第3話

「お貴族様の家系は複雑怪奇ですね!」

 エティエンヌが丁寧に画いた家系図を眺めて、心底感心した風にルイ=マリーは頷いた。流麗かつ長々とした人名を繋ぐ蔓草のように、婚姻や親等やらを示す線が幾つも伸びている。ド・ピスターシュ家と、葡萄の蔓のように絡まった血縁の先には、ルイ=アベルの文字があった。他の警官と相談していたディディエは戻ってくると、しっかり連ねられた自分の名前を見やって少し顔をしかめた。「言っとくが俺は養子だぞ」

「そんなもん知ってますよ。先輩、エティエンヌほど優しくないですもん」

「おうお前ちょっと表に出ろ」

「おっ、なにか奢ってくれるんですか」

「その意味不明なほど前向きな捉え方、嫌いじゃないが腹が立つ」

「あの、二人とも、すみません……」

 戸口から遠慮がちに顔を覗かせたエティエンヌに、二人はそちらを向く。

「洋服に関して、調べてきました」

 実のところ、エティエンヌは完全なド・ピスターシュ班ではないので、あまりこちらにばかりかまけてはいられない。しかし協力をあおげばこうして惜しみ無く尽力してくれる上に極めて優秀なので、ついディディエは彼に声をかけてしまう。

 そしてエティエンヌは「先程の女性の証言から、襲撃犯の格好をいくつか想定してみたんです」

「ありがたい」

「まず、彼女の言っていたのが典型的なローブ・ア・ラ・フランセーズだと仮定すると……」

「エティエンヌ、ローブなんとかってなんですか」

「十八世紀あたりの、宮廷の正装です。…この服を着ていたとすると、非常に動きにくいと思われるのですが」当時の様式に準拠するなら、このくらいスカートを膨らませるので…と資料を片手にエティエンヌはディディエとルイ=マリーに寄る。二人が覗き込むと、古い版画に描かれた婦人が、腕を少し広げた肘よりもまだ幅のあるテーブルのようなスカートをまとい、どっしりと微笑んでいた。笑えるほど派手だな、というディディエの台詞に、ルイ=マリーも頷く。エティエンヌはそのスカートのラインを指先でなぞり、「ロココの特徴は、骨組みを用い、パニエやペチコートを何枚も穿き重ねて作る、このスカートのシルエットです。目撃者がわざわざそう言うということは、恐らくこの部分が最も目についたのでしょう。

 しかし、現場付近の扉の幅や障害物を考えると、襲撃時にここまで大きく膨らんでいたら動きにくいにも程があります。なぜそんなことをしたのか……」

「……まあ、とにかく変わった服装だろう。多少、記憶が誇張されても仕方ない。――そもそも、男がこんな服を着てるってだけで、相当妙な話だろう」

 ディディエは資料の一部――警察か到着する前に逃走した襲撃犯が、十中八九男性であることを示す現場検証の箇所を指差した。これが恐らく、彼らの起こした事件の、最も奇妙な点だった。ドレスを着て、銃を乱射した犯人は、現場検証によると恐らく――というより確実に――男性なのである。靴痕や凶器から考えて。異性装は罪だ、と言ったエティエンヌは、その理由が気になるようだ。

「そうなのですけれど……」

 エティエンヌは資料を一枚めくり、「わたしはロココでなく、より後世のクリノリン・スタイルの可能性もあると見ているのですが、クリノリンであってもスカートを膨らませるために鯨のひげや鋼鉄のフープを使用する必要があるので、動きにくさは変わらないというか、むしろ扉などは通れなく……」

「エティエンヌ」

「はい」

「ちょっと近い、ぞ」

 いつの間にか身を乗り出して、ディディエとキスをしそうなほど――これは多少言い過ぎかもしれない――近づいていたエティエンヌは、さっと貴族らしい仕草で身を引いて、少し照れたように前髪をかきあげた。「わたし、ファッションには一家言あるんです。あっ、これはわたしのまとめた欧州のドレス・スタイルの変遷です」

 そうか、と当たり障りなく相づちを打ったディディエは、エティエンヌの差し出した紙束を受け取り、全体に軽く目を通した。読み応えのありそうな文量に義弟の情熱を感じ、つい眉間を揉む。あとで読まなくてはと机の上にそっと置いたとき、不意に、ルイ=マリーが指を鳴らした。乾いた爪が擦れる音が響く。

「スカートの中に、何か――武器でも隠してたんじゃないですか」

 ディディエとエティエンヌは顔を見合わせて、それからルイ=マリーの方を見た。

「銃器をスカートの中に?」

「アメリカの映画みたいですね」

 感想を漏らしたエティエンヌがはっと口に手を当て、すみませんと謝りかけたのをディディエは制す。ルイ=マリーは二人の様子に気づいてか、気づかなくてか、指を振って得意気に続けた。

「つまり、客の振りをして入ってくるときは、急ぐ必要はないから膨らんだスカートでもいい。行動を起こしてから、俊敏に動き回るためにボリュームダウンする必要がありますけど、襲撃に使う銃器を隠しておいたんなら、取り出せばいいでしょう――俺ってあったまいい!」

「あー…うん…ちょっと待て」

 ディディエは一点を見据えてじっと話を聞いてから、目を閉じて部下の説を検分する。「いや、そもそもなんで最初に膨らませてる必要が――」

「だから、逆ですって! 膨らませてる必要があるんじゃなくて、銃器を隠してたから結果的に膨らんでたんです。というか、銃器を隠せる衣服を選んだら、それがロココだかなんだかのドレスだったってことですよ! 逆転の発想!」

「吠えるなうるさい。……一応、留意しておこう」

「褒めてください先輩!」

「うるさい」

 軽く額を叩かれ、しゃがみこんで赤毛を垂らしていじけ始めたルイ=マリーに、気を遣ったエティエンヌが「あの、カフェにマシュマロ入れたもの飲みますか」と声をかけると、大型犬のように喜んだ。ついでにディディエの方へ視線を投げかけて、ふんと鼻をならす。

「ほらやっぱりエティエンヌは優しいです、先輩と違って」

「お前いい加減覚えておけよ。俺はツケをまとめて払わせる流儀だからな」

 エティエンヌから資料の束をまとめて受け取り、ディディエは左手で、一筋垂れた前髪を整えた。仕事開始、という合図の仕草に、エティエンヌは一礼して部屋を出ていった。ルイ=マリーも立ち上がり、ファイリングされた書類をいくつか棚から取り出して、メモと見比べ始めた。ディディエは論理的に、ルイ=マリーは直感的に捜査する。ディディエは一度手をつけた迷路ならどれほど時間をかけても絶対に正解の道を見つけだすが、ルイ=マリーはすべてを一瞬で捉えるか、永遠に迷宮かのどちらかだ。

 エティエンヌがカフェの入ったカップを三つ持ってきたところで、ふとディディエが紙面から顔をあげて訊ねた。「お前、今麻薬のヤマを抱えてるだろう。指揮は誰だ」

「アントワーヌ・ド・シャトーブリアン警部です」

 ディディエが額を押さえて天井を仰いだ。

「あいつか……」

「先輩、そんな呼び方してると言いつけますよぉ」

 からかうように、のけ反ってディディエの方を向き、にやりと笑ったルイ=マリーの額を飛来したキャラメルが強打した。

「先輩お菓子投げちゃいけないんですよ!」

「餌やりだ。……そうか…、主任本人が指揮を執るヤマだ、当然人員も大層割かれてるだろうな?」

 ディディエの意図を読んだエティエンヌは申し訳なさそうに頷いた。

 捜査科では基本的に、個々の班で事件を担当するが、時おり、大きな犯罪となると複数の班を組ませて対応させることがある。単に捜査員の頭数がほしい場合、それぞれの班の得意分野が必要なとき、その理由は多岐にわたるが、共通して言えるのは、人手が足りていないということだ。元々ひとつの班が複数の事件を抱えている状態で、さらに別の案件で呼びつけられた日には殺人者への共感も芽生えようというものである。

「あの、シャトーブリアン警部も最近は署にお泊まりになっているほどなので……その…やはり人手不足は仕方ないと言いますか……」

「そんなことはわかってる。…どうしてまだ太陽が暑い季節でもないのに、こう銃をぶっ放したがる奴が多いんだか!」

 ディディエたちの現在の直属の上司は、犯罪捜査科主任警部のアントワーヌ・ド・シャトーブリアンだ。影でマスコミ対策だと囁かれるほど若く、華麗な立ち居振舞いの貴族的な男だが、実のところノンキャリア組であり、実力でのしあがったことはパリ市警では有名な話だった。バレリーナの靴に隠れた爪先が潰れていることを知る者は、然るべき敬意を払う。ディディエも無論、彼の実力は評価していた。が、

「あいつ、テンションが苦手なんだよなあ……」

「先輩の苦手そうなタイプですよね!」

 カフェのしみたマシュマロを尖った犬歯であむっと食み、ルイ=マリーは指を立てた。ディディエの頬がひきつる。「そうだな、お前と同じくらい苦手だ」

「あれっじゃあわりと気に入ってるんですね」

「お前の面の皮が何ミリ装甲なのか今度確かめさせろ」

「あのぅ」

「悪い、悪かったエティエンヌ。そんな顔をするな」

 根負けしたようにかぶりを振り、ディディエは「とりあえずある程度捜査方法が決まったらダメもとでシャトーブリアンに掛け合いにいくから、とりあえず犯人の足取りを潰していこう。格好があんなに特徴的なんだ、聞き込みが役に立つ」

「あ、じゃあ憲兵にも声かけます?」ルイ=マリーが片手をあげる。

「多分言っても半分も回してくれんだろう。とりあえずベテランを何人か確保したいし、モレル班や場合によっては機動捜査科に声をかけられるようにしたいから、そっちに行ってくれ」

「任しといてください」嬉しそうになぜかジャンプしたルイ=マリーは、パリ警視庁一の問題児であると同時に、なぜか一部の(荒っぽい)層に好かれている。上司と理性的な駆け引きをするのには向いていないが、叩き上げの連中を上手に煽って協力させるにはもってこいだった。

 赤毛を駿馬の尻尾のようにひるがえして部屋を出ていくルイ=マリーを見送りながら、ディディエはふと思い立って「エティエンヌ、少し話があるんだが」と声をかけた。



 仕事帰りに、時たまディディエはエティエンヌの部屋に寄る。ディディエは――多少異常ともいえるほどに――他人の家に立ち入ることを好まないが、さすがに義弟は別だった。もっとも、仕事で必要な用事があるときにしか行かない、という頑なさは崩さないが。

 庁舎のあるシテ島から橋を渡り、隣のサン=ルイ島へ。食料品店のチーズやハムの品揃えから、暮らす人々の生活水準の高さが窺える高級住宅街。ここなら、エティエンヌの足元までしつらえられたシンプルながらも上等な格好や立ち居振舞いも浮かない。代わりに、刃物のように研ぎ澄まされた雰囲気の消えないディディエは、閑静な街並みに溶け込めずにいた。

 マレ地区のような、文化的で瀟洒な建築がならぶ一角。小さくとも緑溢れる庭がある、多角形の回転木馬のごとき、古く美しいアパルトマン。白いウェディング・ケーキのようだ、と繊細な彫刻が施された柱を見てディディエは内心ひとりごちた。

 通された部屋は、独り暮らしの若い男の部屋とは思えないほど綺麗に整えられていた。もちろん、アンティークな調度のセンスや値段も若い男の部屋とは思えない。ドイツやスイスとの国境に近いド・ピスターシュ家の邸宅を思い出しながら、ディディエは多少居心地の悪い思いで足を踏み入れた。エティエンヌもそんな義兄の感情を察しているのか、少しだけ気まずそうに「寝に帰るだけですので」と、極めて上等そうなソファに鞄を――わざと無造作に――置いた。ディディエも真似るように上着を脱ぐ。…いつもこうだ。二人の間には奇妙な遠慮のようなものがあって、その隙間を埋めようとする不器用な親愛と混ざりあったそれは大理石のようにいつでも少し低い温度をもたらす。

「お茶をいれますね」

 広い室内を歩いていって、洒落たカーテンのみで仕切ったキッチンの方へ向かうエティエンヌの背中を見つめながら、ディディエはじっと考えていた。――生まれの違いが産む、性質の差というものについて。

 エティエンヌがわざわざ警察官などになった理由は訊いたこともないが、どんな形であっても、彼は社会に貢献することを心から望んでいた。恐らくそのことと無関係ではないだろう、彼の恵まれた出自は、彼の心に何を産み出したのだろうか。

 そして、自分と彼の間にも、また。

 開いた花を固めたように繊細なティーカップをふたつ持って現れたエティエンヌは、感情の読みづらい控えめな表情で、片方のカップをディディエの前に置いた。綺麗に整えられた爪に、インクがついていた。

 そのまま、無言で二人の警察官は書類を繰り、電話帳や住所録も用いて、過去の事件資料などをしらみ潰しにあたった。

 渡された衣服の資料の不明な点を質問してから、また新たに渡された(エティエンヌ手製の)資料と一緒に、目撃情報、鑑識の結果と照合していく。エティエンヌがいれた菩提樹のお茶を飲みながらつぶさに見ていくと、袖口の形や襟、スカートの膨らみによって、犯人の姿が頭の奥で像を結びかけてはほどける。それは風に揺れた木々の葉が形づくる影絵のようにつかみどころがない。

 ルイ=アベル。ディディエは呟きながら眉間を押さえた。下手に顔を知っている相手の名を出されたもので、どうしても脳内の想像が彼のかんばせに置き換わってしまう。

 再従兄弟だとは言ったが、血縁はない。そもそも、ディディエはド・ピスターシュ家の養子だ。慈善事業を行っているド・ピスターシュ家当主夫妻は、ディディエの他にも孤児――特に、第二次世界大戦の戦争孤児――の支援をしている。ディディエは訳あって、十七歳のときに正式にド・ピスターシュ家の養子となった。だから、再従兄弟はおろか、弟――ド・ピスターシュ家のただ一人の実子、エティエンヌ――とすら、ディディエはこの世に血の繋がりを持たない。

 不思議と、赤の他人のはずのディディエのもつ真っ黒な巻き毛こそが、ルイ=アベルのそれとよく似ていたが――話したこともほとんどなく、顔を合わせたのも片手の指より少ない回数にすぎない。

 ただ、少し会っただけでも、奇妙な人間だとは思った。彼の不気味なほどに黒い――東洋の血が混じっているという――眼差しは、十代半ばほどの少年のそれではけしてなかった。

 ――ああいう目付きの人間は、およそ"人間とは思えないこと"をやる。

 どろりと記憶の残像がとろけ、その黒い目だけがぞろりと意識の闇に浮かび上がる。そしてその回りに、新たな人影が形作られている。…黒い鞄のような銃を持ち、古い舞台衣裳のようなドレスを着た、恐ろしく美しい、正体不明の……。

 女にそれを想起させたのは、その目だろうとディディエは踏んでいた。

 義弟が電話で話しているのを背後からちらりと観察する。微妙な仕草や雰囲気で、相手が、自分の義理の再従兄弟であることが判った。アベルではなく、その兄のルイ=クロードの方だ。自分には不釣り合いな晩餐会の席で、幾度か顔を合わせたことがある。

「はい。…はい。……そうですよね、ええ。……では」

 にこやかに会話を終えたエティエンヌが受話器を置くのを待って、ディディエは声をかけた。「なんて訊いたんだ」

「弟のドッペルゲンガーに心当たりは、と」

 ディディエは少し微笑んだ。エティエンヌは「当然ですが、何も知らないと。アベルも――ここ数日は演奏会で、ウィーンにいるそうです」

「だろうな」

 エティエンヌはディディエの手元に目を落とし、目で許可を求めてから、一枚の書類を手に取った。

「目撃した女性は、強盗犯――"クー・ド・グラース"の一員なのか、雇われた誰かなのかはまだわかりませんが――を女だと思ったそうです。恐らく痕跡や銃を撃てる力から考えて男性が女性の服を着ていた、というのが実際でしょうが、……」エティエンヌは物言いたげに華奢なおとがいに指を当てた。証言内容を反芻し、ディディエも深く息をつく。――"美しかった"。

「あれと似てるとはね」

 ディディエの言葉に、エティエンヌも首をかしげた。前髪が目にかかり、左手で直す。伏せがちなグリーンの瞳が、雪解けの近い湿原のように揺れた。

「それなら、普段から相当に目立つ人物なのではないでしょうか……」

 ディディエは目を閉じて首肯した。「あんなのがそうそういてたまるか」

「雰囲気が似ている、というのは案外当てにならない印象です。身長や歩き方など、全体的な姿格好の話になってくるので……」

「捕まえてみりゃ、全然似てなかったりするもんだからな」言いながらも、ディディエの瞼の裏にはあの黒い目が映っていた。たとえどんなに見かけがかけ離れていようとも、瞳の色が違ったとしても、あの黒々とした闇のような気配をもつ独特の目だけは、きっと確かだろうと思った。

「じゃあ、そろそろ。悪かったな、夜に」

 ソファを立ったディディエに、エティエンヌは驚いたようにわずかに眉を動かす。「もう少しいても……」

「いや。もう帰る」

 義兄が一度口にしたことを覆さないと知っているエティエンヌは、少し眉を下げて「わかりました。気を付けて」とだけ言った。穏和なピスタチオ・グリーンの瞳が揺れる。

 ――もっと長く、一緒にいてもいいのではないですか。

 ――兄弟なのに。

 伏せた睫毛の陰や唇の形から読みとれる思いに気づかないふりをしながら、軽く握手を交わす。玄関扉を出て、ディディエが背を向けるとき、義弟のほんの少し悲しそうな視線が伝う気配はいつまでも慣れない。

 この義兄弟の間に、いつもわずかひとすじ流れる朝靄のように、悲しみの残り香が漂っていることを、気づいている者は少ない。

 窓辺の彫刻のなめらかな陶器のランプを横目に、日が落ちた道を行く義兄の背を見つめるエティエンヌの脳裏には、黒々した夜の橋を渡っていく彼の幻影が見える。その橋の先は――エティエンヌにはけして見えない闇に閉ざされているように感じるのだ。

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