番外編

キャラクター紹介

◎アンタレス・キラキャラ

●和名

トウヨウハカイクロビト

●英名

Antares Kirachara

●分類

?科


○観察メモ

別名、星の怪物。浅草に潜んでいると思われる謎の生命体。

エリザベスの目撃例との類似点もあり、こちらも集団幻覚であるとの見方もあるが、実際に目撃された際の詳細な記録が残っており、何かがいた事実だけは認められている。

彼女が持っているとされる杖は、持ち主の心臓が破壊されると同時に気化熱によって内臓と体を溶かしてしまう作用が常に働いているため、研究が全くと言って良いほど進んでいない。


○考察班の話

かつて浅草に潜んでいたとされる怪物。最近は目撃情報などが一切出ておらず、人々は平和な日々を送っている。


◎現実くん

●和名

ハイイロタマワカレ

●英名

Reality kun

●分類

タマワカレ科


○観察メモ

心臓が破壊されると、急激な細胞分裂を起こし、分裂体を生み出す生物。頭のお面は、彼の肉や骨でできており、その分裂体の役割を表している。分裂体の武器は、自身の細胞を硬直化させたものである。

分裂した直後、敵から1番遠く離れている分裂体の足から、本体が逃げるという仕組み。エネルギーは本体から送られてくる。

体内にある筋肉でできた発電器官は、前後非対称の発電細胞が幾重にも直列に並び、イオン匂配を利用して電気を発生し、錫杖や口元から放電する能力を持っている。

また、体内でウラン(U)またはプルトニウム(PU)を短時間で核分裂させ、その時の高温・高圧を利用して重水素(D)と三重水素(T)を核融合させることで、より大きな爆発力を生み出す事が可能なようだ。これを硬直化させた細胞の塊に含んで投げれば、完璧な爆弾となる。

さらに太鼓を叩くと竜が複数発生するが、これは巨大化させた竜のような形の細胞で、太鼓の音に反応して中枢神経が働くためである。この竜たちは生えている角の数によって攻撃力や移動速度が異なり、多ければ多いほど強い。


○考察班の話

世間一般的に、アルビノの生物兵器に所属しているという説が最も有力とされている生物兵器。だが証拠が極端に少なく、妄言としか思えない。


◎テレビ

●和名

テレビ

●英名

Television

●分類

機械科


○観察メモ

高性能AI搭載のロボット。テレビのような姿をしているが、実際に一般的なテレビとして使えたかは不明。

体内の貯蔵袋にヒドロキシンと過酸化水素の形で貯えられ、刺激を受けるとキチン質の堅固な反応室に送られる。ここで酸化酵素の働きで反応してベンゾキノンと水が生成され、 爆発音と共に100℃もの高温を発射できる。


○考察班の話

酒が好きで、仲間からは酒豪テレビと呼ばれていたらしい。

特に実や全とは昔からよく絡んでおり、実は大人になった暁に、超高性能に改造すると彼に言った事があると、記録されている。


◎ジュラシックツリー

●和名

ダイオウメケダマシ

●英名

Jurassic Tree

●分類

メケダマシ科


○観察メモ

植物が進化して、大量の視覚と嗅覚、さらに脳まで手に入れた究極の植物。

擬態して(元々 植物なのでこの表現は正しくない)近くを通る獲物を待ち伏せしており、目から細胞を鋭利化させた針や球を撃つ。

同じく目から、体内の発電器官を駆使し、電気の腕を伸ばして、獲物を口へ入れるようだ。

また、その時生じた熱を、頂上にある星から逃せるようになっており、非常に機械らしい仕組みを持っている。

木の竜は最大15本まで生やす事が可能で、これらに捕食させても栄養を摂取する事が可能。

他の生物を捕食し栄養源としているため、葉による光合成を必要としていない。

普通、生態系での植物の立場は生産者であり、ピラミッドの下層に位置するものである。


○考察班の話

推定樹齢2000年の樹木であるが、体細胞にもテロメラーゼという酵素が活発で、体内の細胞の老化を防いでいる模様。


◎カシオペヤ

●和名

未確認飛行物体

●英名

Cassiopeja

●分類

機械科


○観察メモ

高性能AI搭載のロボット。外気中の水分を体内に取り入れ、アンモニアを冷媒とした体内の冷却サイクルで過冷却状態にする事により、氷を生成している。


○考察班の話

元々、クイーンUFOという名前だったらしいが、カシオペヤという名前に変更された。


◎イレス

●和名

不明

●英名

Iles

●分類

?科


○観察メモ

その存在、行動、姿など、ほぼ全ての情報が無い謎の人物。

アンタレス・キラキャラとの関係性は不明であるが、彼女の残った衣服からはアンタレス・キラキャラと同じ細胞が検出されており、何かしらの関係性はあったと思われる。

青い手は心の傷によって変色したものだと言われており、その原因が分かれば、アンタレス・キラキャラに関係する歴史を解明する糸口になると期待されている。


○考察班の話

組織を作ってアンタレス・キラキャラを討伐しようとしていたと記録されているものの、その活動風景は残っておらず、何があったのかは想像する事しかできない。


◎エリザベス

●和名

シロヒエダルマドリ

●英名

Elizabeth

●分類

ダルマドリ科


○観察メモ

通称アルビノの生物兵器。

だるまのような形をしたペンギンだが、氷、時間、空間、重力を操る事ができる謎の究極の生命体。

硫酸アンモニウムと尿素、水を含んだ混合液を体外へ排出し、吸収反応による急激な冷却で、氷を操っている。自身が凍らないのは、細胞内に糧やアミノ酸、有機酸などを蓄え、植物に似た耐凍性を持っているからである。

また羽毛は、熱を逃しにくい作りとなっており、羽毛の中と外では、温度差がかなり大きい。この羽毛の構造は複雑。

時間、重力、空間を操る生物を超越した能力を持っているが、その理由は不明。

ペンギンだが、消化器官を自由自在に伸ばす事ができるため、雑食かつ無機物ですら捕食する事もあるようだ。しかし日常で無機物を餌としているわけではなく、あくまでも食料危機に陥った時のみ。しかし人間のような、順序良く消化するわけでなく、全て胃で消化している。体温を上げるため、排泄などの概念が無く、消化の際生じた熱を、脳に蓄えている。熱を送る際は、脳が体の各部分へ送る事で、均等に体温を保っているらしい。

前転する事で、浮遊する事が可能なのだが、この浮力は体内で電気分解によって作り出された水素で得ている。

体内の9割を脳で占めており、また肺は7つ、心臓は9つある。これらは生命の維持を保つだけでなく、体内に取り入れた大量の二酸化炭素を氷嚢と呼ばれる器官で圧縮、ドライアイスを生成して冷気を放つためでもある。

この2つの氷生成器官によって、彼は氷を自由自在に操り、獲物を捕らえているのだ。元々の戦闘能力に加え、氷で敵を潰す事によって、より確実なものにしている。

さらに9つの心臓は血の流れを素早くし、治癒力や体温を上げる事にも貢献。血液凝固を急速に行い、刃や腕を生成できるのもこの心臓のおかげである。

背中側には余分な骨や筋肉があり、これらを組み合わせる事で、その場で進化や変形を行う事ができる。


○考察班の話

浅草に潜んでいると思われる謎の生命体。目撃場所は人気の無いビル群が多く、集団幻覚だと指摘する声も多い。


◎アントニオ・キラキャラ

●和名

セイヨウサイコクロビト

●英名

Antonio Kirachara

●分類

?科


○観察メモ

人間に非常に似ている生命体だが、人間では無い。

筋力は人間よりも強く、凶暴に振る舞う傾向があるが、性的に成熟する事が無く、子孫を残す事ができない。

口から常温空気中で発火するリン化合物を吐く。吐き出す発火物質は触媒との反応や混合比など、生成プロセスが複雑なため(炎の逆流や体内での発火といったリスクを回避するためだと思われる)生命活動を止めても勝手に発火するといったことはない。

また、体内の発電器官や神経を硬直化させた細胞に包んで分離させ、周りを攻撃する事が可能。だが、発火触媒を生成するいくつかの酵素が稀に合成されないため、触媒にいたる数ステップ前の液体(熱湯)のまま噴出されてしまう事がある。

創作欲がかなり高い、血を見ると興奮状態になる、調理済みの食料を好んで食べるなど、人間以外の生物としては、非常に珍しい特徴を持っており、第2の人類として期待されている。


○考察班の話

ある時期から情報が途絶えている、正体不明の生物。


◎ロッシュ・キラキャラ

●和名

セイヨウサイコクロビト

●英名

Rosh Kirachara

●分類

?科


○観察メモ

人間に非常に似ている生命体だが、人間では無い。

筋力は人間よりも強く、凶暴に振る舞う傾向があるが、性的に成熟する事が無く、子孫を残す事ができない。

口から常温空気中で発火するリン化合物を吐く。吐き出す発火物質は触媒との反応や混合比など、生成プロセスが複雑なため(炎の逆流や体内での発火といったリスクを回避するためだと思われる)生命活動を止めても勝手に発火するといったことはない。

調理器具を自由に操る事ができるようだが、実際に操れるのは、自身の細胞からできた食器のみのようだ。

また、自身の血を鋭利化させる事で、切れ味の良い刃となるだけでなく、他の細胞に対してアポトーシスを起こさせるため、獲物の肉体に亀裂が走り続ける斬撃を扱う。

さらに蛇腹状の骨組の収縮によって得たエネルギーを足の付け根にある弾性タンパク質に加え、高く繰り返し跳びはねることができる。

普段はアントニオ・キラキャラの体内に潜んでいる。外での活動以外は彼の体表面から水に溶け込んだ養分やミネラルを取り入れているが、捕食に比べて効率が悪く代謝を抑えるために寝ていることが多い。

創作欲がかなり高い、血を見ると興奮状態になる、調理済みの食料を好んで食べるなど、人間以外の生物としては、非常に珍しい特徴を持っており、第2の人類として期待されている。


○考察班の話

ある時期から情報が途絶えている、正体不明の生物。

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vs.食器と稲妻の螺旋 まめでんきゅう–ねこ @mamedenkyu-neko

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