第8話 イッチーは私のものだ

☆(鴨川佐奈子)サイド☆


我慢出来なかった感じだ。

イッチーがあまりにも可哀想だったからついついマスク越しだがイッチーとキスをしてしまった。

私は帰宅しながらイッチーの事を考える。

だけどやはり私はイッチーが好きだ。


誰にも譲れない。

私はイッチーが大好きだ。

だからこれは譲れない。

考えながら私はイッチーを想う。


「誰にも譲ってなるものか」


そう言いながら私はマンションに帰って来る。

それから私はオートロックを外しながら室内に入る。

真っ暗な室内。


私以外は誰も居ない室内だ。

親は居ない。

何故かといえば捨てられたのだ。

私自身が。

だから死ねないと思い生きる事にした。


「クソッタレ忌々しい」


そんな事を吐き捨てながら私は食材を確認する。

ちゃんとイッチーに手作り料理が作れる様な食材が揃っているだろうか。

私はどうでも良いけど。

考えながら私は冷蔵庫を閉めた。


因みにこのマンションだが5000万円した。

だけど私にとってはそれは影響は無い。

お金が一応あるからだ。

考えながら私は外を見る。


イッチーの為に20億円稼いだ。

それから考えたが私は物欲がない。

まあ私はイッチーが居るから問題はない気がするが。


「イッチー。私頑張るからね」


そんな事を考えながら私は笑みを浮かべる。

何というか醜いかもしれないが今の私はこんなものだしね。

納得しながら私は歪んだ笑みを浮かべながら包丁を見る。

しかしあのクソ女。

イッチーを嬲っていたどころか。


「汚い。醜い」


そんな事を言いながら私は包丁を研いだ。

正直、禊に近いが。

こうでもしないと落ち着かない。

考えながら私はニヤッとしながら包丁を研ぎ終わる。


「イッチーに美味しいものを届けるよ。必ず」


私はそう言いながら私は家事をしながら勉強をしつつスマホを見る。

イッチーにメッセージを送りたい。

だけどイッチーもイッチーだ今は忙しいだろう。


思いながら画面を観ているとイッチーからメッセージが来た。

私は驚きながらメッセージを読む。

そこには「今日はありがとうな」と書かれていた。

キスには一切触れられてない。

だけど私は満足な感じだ。


「.....ふふふ。イッチー可愛い。.....流石イッチー」


私は悶絶しながら胸にスマホを押し当てる。

それから笑顔になった。

私のイッチー。


ああ可愛い.....なぁ。

きっと私は世間で言うならヤンデレとか何だろうけど.....そんなものは気にしない。

私はイッチーが全てだ。


(イッチーは今日は迷惑じゃなかった?)

(そんな訳あるか。助かったよ。.....逆に言えばな)

(そうなの?ありがとう)

(今日は.....絶望だったけど.....だけどお前が居たから少しだけ耐えれたよ)


そんな言葉を聞きながら私は更に悶絶する。

それから胸をウキウキさせながら会話を続けているとイッチーが「そういえば」と書いてきた。

そして「俺の最悪の両親が再婚したんだ。その母親の連れ子で.....まあ要は義妹ができたんだが」と書いてくる。


(.....お前には紹介しておくよ。名前を糸水.....)


そこまで書かれてからイッチーは(間違えた)と訂正する。

それから(糸水は旧姓だな。.....今は一ノ瀬輝(いちのせてる)だ)と書いてくる。

私はずっと驚きながら(輝ちゃん?良い名前だね)と書いてみる。

するとイッチーは(そうだな。輝いているしな)と打ってきた。


(でも義妹ちゃんかぁ。嫉妬するなぁ)

(無茶言うな。義妹は恋心も知らない可愛いけど小学5年生だぞ)

(絶対に手を出しちゃダメだよ)

(あほ!出すか!!!!!俺はロリコンか!?)


そんな会話をしながら(まあイッチーならありえないけど)と書く。

イッチーは(まあでもそれとかは物理的に無理だから)と書いてくる。

私は(?)と書くと。

何かイッチーは数秒間沈黙した。

それから書いてくる。


(引きこもっている。.....義妹はな)

(.....ああ。そういう.....大変だね。.....イッチー)

(俺自身が赤の他人だからな。もっと大変だ)

(.....そっか。確かにね。.....他の人から見れば)

(だからメチャクチャ大変だ)

(そっか)


するとイッチーは(まあそれも個性だ)と書いてくる。

私は(引き篭もっているの.....貴方はどうも思わないの?)と書く。

イッチーは(全然。アイツより。浮気したあのクズよりかはマシだよ)怒り混じりな感じで書いてくる。

(.....そうだね)と私は返した。


(アイツには2度と会いたくない)

(.....大丈夫だよ。.....イッチーにこれから近づくクズはデリートするから)

(お前な。それも怖いって)

(まあ冗談だけど)


まあでも冗談半分でも半分は冗談ではないけど。

考えながら私は目を死なせる。

それからスマホの画面を見つめる。

私の目に赤い炎が見えた。


確かにあの女はクズだ。

地獄に落とさなければならない。

犯罪にならない程度に.....私は.....許し難きものに鉄槌を下さなければと思いながら私は画面を見つめた。

あの女は情報をかき集めたら.....。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

終わる世界に咲く世界 アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ