物語づくりの基本

まずは「好き」だけで作ってみよう

 小説を書くうえで、おそらく何度も壁にぶつかることだと思います。


 ここでアドバイスですが「書いていて嫌になるキャラ」を出すのは極力やめておきましょう。作者がキャラクターを好きになれないと物語が書けません。ストーリーの種類にもよるのですが、「悪役」は無理に出す必要はありません。ネタバレですが、私が完結させた長編ファンタジーは冒険とバトルがテーマでありながら、思想を持った「悪役」は全く出てこなかったりします。


 小説を書き上げる上で一番大切なのは、物語のプロットでしょうか。舞台設定でしょうか。確かにそれも大事ですが、最重要なのは「キャラクター」であると考えます。むしろキャラクター設定さえしっかりしていれば、プロットや舞台設定は「自動的に生成される」ものとさえ言えます。


 嫌いなキャラを出すなと言いましたが、逆に作者が魅力的だと思うキャラは遠慮なく出しまくるべきです。主人公やパートナー、ライバルといった位置づけですね。なるべくバックグラウンドを深く設定しておくと、物語の岐路で自動的に動き出したりするので便利(?)です。


 キャラクターの性格を考える時は、日常における選択肢がヒントになる場合があります。例えば今日の食事は何にするのか、天気のいい帰り道ではどこに寄り道するのか、ショッピングモールではどこから回るのかなど。あなたの物語のキャラクターではどういう選択をとるのか、考えてみると良いと思います。

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小説の書き切り方 矢木羽研(やきうけん) @yakiuken

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