車両について

自動車は貴重品だが普通に存在する。


乗用車やスポーツカーなどは生産されていない。一番小さくてピックアップトラック。後は貨物車の積載量5トン、10トンのトラックが主流。治安が良くないのでトラックに装甲することがあるが、一応の耐弾性のある15ミリ鋼板とかで装甲すると最大で積載量の半分くらいが装甲で持って行かれる。


州都周辺以外では道路を維持管理する公的機関は基本的にないので、町の外は昔からの道を使ってはいるが舗装は経年劣化と植物による浸食でボロボロだったりなくなっていたりする。


高度な生産技術が失われているので車は基本的に「はしご形フレーム」と「板バネサスペンション」。エンジンも電子制御なんてできないのでキャブレターとかを使っている。トランスミッションもオートマなど影も形もなく、高速走行もすることが殆どないのでシンクロメッシュ以前のノンシンクロメッシュトランスミッションを使っていることが多い。

タイヤもリサイクルゴムのランフラットタイヤが主流。今のタイヤに比べると固くてもろくて、現代ならとても売り物になるレベルではないがそれしかないので誰も文句を言わない。


テクニカル

ピックアップトラックの荷台に武器を据えたもの。主に匪賊が使用。小銃の有効射程外からの火力支援という役割は現在と同じ。装甲はされていないため小銃や汎用機関銃の間合いに入ってしまうと意外に脆い。

※装甲すると重くて使い物にならない


装甲トラック

積載車5トンとか10トンの車体に装甲を施し、機関銃座(リングマウント)をつけたものが多い。機関銃に防楯がついていることはまれ。後部の天板に大型火器を据えているものも散見されるが殆どはこけ脅しのダミー。ジョーンズ村を襲った匪賊が持っていた長砲身の無反動砲はレアケース。

ベトナム戦争とかで使われた「ガントラック」ほど重武装なものはない。足回りの防御力を高めるためスカートを装備していることもあるがさらに車重が重くなるのでほとんど行われない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

冒険者たち 準備万端、いつでも行ける 小田 慎也 @s_oda

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ