文字を打ち出す習慣を身に着けよう
文章を書く(ここでは前回扱ったように「テキストデータとして出力する」ことを表します)というのは、難しいことです。慣れないと時間がかかりますし、時間がかかるからと手を付けないでいれば、どんどん苦手になっていきます。日常の業務や学業で文章を書く習慣があるという方ならまだしも、そうでない方にとっては高いハードルだと思います。
そこで必要なのは習慣化です。何でもいいので、毎日まとまった文字を書いてみてください。創作である必要も、文章である必要すらありません。たとえば日記などは良い習慣です。より簡単に、今日あった出来事を箇条書きでまとめてみるだけでも良いでしょう。食べたものや買ったものを記録するなど、少しずつで構いません。
私はやったことはないのですが、「模写」も効果的だと言います。適当な小説やエッセイ(一般的に有名な作品を選びましょう。青空文庫にある版権切れ作品は古いので、新し目の本を買うなり借りるなりすることを推奨します)を、一字一句そのまま入力するのです(キーボードでもフリック入力でも読み上げでも手書きでも構いません)。もちろん、著作権上の問題があるので公開してはいけません。あくまで練習としての模写です。
模写することで単純に文字入力に慣れるというのもありますが、「今まで読めなかった漢字の読み方や、意味を知らなかった単語を意識する(調べようとする気になる)」とか「読みやすい文章というのをなんとなく理解する」など、文章を考えて書くうえでの基礎体力を付けるうえでも役立ちます。
いずれにせよ、とにかく「書く」ことをノルマにして習慣化させましょう。そのうち、仕事とも勉強とも、ノルマとも関係のない文章が自然と書けるようになってきたら、あなたは小説家への第一歩を踏み出したと私が認定します。
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