
共生と思ってません。搾取と従属、年に一回、大和朝廷まで貢物を持って来い(朝貢)、の世界です。
もちろん、それなりのご褒美はあげますが……。
朝獦は、もろ、そういった考え方です。
「要所要所で誰かが掟を執行する決定権を持ってシメないと上手くいかない」
朝獦は、きちっとシメる人です。普段は平城京にいますが(θ‿θ)
コメントありがとうございました。
加須 千花さま
こんにちは。
朝獦さまの「優しすぎる」発言、わかりたくないけれど、共感してしまいます。蝦夷たちの怒りや悲しみを見過ごすことができず、恨みを晴らした真比登、でも同時に、鎮兵たちの反感を一身に背負うことになったことでしょう。真比登がだれより図抜けた強さを誇っている間は問題ないでしょうが、もしや怪我でもしてしまった日には……。
でも、誰よりも怖いのは、やっぱり朝獦さまですね。その笑みに潜む不気味な色に気づいて蝦夷たちを即座に行かせたのは正解ですね。
人を殺すということに少なくとも自分を納得させられる意義を見つけ出せねば、兵士を務めるのは拷問にも等しいように思えます。これしか生きる道はないのだと自分に言い聞かせた真比登……辛いですね。
作者からの返信
佐藤宇佳子さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
『朝獦さまの「優しすぎる」発言、わかりたくないけれど、共感してしまいます。』
そうですよね。真比登は、優しいです。
「鎮兵たちの反感を一身に背負うことになったことでしょう。」
自分の所属する多賀の鎮兵ではないし、伊治柵一の益荒男もコテンパンした強さを誇るので、強さに敏感な男たちから、深刻に恨まれることはありません。
「もしや怪我でもしてしまった日には……。」
まあ、大丈夫です。
このあと、桃生柵の大戦になるので。
「誰よりも怖いのは、やっぱり朝獦さまですね。その笑みに潜む不気味な色に気づいて蝦夷たちを即座に行かせたのは正解ですね。」
そうです。理不尽に、罪のない命が奪われるところでした。恐い!(-_-;)
真比登は、割とわりきって鎮兵の仕事をしています。
物語の冒頭、「どうやってその恐怖と」で、佐久良売と戦うことについて語るシーンと、「御勝という男」で、蝦夷の少年兵(カテイシ)を看取る時に「この仕事はクソだ。 己の因果な仕事が嫌になる」(ちょっと台詞違うかも?)と心のなかでつぶやいているのが、彼の本音です。
コメントありがとうございました。
うぅ、アサカリさんは人を人としてみていない恐ろしさがあります。
マヒトさん、この時は上に上り詰めるつもりはありませんが、兵を正し、守るためにも偉くなる必要がありますよね。
作者からの返信
ぽんにゃっぷ様
この時の朝獦は、国の中枢に食い込んでる政治家。
身分社会、貴族に生まれついてますので、人を人として見ていません。
自分と同じ貴族か。
己の手駒として使える人材か。
もしくは、支配される人民。
そうやって、差別して見てます。
あーやだやだ(~_~;)
私自身は、差別は反対です。
「マヒトさん、この時は上に上り詰めるつもりはありませんが、兵を正し、守るためにも偉くなる必要がありますよね」
その通りです。
真比登は、出世したいとそこまで思っていませんが、人徳のある人なので、まわりがほっときません。
(軍監は、出世です。)
コメントありがとうございました。
拝読致しました。
公正に裁こうとする真比登さんと、恐怖によって敵を御そうとするアサカリさんの、立場の違いが浮き彫りになりましたね(^^;)
大局的に見れば、公正に対処した方が禍根が残らず、安定しそうに思えますが……世の中は、圧倒的な力と見せつけるような恐怖を以て敵と対峙する人が多いのですよね(~_~;)
問題はアサカリさんが超・権力者であるということで...それでも自分の意向をくみ取ろうとしなかった真比登さんを見逃してくれる度量はありました!(;´∀`)ヨカッタ
逃げ場所がない真比登さん、守るべき人ができたときに、どう振る舞うのか……??
作者からの返信
たけざぶろう様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
「公正に裁こうとする真比登さんと、恐怖によって敵を御そうとするアサカリさんの、立場の違いが浮き彫りになりました」
その通りです!
朝獦は、それで良い、恐怖をもって支配するべき、と考えてる、超・権力者。
へこへこ、媚びへつらうでもない真比登は、骨のあるやつ、と、気に入られています。
良い駒だ、と。
今回は見逃しましたが、さて、この次は……?
コメントありがとうございました。
理由がしっかりと存在する残酷描写、素晴らしいです。
男女の恋愛模様の描写もですが、加須 千花様の描写には常にきちんとした理由がございますよね。
だからこそ、残酷描写であっても、その描写がとても魅力的なのだなあとしみじみといたしました。
作者からの返信
豆ははこ様
なるべくこのような残酷描写はしたくないのですが、踏み切って描きました。
ついてきてくださり、ありがとうございます。
「恋愛模様の描写もですが、加須 千花様の描写には常にきちんとした理由がございますよね。」
と言ってくださり、感謝申し上げます。
まだラストまで執筆していないのですが、執筆の励みになります!(≧▽≦)
コメントありがとうございました。
千花ちゃん、こんにちは😊
>「真比登ぉ。愚かで使えない鎮兵を、何人生首にしようと、良いさ。だがな、蝦夷をそのまま返したのは、なあ……。」
そんな朝獦さまですが、
>蝦夷がどうこうじゃない、人を虐げて、平気で笑っている者を、真比登は許せないだけだ。
真比登さんのこういうところが素晴らしいですね。
作者からの返信
この美のこ様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
残酷描写のこの回、果敢にコメント、ありがとうございます。
朝獦は、傲慢な貴族さま。平民の目線の真比登とは、違う。
そのことを描きたかった回です。
真比登のこの姿勢を、素晴らしいと言ってくださって、ありがとうございます。
コメントありがとうございました。
朝獦さまは真比登に采配を委ねた以上、自分の気に入らない終わらせ方でも手を出さずに去っていくのが、できる上司の後ろ姿って感じです。
悪いやつの首が飛ぶ残酷描写ならどれだけ血が流れても全然気になりません笑
むしろ にやにや わくわくしちゃいます。
でも可愛いヒロインが鞭打たれるのは、すっごく嫌なんだよなあ〜
作者からの返信
綾森れん様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
朝獦さまは、傲慢な人なので、自分が気に入るかどうかで世界が回っている節があります。
できる上司の後ろ姿からは程遠い……。
「悪いやつの首が飛ぶ残酷描写ならどれだけ血が流れても全然気になりません」あっ、そうですか。そう言ってもらえて、ちょっとホッとします。
書きながら読者が離れていかないか、ビビッてました(-_-;)
「でも可愛いヒロインが鞭打たれるのは、すっごく嫌なんだよなあ〜」
はっ……!(・_・;)
なんかすいません……(^.^;
うん、そういうものかもしれませんね。
たしかに、私も、よその作品で、ヒロインが鞭打たれてるのを見たら、可哀想!ってなりそう。
コメントありがとうございました。
朝獦さま、かなり本気で真比登に期待するようになっていますね。
正しいとはいえ、身内に嫌われそうなことをしていきながら出世できたのはかなり助けてもらった部分もあるのでしょうね。
最初、朝獦さま経由で縁談を申し込んでいたのなら「くくく、相手は怖い女だぞ。逃げた方が良いのではないか」と言われて「いや、やります!」となったかも……
いや、それでも逃げたのでしょうか(^^;)
作者からの返信
川野遥さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
朝獦さま、真比登に期待はしてるようですが、こまめに気にかけているわけではないようです。
でも、彼の名前がバッグにあるのは、「正しいとはいえ、身内に嫌われそうなことをして」いた真比登にとって、おそらく、助けになっていたはずです
出世は、朝獦の口利きではなく、真比登の抜きん出た武勇ゆえ、です。
『最初、朝獦さま経由で縁談を申し込んでいたのなら「くくく、相手は怖い女だぞ。逃げた方が良いのではないか」と言われて「いや、やります!」となったかも……』
わー、それ面白い!!
……でも、佐久良売の噂をきいたら、恐れをなして、やっぱ逃げたかも(笑)
コメントありがとうございました。
朝獦、確かに上に立つものは非情になる事も必要になることもある。優しさだけでは人を、引いては国を守る事が出来ないのも事実。それは相手も人だから。絶対なんて言葉はない。温情が悲劇を招くこともあるのです。
しかし、真比登は真っ直ぐで少しの歪みもない漢。真比登のファンとして、このまま真っ直ぐに強く、優しくあって欲しいと思いました。
作者からの返信
かごのぼっち様
朝獦は非情になることの大事さを知っていた男なんでしょうね。
ギラつく野心を己のなかで研ぎ澄ましています。
「真比登は真っ直ぐで少しの歪みもない漢。」
そうなんですー!
「真比登のファンとして、このまま真っ直ぐに強く、優しくあって欲しいと」
わー、ファンって言ってもらえると、すごく嬉しいです!
ええ、真比登は、まっすぐで、強く、優しい男として、このあとも己の道を歩きます。
コメントありがとうございました。