多くの不安を抱えた少年が、ある日ぬいぐるみのウサギに話しかけられる所から物語は始まります。初対面だというのに、どこか馴れ馴れしく、随分と訳知りなウサギ。彼はそれを一瞬訝しみつつも、耐えきれなかった心情を吐き出していきます。毎日毎日不安を口にし、その度にアドバイスを貰う日々。けれど一歩一歩、前へと進んでいく温かな気持ちになれる作品です。
地の文における心情描写が見事なうえで、話言葉の選びかたが非常にお洒落で会話文によりこの作品をより美しく見せてくれる。話の内容もすごく魅力的なテーマで、作者様の分ととても相性が良いと感じました。言…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(71文字)
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