辛い過去。この両親を見て、子供の五百足は人の男女の在り方なんて、何一つ学ぶことはなかったでしょう。しかも自分はその血を受け継いでいる。
小鳥に対して好意を抱いたとて、仮に夫婦になっとして、自分が上手くやってゆける青写真が見えない。そんな気がします。
守ってやりたい気持ちは本物でしょう。しかし自分に自信は持てないかも知れません。
しかし、小鳥は芯が強く、持ち前の明るさがあります。彼の闇を打ち払うには十分。二人が上手く行く事を祈ります。
作者からの返信
かごのぼっち様
こんばんは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
五百足の実母、DV夫から、子どもを守ろうとしてました。
五百足を大事にしていました。
でも、間男を愛してしまったんです。
愛は人を変えます。良くも、悪くも。
それまで一番大事だった息子は、一番ではなくなりました。
間男と逃げたくなったんです。
拙作では、男も女も、さまざまです。古志加の母親のように、一心に子どもを愛した女もいれば、子どもを捨てる母親もいます。
五百足は、捨てられてショックで、心ががらんどうになりました。
でも、愛された記憶……というより、人格形成時に、母親からは愛されて育っており、もともと気質も穏やかなので、ぐっ、と己のなかに、がらんどうの虚しさを抱えて、生活をしてました。
小鳥売に会うまでは。
「小鳥は芯が強く、持ち前の明るさがあります。彼の闇を打ち払うには十分。」
そうなんです。小鳥売は強力に、五百足の心の闇をはらってくれます。
二人が上手くいくことを祈ってくださり、ありがとうございます。
コメントありがとうございました。
五百足の父親、ひどい男ですね。
五百足の父親こそ、飯抜きにしてやりたい!
真比登に拾ってもらえて、よかった。
五百足、小鳥売に告白されたら嬉しいだろうなぁ。
作者からの返信
本城 冴月さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
五百足の父親、ヒドイ男です。
本当、メシ抜きにしてやりたい!
二人は、真比登に拾ってもらって、本当に良かったです。
五百足、小鳥売に告白されたら、嬉しいでしょうねぇ。どんな反応になるか、お楽しみに。
コメントありがとうございました。
イオタリさん、ちょっと垂れ長目のいい男、挿絵も素敵。
源ちゃんはみんなが助けたくなる良いやつ。上司も同僚も温かさに満ちています。はくのだんはマヒトさんがまとめているから、そうなるんだなっていうのが最後のお話でよくよくわかります!
作者からの返信
ぽんにゃっぷ様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
ちょっと垂れ長目の、良い男です。
優しくて、落ち着いた雰囲気。
挿絵も素敵、と言ってくださり、ありがとうございます。
源は、愛嬌があり、ちゃっかりしてるので、困ってたら、人に助けを求めるのがうまいし、また、みんな、源を助けてくれます。
ああ、そうですね、伯団は真比登がまとめてるから、こういう温かい雰囲気ですね。
性格悪いことすると、真比登の鉄拳制裁が飛んできます。
コメントありがとうございました。
一人目の母親はそれでも十三年は耐えて育ててくれたんですね。
ほんとならもっと早く逃げ出しても良かったんだろうけど。
五百足はこの部分に感謝する日は来るのかな。
作者からの返信
菅野 事案さま
こんばんは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
ええ、「一人目の母親はそれでも十三年は耐えて育ててくれたんですね。」
そうです。
きっと、五百足は、ここに感謝する日は……。来るかなあ。多分、来ないです。
幼いころ、母刀自が優しくしてくれたことを思い出すと、必ず、
なぜ、オレを捨てたのか?
というところに、帰結してしまうからです。
その答えは、五百足一人で出すことは叶いません。
親が子を捨てた時、また、子も親を捨てたのです。
絆は、断ち切れたまま、です。
郷抜けをした母刀自が、まだ生きてるかも、怪しいものです。
五百足の救いは、生母ではなく、真比登や小鳥売とともにあります。
コメントありがとうございました。
拝読致しました。
五百足さん、親ガチャでスカを引いてしまったでござる……(; ω ;)
古志加ちゃんとクソ親父談義したら、飲み明かせそうだな。
しかし、人運は大吉でしたね!真比登さんと出会えましたので(^^)
こんな時代、人を家に引き入れるのはかなりのリスクを伴ったでしょうに、最終的に受け入れたのは自分の妹ちゃんを思い出したのかな?
「あ、あにき〜〜〜!一生つきて行きますぜ〜〜(´;ω;`)」
自分が五百足さんの立場だったら、そう叫んでいるかもしれません(^_^;)
作者からの返信
たけざぶろう様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
五百足、スカを引きました。間違いありません。
古志加とクソ親父談義したら、飲み明かせそうですね。古志加はジュースで。(酒に弱い)
しかし、真比登と出会えたのは、おっきな大吉です!
「あ、あにき〜〜〜!一生つきて行きますぜ〜〜(´;ω;`)」
五百足の心のうちも、まさにそんな感じです(笑)
真比登は、奴婢売りの市で、五百足が小鳥売を抱きしめて、「この子を買ってください」と必死に懇願する姿に心を動かされました。
兄がイモウトを守ろうとしてる。
自分と重ねて、少しの同情が芽生えました。
でも、小鳥売が真比登の疱瘡を恐れたなら……、真比登が小鳥売の顔をのぞきこんだ時、目をそらしたり、嫌悪を浮かべれば……、小鳥売を家に連れてかえることはありませんでした。
コメントありがとうございました。
編集済
なかなか凄惨なエピソードでしたね。
結局は誰も死なずに済んで良かったと思います。
自分だったら母親に早く逃げろと言って、逃げたら嬉しいかもしれないですね。
小鳥売と五百足は真比登の会えて本当に運がよかった。小鳥売が死んでいたら五百足の人格は大きく変わっていたことでしょう。
作者からの返信
海藻ネオさま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
ええ、凄惨なエピソードでした。結局は誰も死なずにすみました……。
逃げていった母親二人は、その後無事なのかは、私にもわかりませんが。
「自分だったら母親に早く逃げろと言って、逃げたら嬉しいかもしれないですね。」
ああ、そうですね。五百足は……。きっとそういう気持ちもあったでしょうが、自分の生母が自分を捨てた事がショックすぎて、自分のなかにあった母親への信頼、愛情が、ぶちっと音をたてて、千切れてしまったようです。
母親が逃げた事で生存を喜ぶ、そこまでの善人にはなれなかったようです。
小鳥売は、母親を、子供ながらわりと冷徹な目で見ている一面があったようです。なので、「逃げても、生きていてくれれば嬉しい」という境地には至りません。
小鳥売と五百足は、真比登に会えて、本当に運が良かったです。
小鳥売は、真比登に買われなければ、夜を越せなかったでしょうし、小鳥売が死んでいたら、五百足の人格は今とは大きく変わっていた事でしょう。
五百足は、今は真比登の良い副官なので、真比登にとっても良い出会いでした。
コメントありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
昨夜はちょっと記憶が曖昧になっていたようで申し訳ないです……。
それにしてもマヒトさん、ラストのセリフめちゃいい男ぶりですね(≧∇≦)
この気風、そりゃサクラメ様もぞっこんになります。面白かったです。
作者からの返信
上野文さま
こんばんは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
ああ、そうだったのですか、そういう時もありますよね。
私も最近、よそ様のコメント欄で、キャラの名前を間違えるという大ポカをやらかしたばかりです。
ははは……(^_^;)
真比登、ラストのセリフに、めちゃいい男ぶり、と言ってくださり、ありがとうございます。
こういうところ、真比登は正義のヒーローなんですよね。
これで、28歳まで彼女いない歴=年齢だったんだから、可哀想です。
この気風、佐久良売さまも、ぞっこん、惚れぬいております。
コメントありがとうございました。
加須 千花さま
こんにちは。
幼かった五百足くん、母刀自に捨てられた日に、大きな何かを失ってしまったのでしょうね。
「親父と戦わせてほしかった」の言葉が痛ましいです。母刀自はどうして決して立ち向かうなと言い含めたのでしょう。小さな五百足くんが父に敵うはずもなく、大怪我をさせたくはなかったからだと思っていましたが、その後彼を捨てて出て行ったと聞くと、それすら、すべて無難に済ませようという別の意図が心の底にはあったんじゃないかと勘繰ってしまいます。
母親の刷り込もうとした戦うなの言葉にもかかわらず、五百足くんが戦うことを止めてしまわなかったのは幸いでした。小さな妹だった小鳥売ちゃんを守り切り、ふっくらおしゃべりな少女に成長した彼女を今度は愛しい女として守るときです。ほらほら、勇気を出さないと。
挿し絵の五百足さん、大人の男の色気むんむんですヾ( 〃∇〃)ツ
作者からの返信
佐藤宇佳子さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
五百足の父親は、酔っ払ってか弱い女性を殴る蹴る、が好きな男でした。(グズ)
五百足は跡継ぎ息子なので、それなりに大事にされ、暴力の対象ではありませんでした。
でも、父親に反抗してくるなら、殴ることに抵抗はありません。(グズ)
五百足の母親はそれを感じ取って、大人しくしていなさい、と五百足を守ろうとしました。きちんと五百足を愛していました。
しかし、そんな生活に疲れ果てた時に、優しくしてくれる間男と恋に堕ちてしまいました。
男に惚れると、女はガラリと価値観が変わります。
五百足を残していっても、跡継ぎである五百足は、父親にそれなりに大事にされる。大丈夫だ。
しかし五百足を連れて逃げたら、父親は血眼になって追いかけてくる。
それに間男が、子連れで逃げる事を許してくれない。
だから、置いていく。
もう、心のなかで、子供への愛より、間男への愛と、ここから逃げたい、という気持ちの方が勝っていました。
五百足は、母親に捨てられた日に、大きな何かを失いました。
無気力になりました。
でも、小鳥売に出会い、戦う事を思い出しました。
「ふっくらおしゃべりな少女に成長した彼女を今度は愛しい女として守る時です」
その通り!
「ほらほら、勇気を出さないと」
五百足に力強いエール、ありがとうございます!
挿絵もご覧くださり、ありがとうございます。そう、大人の男の色気を出したかったので、色気むんむんと言ってもらって、嬉しいですッ!(≧∇≦)b
コメントありがとうございました。
「バカにしやがって」と怒るクソ親父。
馬鹿にされると分かっている生き方をしているんですね。
酔うと本音が出る。可哀想なヤツです。
女の下人=奴婢、でしょうか?
この時代の身分制度は、かばね(姓)のある者は一応貴族、その下にいわゆる市民である良民、さらに下に奴隷のような下人がいるのかな?
下人は売り買いされてしまう存在?
作者からの返信
綾森れん様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
酔うと本音がでる、クソ親父。バカにされてると分かってる生き方をしてます。哀れな奴です。
貴族は「五位」の位以上の人たち。(数が少ない)
その下に、役人。姓はあったりなかったり。それと、地方豪族。
その下に、百姓である良民。
その下に、奴婢。
奴婢にも、平城京に仕える公婢と、個人が持ってる家婢といました。
奴婢という言葉をあまり使いたくないので、大規模な屋敷には女官、もっと小さい家に仕える女は働き女、男の奴婢は下人、と、言いあらわしています。
(時々、下人、で、全部言いあらわす事もあります。例・借金が払えず良民が下人に落ちた)
奴婢は市で売り買いされる存在です。
ざくっと言えば奴隷制度ですよ。(-_-;)
コメントありがとうございました。
千花ちゃん、こんにちは😊
五百足さん、父親には虐待を受け、母親のは捨てられたという過酷な過去があるのですね。
そんな中で、まっすぐな小鳥売ちゃんとの出会いは、救いでしたね。
暴力的な義父にも真っ向から食ってかかる姿勢は感動的だったのですね。
守ってあげたいとの思いから、売られようとした小鳥売ちゃんを救い出し、真比登さんと出会った!
これもまた、良い出会いでしたね。
作者からの返信
この美のこ様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
五百足の父親の虐待は、妻にむかっていました。酔っ払って、弱い女を虐待するのが楽しい男です。(グズ)
五百足は跡継ぎでしたので、虐待の対象ではありませんでした。
でも、反抗してくれば、殴る・蹴るにためらいはありません。(本当この父親グズ)
そんな生活に耐えかね、五百足の母親は男を作って郷抜けをしました。
五百足にとって、小鳥売との出会いは救いでした。暴力的な義父に真っ向から立ち向かう強さ。
自分を兄として慕ってくれる、素直さ。
万々妹が、可愛くって仕方ありません。
五百足は、こんな過酷な過去がありながら、心根の良い、穏やかな青年に育ちました。
それは、真比登との出会いの影響も大きかったと思います。
コメントありがとうございました。
五百足、八歳の小鳥売が向けてくれた真っ直ぐな気持ちに、初めて憂いなく愛情を感じたのかもしれませんよね…。
あー…でも始まりが兄妹ですし、“大事な妹を守るんだ”という気持ちで誓いを立てたこともあって、成長して変化していく気持ちを表に出せなくても仕方がないかも。
何かのきっかけだけですよね、きっと。小鳥売、ファイト!
作者からの返信
幸まる様
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
五百足、実の両親のもとで育ってるので、母親が夫の暴力に怯えていない時、安らかな時間はありました。
五百足って心根はまっすくな青年に育ってるんですよ。
それって、正しく愛情を注がれた記憶が、土台としてあるからです。
そんな母親に13歳で捨てられてしまいましたが。
八歳の小鳥売は、五百足が守るべき存在。まっすぐ慕ってくれて、(オレは兄人だ!)と胸がきゅんきゅんするほど、五百足は嬉しかったようです。
そして、「始まりが兄弟……」幸まる様のおっしゃる通りです。
ためらい、気持ちを表にだせない五百足。
小鳥売、ファイト! と、前話に引き続き、小鳥売を力強く応援してくださり、ありがとうございます。(≧▽≦)
コメントありがとうございました。
五百足、本当は愛情が欲しいんだろうけど、母親に捨てられた記憶が彼の行動を鈍らせてますね。守るという誓ひを破らずに遂げる為にも、告げなむを自重しつつ、でも恋する男、ああ、切ない! 彼が幼き小鳥売をそっと抱きしめた時の気持ち、母への愛も万々妹への愛も、そして恋うてる愛も、孤独な己の想いも、もう何もかも全部入っていた気がします( ;∀;)
作者からの返信
福山典雅さま
こんにちは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
母親から捨てられた五百足少年。
通常、子供は母刀自(母さま)と呼ぶのに、母親(あの女)と呼んでいます。これは、
───母親は、オレを捨てる、と、はっきりオレに言った。
ならオレも、母親を心のなかで捨てる。
もう、母刀自と呼んでやるもんか。
という気持ちの現れで、五百足少年は割と、母親に見切りをつけています。
もちろん、傷つき、やりきれない思いはずっと持ったままですが、彼の生涯は、母親の影を求め、愛を乞い、母親に支配される、というものではありません。
彼の心は、血のつながらない万々妹を守りたい、という方向にむかいます。
もういなくなった母親ではなく、目の前にいる小鳥売と、新しい母刀自を守りたい。
愛を乞うのではなく、愛を与えたい。そして信頼されたい。
そこに心の安寧を得る五百足少年です。
五百足少年が、そっと小鳥売を抱きしめた時、愛、孤独、複雑な想いを感じ取っていただき、ありがとうございます。
そうやって良い家族としてふるまってきた五百足(21歳)、一人の男として小鳥売に向き合うのを、ためらってばかりです。切ない!
コメントありがとうございました。
これは……
五百足、どちらの親もダメだった……(・・;)
これでよく性根を曲げずに成長できたものです。
小さい年齢で父親と戦いたいというあたりからして根っからのファイター気質だったのでしょうか。
そして嶋成はまた先を越されそうな気配……(^^;)?
作者からの返信
川野遥さま
五百足、どちらの親もダメでしたね……。
これでよく、性根を曲げずに成長できたもの、私もそう思います。
小さい年齢でも、父親と戦いたい、というのは、母親を守りたい、という思いを持った、ちっちゃくても男の子だからです。
でも、五百足の気質自体は、穏やかな男です。小心者だった母親から受け継いだ気質です。
嶋成は……また先を越されそうな気配が濃厚にします。
嶋成「うわあああああん!」
コメントありがとうございました。
人は守りたいものができると、強くなれますからね(*-ω-)
父親は最悪ですが、小鳥売と出会えたことが、何よりの救いですな。
作者からの返信
最十レイさま
こんばんは。
ようこそ、いらっしゃいませ。
ええ、その通り、五百足は、小鳥売と新しい母刀自を守るために、強くなります。
父親は、最悪男ですが、小鳥売と会えたことは、人生の救いです。
コメントありがとうございました。