応援コメント

」への応援コメント

  • 不貞、ということをテーマにしたような作品でしたが、おそらく私の想像は当たっていると思います。
    奥さんのあの余裕。火を見るよりも明らかな「愛している」という言葉。
    あえて書くなら、彼女は7日間、夫との操を守り、誰とも情交は行っていないはずです。
    そう信じたいし、また妻が夫のM的な愛を理解したうえで、その想像を壊さないために語らなかったことも優しさなのでしょう。

    作者からの返信

    せいひつ 様
    本作は、『第一回NTR小説フェスタ』という素晴らしい自主企画があって、そこによせて書きました。

    せいひつさんがおっしゃるとおり、妻は夫を理解していて、夫のためならどんなこともしてあげる聖母のようなタイプです。
    どんなことがあったかは……夫には永遠の謎です。

    夫の脳内での結論は「情交があった」「情交がなかった」を延々と行き来することになるのだろうと思います。

  • 馬村様。1ページ目のコメントへの返信ありがとうございました。

    実は、私はリアルで主人公の立場でした。
    その後の展開は違いますが。

    >マゾヒズム的に考えて、「想像しか許されない」というのが一番のご褒美と考えて、このオチを用意しました。

    それは、冒頭の発言以前に既に実現していた世界です。
    それで満足していたなら、冒頭での発言を主人公は発しません。マゾとして更なる刺激が欲しいとの思いの発露のはずです。
    しかも、それがご褒美という位置づけの場合、他人からのご褒美であって自発的に主人公がそれを選択するかというと今回のシチュエーションでは無理があります。
    そして、主人公が欲した状況が実際に実現した描写場面がありました。
    「妻と千代田はキスした。唇と唇を触れさせるだけのキスではない。それは肉欲を満たすキスだった。唾液に濡れた口の内側と内側をひとつにつなげようという無謀な試み、舌という性器を結び合わせようという不埒な悪戯――親密な恋人同士が行うキスだった。めまいがした。足元がふらついた。頭から床に倒れずに済んだのは、男たちの腕に支えられたからだ。」
    この場面、ついに今までにない強烈な刺激を覚えることが実際に出来、今回の悲願が成就した場面で、主人公の心を最高に抉った瞬間です。そのような描写になっています。その後「妄想」状態に戻るわけですが、実際に今までにない強烈な実体験を心に刻んだマゾとしては、話や映像が残っているという状態にもかかわらず自ら断るというのは、無理があります。今までと同じ妄想状態の方が良いというように自ら戻る心理はありえません。たとえば、映像もない、話もするつもりがないというシタ側の対応を描写した上で、「あの強烈な刺激の更なる先」を得られず強制的に妄想するしかないという状況に悶絶する主人公の姿と「これが私からのプレゼントよ。案外悪くないでしょ。」と発言する妻のSっ気の姿の対比などの表現であれば、私のようなMサイドから見た違和感もなく、「妄想がプレゼント」というシチュエーションに着地することが出来、「「完全にハブられるというところにエロを見出す」という方向性」にも合致したのではないかと思います。

    作者からの返信

    @zohroku 様
    ここまで拙作を読み込んでいただけるのは稀な機会で、とても喜んでおります。
    実際に体験されたのですね。いただけるお言葉は大変貴重です。
    ご指摘の通り、主人公が映像の申し出を断るのはもうちょっと理由を整えるべきだったかもしれません。
    5話で自分の妄想に打ちひしがれて、敗北の局地に達し、現実に生きることを諦めたというマインドセットを作りたかったのですが、もうちょっとやりようがあったのかもしれません。