大鍔売は、家のために、という考えにとりつかれているけど、そういう教育をされてきたんだろうし、当時はそういう考え方が正当だったんでしょうね。
でもここには、佐久良売さまも古志加もいるし、「恋うてる」という気持ちを大事にしてくれる人がたくさんいる。
大鍔売の「恋うてる」に協力してくれるでしょう。
それに嶋成は、確か本当の身分としては、ね。
作者からの返信
本城 冴月さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
「大鍔売は、家のために、という考えにとりつかれているけど、そういう教育をされてきたんだろうし、当時はそういう考え方が正当だったんでしょうね」
そうです。
というか、当時がどうであったかは、想像でしかないのですが、良家の子女は、親が結婚相手を決めるもの、という世界だったでしょう。
でも、ここ、桃生柵には、佐久良売、古志加、「恋うてる」という気持ちを大事にしてくれる人が、そばにいます。
とくに佐久良売は頼もしいです(笑)
ええ、嶋成、本当は貴族。国司の息子。
身分の高さでいえば、
①嶋成(国司の息子)
②大川(大領の息子)
③佐久良売、三虎、大鍔売(少領の娘、息子)
です。
コメントありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
読者は神の視点で、広瀬さんや大川さんの心をときほぐすのは、難易度極悪だって知ってますが、オオツバメさんは知るよしもありませんからね……。
そりゃあ引きずるよなあ。面白かったです。
作者からの返信
上野文さま
こんばんは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
広瀬パパも、大川も、心をときほぐすのは、難易度極悪です。
大鍔売は、知る由もなく。
大鍔売は、嶋成を好きになってしまいました。
豪族の娘として、大川さまの閨の相手をして、家の利益をはかれ、と教育をされてきましたが、もう今は、大川さまの閨の相手はしたくないのです。
それが正直な心です。
コメントありがとうございました。
拝読致しました。
意中の兵士のために、高貴な女性が厨を借りておむすびを作ってあげる。
ああ、あるある、どっかでもそんな話があった!どこだっけな〜(;゚∀゚)〜♪
建前がないと想い人に逢いに行くこともできない。
誰よりも自分がそれを許さない。
なぜって、お家のため。家族のため。生きるため……Σ(゚Д゚|||)
厳しい時代ですが、幸せになれる人くらい、幸せになってほしい。
いまこそ、男気を見せる時。
卒業試験だ、シマナリ君!|ωㆁ)✧
作者からの返信
たけざぶろう様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
そう、どこかでも、高貴な女性が、意中の兵士のために、いそいそ、おむすび作ってあげてましたねえ。( ̄ー ̄)ニヤリ
つばめちゃん、建前がないと想い人に会いにいけない。
誰よりも自分が、許せない。
佐久良売さまが、そんなつばめちゃんの背中を押してくれました。
(作者的に、佐久良売がいてくれて助かった。ε-(´∀`*)ホッ)
つばめちゃんの幸せを祈ってくださり、ありがとうございます。
嶋成、卒業試験だぞ!!
(嶋成は試験当日に風邪をひいて寝込むタイプ)
コメントありがとうございました。
加須 千花さま
こんにちは。
身分できっちりと世界が分離されているのですね。異なる世界のものとは交わらない。それが常識だと教えられ信じて生きてきた大鍔売にとって、「下賤な男」である嶋成との恋や婚姻なんてありうべからざること、だから、自分の気持ちも、救ってくれたことに対する感謝なのだと思い込もうとしていたのですね。
しかも、女性は駒。親が定めた男と婚姻させられるもの。自由に思いのまま恋に生きるなんて、ふつうの女にはできないこと。自分の心に気づかないように生きようとした女性は少なくなかったのだろうと思うと、辛いです。
作者からの返信
佐藤宇佳子さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
ええ、身分できっちり、世界が分離されてる、という設定です。
目下の男は、交わるものではなく、ただ、召使いのように使役する相手です。
女性はコマ。家を繁栄させる為の。
そのために、美貌を磨かせ、教養を身につけさせ、しとやかな深窓の令嬢を、親は作ります。
当然、変な虫がつかないように、自由恋愛なんてしないもの、と、教え込みます。
平民の女のほうが、よっぽど自由に恋愛を楽しんでいます。歌垣では、逆ナンパも、ありですから。
名家の娘と生まれ、衣食住の心配もなく、大切に育てられ、疑問を持たず、駒として男と結婚する。
平民として生まれ、農作業で毎日休む暇もなく、天災におびえ、でも、好きな男と恋愛を謳歌する。
どちらが女の幸せなのか……。
コメントありがとうございました。
可哀想だなあ、大鍔売。
現代、多くの国で身分制度がなくなり、自由恋愛の末の結婚が広まっているのも、こうした悲劇を経験した先祖たちが社会を少しずつ変えていったからなのだと思いました。
作者からの返信
綾森れん様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
大鍔売に、可哀想だなあ、というストレートな感想、ありがとうございます。
書き手として、「手応え」を感じて、本当にありがたいです。
現代、「自由恋愛の末の結婚が広まっているのも、こうした悲劇を経験した先祖たちが……。」
ええ、きっとそう……。
……。
この物語はフィクションですから───!!(;´Д`)💦
嶋成への恋心を自覚しながらも、恋を実らせようとは考えない大鍔売。
どうなるか、どうぞ見守ってくださいませ。
コメントありがとうございました。
千花ちゃん、おはようございます😊
大鍔売さんの心の中には苦しい葛藤があるのですね。
広瀬さまの怒りに触れ上毛野君の屋敷を追い出されかけた経緯が大鍔売さんの心を苦しめているのですね。
大富豪に生まれながらも抗えない道。
どんなに恋しい人がいても結ばれることはないと……。
佐久良売さまが何か力添えになって大鍔売さんの心が軽くなるといいのだけど……。
作者からの返信
この美のこ様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
大鍔売、広瀬パパの怒りに触れ、上毛野君の屋敷を追い出されかけた経緯も、心を苦しめていますが、それだけではありません。
女官をクビになった不名誉な女として、生家に返される、という絶望の未来。
桃生柵に来て、それが「中断」されているだけで、まだ、その絶望の未来へ続く道は、「継続」しています。
だから、苦しいのです。
名家の娘は、自分で好きに結婚相手を決められる時代ではありません。(という設定)
名家の娘に生まれたからこそ、家にがんじがらめです。
それが当然だと、親に教え込まれて、成長します。親もそのように、教育されて大人になったからです。
嶋成に、恋心を抱いていると、認めることさえ、大鍔売には大変なことでした。
佐久良売は頼れる女。かならずや、良き手助けをしてくれますとも。
コメントありがとうございました。
改めて、この時代の女性は家の為の“物”であると思い知らされますね。
その中に生きてきた大鍔売、「生命の恩人だから」と自身に言い聞かせてしまうのも頷けます。
……これ、嶋成が身分ある男だと分かっていて読んでいるから何となく安心感がありますが、本当にただの鎮兵なら、悲恋を想像させてハラハラしますよね…(汗)。
作者からの返信
幸まる様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
田舎の郷の女は、もっと自由です。
好きな男、気に入った男を、歌垣の夜、自分から誘ったりします。
しかし、名家の女は、「家の為のモノ」として役立つことが誉れ、と教えられて育ちます。
(という設定)
女として、どちらが幸せなのでしょうね……。
大鍔売、「命の恩人だから」と、毎日会いにいきたい気持ちに、理由付けをして、自分を納得させています。
そんな心境を、「頷けます」と理解くださり、ありがとうございます。
「…これ、嶋成が身分ある男だと分かっていて読んでいるから何となく安心感がありますが」
(-д☆)キラッ
そうですよね。
「本当にただの鎮兵なら、悲恋を想像させてハラハラしますよね……。」
ええ、そうかもしれません。
悲恋、までいかないかもしれません。
うぶで世間知らずの16歳の女が、好意をいだいた男性に、毎日、明るいうちに会いにいったけど、短い話をするだけ。
戦が終わり、その兵も、16歳の女も、桃生柵を去る事になった。
……ただ、笑って、二人は別れた。
手を握ることもなく。
国が違う二人は、もう二度と会うことはなかった。
───これを悲恋と言って良いのか───。
大鍔売のなかの、未来予想図は、こんなかんじです。
コメントありがとうございました。
広瀬さん&大川様「そんなこと言われても……」
2人とも女の子に対する扱いが無碍すぎたのは批判されるべきにしても、いきなりやってこられてもというのはありますよねぇ。
実家、ちゃんとリサーチや交渉していたんでしょうか(^^;)
そういえば広瀬さん、大川様に厳しい反面、独身主義だけは容認しているのですね。あるいは水面下では「結婚しろ」、「嫌だ」というバトルが繰り広げられているのでしょうか……
作者からの返信
川野遥さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
大川は、(いきなりやってこられても)と困り顔なのは、しょうがないと思います。
広瀬パパは、「紅艶」からのつながりがありますので、もう、どうしようもない人ですね……。
実家、つながりのある女官などに、「握らせ」はしてるでしょうが、今、上毛野君の女官トップは鎌売。二位は日佐留売。不正を許しません。この二人がドンとかまえているかぎり、車持君の家は有効打が打てません。
難隠人の存在が、大川が独身というワガママを貫いている免罪符となっています。
多分、読者に知られないところで、親子で「結婚しろ」「嫌だ」チクチクやってるんじゃないですかね。
コメントありがとうございました。
大鍔売の覚悟と相反する嶋成への想いが心苦しくもあり、その葛藤に手を差し伸べたくなります。
この場は女官同士の恋バナなのに、現代のように自由な恋愛が許されないこの時代、話す方も聴く方も、とても遣る瀬無い気持ちで話をしているしょうね(*´ェ`*)
作者からの返信
かごのぼっち様
こんばんは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
大鍔売の葛藤に、手を差し伸べたくなる、とのご感想、ありがとうございます。
作者冥利につきます。(・∀・)
そう、女官同士の恋バナなのに、(身分ある女性は)自由恋愛が許される時代ではなく、やるせないです……。
コメントありがとうございました。