第2章 もう一つの変換(政冶視点)
──放課後──
俺『
「これなんだか、かならず『傷面』にする必要は無いと思うんだ、『将面』つまり、将の顔でも良いと思うし、『城面』で城の事でも良いと思ったんだ」
『
「確かに、『しょうめん』と読めるから、否定も出来ないが……ソレだと他の部分の変換も変わる可能性が出てこないか?」
「とりあえず、もう一度さっきの紙を出してくれ」
「あぁ!」
そして、
『籠女 籠女
籠の中の 捕りは
何時 何時
吊ると瓶が 滑った
牛路の傷面 誰?』
「例えばだが、この『籠』の部分を『加護』にしたり……とかかな?」
「『加護』……か……そうなると、『
そこで、
「別に巫女だけとは限らないと思うぞ!」
「なんでだ?」
「よく考えてくれ、『加護』って聞いてナニを考える?」
その問いに
「う~ん、そうだな……願掛け……とか……」
「それもあるかもな、他には?」
「護りを加えるだから、……神道系の部分もあるしな……」
「例えばだが、最初の『加護女』の部分なんだが……『人柱』または『生け贄』の線も在るんじゃないか?」
「なんでだ?」
「『
目を細めながら理由を言う。
「例えばだが、アナグラムに少し考えつつ読むと……
『加護の中の女を 捕縛するが
何時 何時 出して殺すか
卯の城の将の面目のため 加護の女を
吊るして瓶に入れようとした時 滑ってしまった(縁起が悪くなった)
代わりを挙げるが 誰にするか?』
とも読めるんだよ……」
「そこまで聞くと『コトリバコ』を聞いてるみたいだな……」
「確かに少し似てるな、偶然だと思うけど、可能性はあるかもな……」
「だな……少し脱線したが、『卯の城』ってなんだろうな?」
「俺が歴史苦手なの知ってるだろ、つまり……わからん!」
「そこまできて、それはないだろう……」
「
「俺も歴史は苦手だ!」
そして、互いに笑いあったのである。
完
かごめ かごめの考え 篝火 @ezweb
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