第16話 私らしく生きるよ!
「おはようママ!」
「あら、おはよう陽菜」
1階に降りるとママからそう声をかけられた。
「今日は早いのね。週番?」
「違うよ、これから寄るところがあるから」
そう言ったら、朝から大変ねと嘆いていた。
*
「こーらおきろー」
「ちょっとたんま!」
私は勢いよく悠の布団をはがしにかかる。
見慣れたきぐるみ彼女は寒いっと言って私ごと布団を被りなおす。
「ちょっと、制服がしわになるでしょ!」
「陽菜の匂いがする!」
「どんな匂いよ!」
こんな匂いよ そう言って私の制服をはぎにかかる
「またやってるわ。毎日よく飽きないわね」
まあ起こす手間も省けるので私も助かってるし。
「ふたりとも遅刻しないでよ!」
・・・まあ避妊の心配はしないでいいか。
*
「もう、悠のおかげで怒られたでしょ
「あははごめんごめん!」
「でもね嬉しいんだ」
「何が?」
「陽菜と一緒で」
「うん、そうだね」
「でもね、あたしはずっと前からそう思ってたよ!」
「ずっと?」
「そう。あなたがいない時からずっとこの時を待っていたんだ」
「ならずっとあたしのことを見ててよ。今度こそ見失わないようにね」
うん、ずっと見てるよ
この幸せが続くために
彼を失った私が、彼を取り戻すまでのお話 水都suito5656 @suito5656
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。彼を失った私が、彼を取り戻すまでのお話の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。