第7話 : あらすじを書くことが全ての始まりです

 この文章を掲載しているカクヨムには恋愛、ラブコメ、現代ドラマといった世界観まで作る必要がない、中高年には比較的取り組みやすいジャンルがあります。(エッセイや詩などは省略します。あくまでも今は小説について語りたいので)


 ライトノベルだからかなり無茶なシチュエーションでも書けます。

 小説の世界は何でもアリですから、自身の経験をあり得ない世界に投影してみれば立派な小説が出来上がります。


 恋愛小説で言えば、

 舞台を離島の大学(それがあるかはどうか別として)として、そこに学ぶ大学生の日常を描いてみたらどうでしょう。


 ・ その大学を選ぶ理由

 ・ 生活事情

 ・ 人間関係とそこに登場する人物の概要

 ・ 学び、暮らす上での感情の揺れ

 ・ 学外での出来事や関わり(島外を含む)

 ・ 主人公とパートナー(必ずしも異性とは限らない)の出会いから揺らぎ、結末まで


 まだまだあるでしょうが、こんな風に要素を書き出して具体的にイメージしていけば何となくストーリーができあがっていきませんか。


 舞台を考え、人物を考え、人物どうしの関係性や行動を考え、そしてそれをある程度の理屈が通るように並べていくと……あ~ら不思議、何となくあらすじみたいなものになりませんか。


 プロットなどと言うと大層に聞こえますが、箇条書きしたあらすじと書けばイメージは掴みやすいのではないかと思います。


 ここまでくればもう大丈夫。

 句読点や括弧などの細かな作法は後からどうにでも修正できます。

 とにかく文章化して書いてみましょう。

 ですますの統一だって後から直せます。(誤字脱字の修正も兼ねられます)


 敢えて言えば、誰の視点(登場者か第三者か)で書いているのかをハッキリさせた方が自分にとっても推敲や修正がしやすいということ位でしょうか。


 あとは短編でも長編でも書き手のお好みで。


 テンプレみたいとかパクりだとかこの段階では関係ありません。

 それよりも作品として纏めてみることです。

 推敲を重ねていけばテンプレもパクりも回避する術はできてきます。

 テンプレが悪いという固定概念は持たずに、テンプレはテンプレでアリだと思った方が気楽に文章が書けます。

 推敲する文章がないと自分の作品について考えることもできないのです。


 書いてみる。

 作品がそこにないと全てが始まらないのです。


 作品がなくても脳トレはできますが、パズルのように与えられた課題をこなすトレーニングではなく、自らが題材を見つけるところから始めるというのは最高の脳トレになるのだろうと私は考えています。


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