永遠の。


えっ、というのが、ほんとのほんとの、素直な感想。

そういうつもりじゃ、なかったのに。
ティッシュもハンカチも、足りない。
もう、ぼろっぼろ。

作者さま一流の、親しみやすく鮮明な場面と人物描写からはじまります。
あらすじとタイトルで覚悟はしていたものの、辛い場面があって。
考えうる最悪の出来事に遭遇したヒロイン。
ああ、ってなっていると、妖しく美しい男が現れて。

軽妙でコミカルなセリフに救われながら、男の溺愛に身悶えしながら、わたしたちはヒロインと物語を追います。わちゃわちゃ、アクション、謎解き。どきどきしながら、こころ、踊らせながら。
ああ、たのしいなあ、って。

そんな状況じゃないのに、前向きで可愛らしく、もうもう、ぎゅっ! ってしてあげたくなるヒロイン。そんなヒロインを溺愛しまくる、ヒーロー。

そうして。
そうやって、旅をしていると。

とうとつに、出会うのです。
降ってくるんです。
永遠、が。

もうね。
わたし、こういうの駄目なんです。

幸あれ。
ふたりにも。
これからふたりと一緒に旅をする、ながいながい旅をする、あなたにも。

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