第4話 、、あとカタカナが大の苦手

代理学園に来て、数日がたった。


ぴこぴこ。ばしゅーん。

「この武器よわいなー」

昼休み、私は人道りの少ない屋上でゲームをしていた。スカイバスターズ2というゲームだ。ストーリーが細かくこっていて、キャラが魅力的で人気のゲームだ。フレンド機能もあって、私には三人のネッ友がいる。ゲームの言語は日本語で、そこから日本語を学んでいる。愛用しているおかげか、日常会話レベルまではしゃべれるようになった。見たことのない漢字や言葉はまだ難しい、、あとカタカナが大の苦手だ。


食堂で買ったおにぎりを頬張りながらゲームをする、最近の日課だ。

あっ!オンラインだ!! 私はネッ友がオンラインになっているのに気づき、

「一緒にゲームしない?」とチャットに送る。返信はすぐにきた


〈つきみ〉  一緒にゲームしない?

〈音猫〉   いいよ。暇だしね

〈ゆきみ〉  三階のボス倒すの手伝ってほしい!

〈toua〉   いいよ、僕に任せな!

~~~

ボイスチャットをONにし、みんなと合流する

「みんなやっほ~!」

「あ、つきみ!新武器どうだった?ガチャ引こうか迷ってるんだけど‥」

新武器のガチャを渋っている音猫が聞く

「よわかった!引かない方がいいと思う!」

「やっぱり、、」

「あのさあのさ、来月のスカイバスターズ2のイベント行く?」

touaがやや興奮気味に言った。ゆきみがすぐさま答える

「行く行く!!よかったら皆で行かない?」

「あ、でも音猫は京都、つきみは日本に住んでないんだよね、、」

「いや、自分今東京にいるから行けるよ、、!」

「同じくつきみも!!」

「本当!?じゃあ皆で行こうねー!」


もうすぐ昼休みが終わる時間

「じゃあ落ちるねー」と言い電源を落とした。


ガチャっ


と屋上のドアが開いた。同い年ぐらいの少女が入ってきた

あの子はえっーと、クラスメイトで紫色の髪で猫のヘッドホンを付けている、、、名前は確かーーーー


「、、雑賀さん!」

私の声に気づき、少女は振り向いた。

「何、、?というかこんな所で、何してるの?」

「えっと、ゲームしてた!かすいばすたーず2!!」

それっぽくゲーム名を言う。やはりカタカナは苦手だ

「いや、スカイバスターズ2な?してる人いたんだ。同じじゃん」

「え!!誰推し?私はルルァ!!」

同士がいてテンションが上がる、語りたい!!

「ピスティア推し、ルルァもいいよね、師弟関係が尊い。そういえば、新武器弱いらしいよ、ネッ友が言ってた。ガチャ引かない方がいいらしい、、!」

ん、、、?なんかこの声聞き覚えあるな、、、しかもピスティア推しって!!もしや

ネッ友の音猫!?、、、、マジか!!


「ねえ!ネッ友の〈音猫〉!?」

「もしかして〈つきみ〉、、?」

同時に二つの声が重なった





ばしゅっ。ばしゅ。すかっ。

「そこ!違う!そこっ!!」

「ごめんて!!」

ネッ友がクラスメイトだと分かった瞬間、私達はゲームをする事が多くなった

「そういえば…touaが言ってたスカバスのイベント行くよね?自分は行く。」

あ、SSRきた!とガチャを引いている音猫が聞いてきた

「うん。行くよー!よかったら一緒に行かない?」

「ん、いいよ。まあ、来月の話だけどね」

「楽しみだね!」

「そうだね。奇跡みたいだ…」

もしかしたら、ゆきみ達も同じ学校だったりして、、なんて呟いていた。そんなわけないでょ!と相槌を打ちながら私達は今日もゲームをするのだった。









ハックシュン!!

「んー花粉症かな…?」


「かもめ大丈夫?誰か、かもめの噂をしていたりして、、なんてね!」


「あー確かにありえそう」


「そうだ!後でスカバスしよ!僕また強くなったからね…!」


「わあ、、さすが透海、それはそれは楽しみだなぁ~!!」

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代理学園 雨榎つくし @tsukushi2

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