第3話 そんな都合の悪い妄想はしない!

どうしよう。夕食を食べた後、私は寮のベットで考え込んでいた

寮の名前は10のB、ポベートールというらしい。意味は悪夢を生み出す。

異世界出身だとばれ、もし軽蔑されたならそれはそれは悪夢だといえるだろう。

でも、そんな都合の悪い妄想はしない。ポジティブにいこう!!大丈夫!!私ならできる!!まだ少しだけ怖いけどもう大丈夫だ。何度も自分に言い聞かせる

ボロを出さないよう自然に頑張るぞ!!


これがのちにフラグになることをつきみはまだ知らない


突如、ガラガラガラとドアが開いた。

「初めまして~!!」

と水色の髪をした少女が入ってきた。生徒会長だ!!

「皆そろった?そろそろ自己紹介したいな!!」

生徒会長はベッドにダイブし、こちらを向いた

奥のベットにいたクラスメイト二人、渫奈とヒカリもこちらを向く



「名前は雨榎つきみです!一年生ですー!!」

私は一番に自己紹介をした。

「僕は、水乃瀬 優香里!!二年生で生徒会長です!」

優香里は笑顔で自己紹介をした。瞳が青と緑のオッドアイで、近くで見るととても綺麗だ

うぅ、生徒会長と同室なんて緊張してしまう。でも話しやすそうでよかった!


「わたしは轟ヒカリ!一年です!よろしくねぇ~」

「ちなみに実験が趣味だよ、、、ふふふ。」

不適な笑みを浮かべている。よく分からないが、同じクラスだし仲良くなれそうだ

「次、黒月さんだよ!」と優香里がオレンジ髪のこ、渫奈にささやいた


少しの沈黙。五秒後、少女が口を開く

「わたしは、、黒月 渫奈、、、、一年生。よろしく、、」 

人見知りなのだろうか、目を合わせてくれなかった

また、彼女の瞳も赤と黄色のオッドアイだ


「渫奈ちゃんって呼ぶね!皆同室だし、先輩後輩関係なくタメでいいよ!」

優香里が笑顔で渫奈に言う。この人は誰に対しても優しい人だな、そう思った

「ありがとう、、!優香里ちゃん。皆も、、、よろしくね」

渫奈は少し心を開いた様子だった

 


「そうだ!皆でトランプしない?」

優香里が棚の引き出しをあけ、トランプを見せた

「やるならババ抜きがいいな!」とヒカリが言う。私も、と渫奈が同意する


ばは、、ぬき、、?私には聞いたことのない言葉だった。

トランプ自体は知っている。ポトフ国では占いに使う物だったはず、、、

ハバアを占うのかな、、?よし、聞いてみよう、、!

   

「あの、ばばぬきって何ですか??新しい何かの占い???だれのババアを占うの??」



「ゑ」


とヒカリが言い、固まった。


「違うよ、、!確かにトランプ占いもあるけどね、、!!」

渫奈が慌ててフォローする

 

「つきみちゃんババ抜き知らないの!?ってババアを占うって、、、アハハハ!!」

なぜか優香里は爆笑していた。涙目になるほど笑っていた




すぅーーーー


あ、しまった。地球ではババ抜きというのが普通なんだ、、!やばい!怪しまれる!!

ボロが出てしまった、、フラグ回収ってやつですね!!あはははー



笑いが収まった優香里は

「つきみちゃん!ババ抜き教えてあげるよ!!」

と言いトランプをくばり始める

「知らない人いるんだ、地球はひろいなぁ、、」

ヒカリはベットに仰向けに倒れ、配られたトランプを見ていた

渫奈も特に怪しんでいる様子はなく安心した


、、、よかった。あまり怪しまれてないようだ!

その後は、ルールを教えてもらいながらババ抜きをした。ヒカリちゃんが無双していて

一度も勝てなかった。

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