1話 こうして騙し騙しの一日が過ぎていく

 ――――初めて流れ星を見たのは小学生の頃だったか。


 夏休みの課題で出された自由研究の題材を探しに、妹の希望でプラネタリウムを体験しに行った日の帰り道。その日の夜は外食にすることとなり、母が会計を済ませている合間にぼんやりと夜空を眺めていた刹那、一筋の光が颯爽と弧を描いてみせたのだ。


 流れ星といえば、三回願い事を口にすればその願いが叶うというのは有名な話だ。確か、流れ星が天の神様にその声を届かせるだとか、流れ星が見えたときすらも願いを口にする強き志がその願いを成就させるだとか、そういう理由からきたものだったような気がする。なんともロマンを感じさせる話だが、願いが叶うというワードだけを切り抜くといささかチープなもののように思えなくもない。


 一生遊んで暮らせる金が欲しい、芸能界のスターになりたい、不老不死になりたい、超能力者になりたい、異世界に転生したい……目先の欲に駆られた願いを挙げつらえばキリがないが、こうしてとりとめもなく列挙してみると、どれもこれもロマンの欠片すら感じられない。もし赤の他人に聞かれようものなら、白い目で見られるようなものばかりだ。


 願いと呼べば聞こえはいいが、それはとどのつまり欲望に他ならない。自分が得をするという前提がある以上、他人からそういう目で見られるのは至極当然である。


  願いに準じた行動はいつだって自分以外に応えてはくれないものだ。しかも、不本意な結末を迎えることだって往々にしてある。理不尽だと嘆きたくもなるが、それ自体はありふれたものであるからして、否定しきれないというのが残念でならない。


 真っ当な正義を主張するほど嫌われ者になるように、思いやりの善意はなんとなくの悪意で塗りつぶされる。かの有名な聖女ジャンヌ・ダルクですら、その末路は言わずと知れたことだろう。幸福につながると信じた行動から生まれた結果は、いつだって悪辣な結末を招く。だからこそ、願いなんてものは軽率に口にしない方が身のためであり、浮足立った行動は避けるべきなのだ。


 例えばそう――――こんな風に戯言に耽るだけで終えてしまいそうな退屈な一日は今すぐに終わらせてしまいたいだとか、そんな独りよがりな願いはさっさとゴミ箱に捨ててしまうのが吉なのである。


 胸中にくすぶ憂鬱ゆううつな気分を紛らわせるように、ホワイトボード上の壁掛け時計へ視線を向ける。時刻は間もなく12時になろうかというところで、本日分の講義を終えて自習を命じた現国の教師は教壇の上からそれらしく辺りを見渡すばかりだった。


 他の生徒たちもその多くは暇を持て余しているようで、ノートに文字を書く音は一切聞こえてこない。代わりに聞こえてくるのはひそひそと雑談に興じる楽しげな声ばかりである。


 授業中の雰囲気としてはあまり好ましいものではないのかもしれないが、今日に限っていえばそうなるのも無理はないのかもしれない。なにしろ今日は先日に行われた体育祭の振替休日が明けた、翌日の登校日なのだから。


 ついこの間までクラス全体に満ち溢れていた熱意は余韻へと変わりつつあるけれど、それでも教室での話題は体育祭の一幕を取り上げたものばかりだった。うちのクラスは一年生ながら特に力を入れていたこともあり、授業時間で設けられた時間だけでなく自主的な練習を重ねていた程であったため、思い入れも強いのだろう。


 それが功が奏したのか紅白戦という名目においては負けてしまったものの、クラス別の学年総合順位としては第3位にまで上り詰めた。入学したばかりでまだ校風に馴染めていない、かつクラスメイト同士の関わりもまだ浅い状態であったにもかかわらず、ここまでの団結力を示したのだから、その達成感がいかほどであったかは言うまでもないだろう。


 かくして非日常的な時間は終わりを迎え、いつも通りの日常へと立ち戻ることになるわけだが……たかだか数日の休みでその昂ぶりが抜け切れるわけもなく、皆こうして騙し騙しに今日という一日をやり過ごしているのであった。


 ――――そうこうしているうちに正午を告げるチャイムが鳴り響く。日直のかけ声で起立し終了の号令をした後、生徒たちは各々昼休み休憩へと入っていった。


「おーい朝霧あさぎり! 昼休み早々で悪いけど、ちょっとだけ時間貰えないか?」


 机の上に広げていたノートを閉じ、筆記用具などの片付けを進めていると後方から聞き覚えのある声に呼びかけられる。作業する手を止めて振り返ると、呼びかけてきたいずみ恭介きょうすけが手を合わせたままこちらへ駆け寄っていた。


 マットブラウンに染められた髪と活き活きとした面立ち。日に日に高くなる気温と相まって、今日も今日とて暑苦しいとすら感じられるくらいにその表情は晴れやかだった。


「……その口上を聞くのにも慣れてきたな。その調子だとまた課題か? 泉」

「そんなところ。ぼちぼち自力で進めちゃいるんだけど、どうにも行き詰まっててさー」

「教えるのは構わないけど、中間テストまでもう2週間だぞ? 一応今日から試験勉強期間に入るんだし、そろそろ本腰入れ始めないと当日苦労するんじゃないか?」

「そうならないように、課題だけは日頃から真面目に取り組んでるんでしょーが。授業で頭抱えるより朝霧に聞いた方がわかりやすいからなぁ、仕方ない仕方ない」

「おまえがそんなことを言っていると教師が知ったら、涙で枕を濡らしそうだな……まぁ、そう言ってくれる分にはこっちもやりがいあるからいいけど」


 人に教えた分だけ自分自身がどの程度理解できているかを把握することができるため役得でもある。それにこうして課題の解き方について教えることは泉と話すようになったきっかけなのだから、邪険に扱う気なんてさらさらない。


 いずみ恭介きょうすけと知り合ったのはこの松籟しょうらい高校に入学した当初からで、初めは教室で出席番号順に座ったとき後ろの席にいたから挨拶を交わした程度のものだった。それからしばらく関わり合うことはなかったのだが、教師から返却された小テストの回答をしている時に『全然わからないから教えてくれ』と頼まれたことをきっかけに、毎週出される各科目の提出課題を時折教えることになった。


 それを兼ねて軽い雑談などもするようになり、今では合間合間に駄弁り合えるくらいの仲になっていた。人付き合いがあまり得意ではない俺にとってはそれだけでも十分に頼もしく感じられる。今日に至るまで俺が平穏な学校生活を送れているのも、クラスの中で高い発言力を有する泉と関わりがあるというのが理由の一つなのだと思う。


「ただ、余計なお世話かもしれないけど……どうせ聞くなら、榎森えのもりさんに聞いた方がいいんじゃないか? 勉強会を開く口実にもなるだろうし、その方が泉にとっても都合がいいかもしれないぞ?」

「ん? あー、確かにそうかもな。けど、今はお互いそういう話をする気分じゃないし、やるにしてもテスト1週間前とか根詰めてきた時にするよ。気遣ってくれてありがとな、朝霧」

「別に感謝されることなんかないよ。上手くいっているなら何でもいい」

「上手くいくかはこれからにかかってるからなー。今はまだスタートラインに立っているだけ、とりあえず付き合ってみようかって感じだから安心するには早すぎる。告白が上手くいったからって気を抜いてたらあっという間に破局まで一直線だ。ま、そうならないよう全力で臨むけどな!」


 キラキラとエフェクトが付きそうな笑顔で熱意ある宣誓をする泉は力強いサムズアップをしてみせる。先程から男子諸君の恨めしそうな視線が彼に向けられている気がするけれど、俺にとってはつい応援したくなるくらい微笑ましいものだった。


 ――――先日の週末に行われた体育祭を終えた直後。泉は同じ1年生の女子生徒、榎森えのもり紗也加さやかに告白し、見事成功を収めていた。


 榎森さんは女子バスケットボール部に所属しており、その腕前から早くもレギュラーとしての活躍を期待されている生徒だ。身長はおよそ170センチと女子生徒の中では比較的高く、同学年の男子とも半数近くは肩を並べるのではないだろうか。


 何事にも積極的に行動するタイプで、校内でも誰しもに声をかけては談笑していることから男女問わず人気が高いという。昼休みにもなれば、彼女の周りにはクラスを問わず多くの生徒が詰め寄っているらしい。


 もっとも、実際に見かけたのはほんの数回で榎森さんについての情報元は全て泉経由である。えらく他人行儀な表現しかできないのはそのためであり、今後も俺自身の見解が深まることは恐らくないだろう。それを残念に思うことはないし、もっと知りたいだなんて欲が湧いてくることもない。


 ニュースで報道された有名人の結婚報道や不倫騒動のように、直接的に関わりようがない情報というものは当事者以外にとって有益なものとなりえない。初めから蚊帳の外であるのなら、知らぬ存ぜぬというのが一番丸く収まるのだ。


 しかし、そんな考え方が一般論であるはずもない。馴染みやすく活発な性格に加えて、運動部故に絞られたウエストに制服の上からでも著しく存在を主張する胸元、そして喜色満面の笑みを併せ持つというのだから、学校の中ではちょっとした有名人である。

 彼女の魅力に惹き付けられ、仲良くなりたいという女子やお近づきになりたいと募る男子が溢れるのは自明であった。


 泉恭介もまた、榎森さんに一目惚れした男子の一人だったようだ。泉はサッカー部に所属していることもあり、運動部つながりで接点はあったらしい。彼もまたサッカー部の中では期待の新人として注目されているため、境遇が近いところもあるのかもしれない。


 どういう経緯で彼女との関係を深めたのかは知らないが、激しい競争を勝ち抜き晴れて交際することになったというのだから、それはとても喜ばしいことだと思う。


「ていうか、そういう朝霧の方こそどうなんだよ? 入学してからもう一ヶ月以上経つんだし、流石に気になる女子の一人や二人くらいはいるだろー?」

「気になる女子ねぇ……」


 上の空に呟いてそれらしく辺りを見渡したところで――――この場にいない、一人の女子生徒の姿が頭をよぎる。


 ……彼女は今日も、あの抜き身の刀のような冷たい眼差しをしているのだろうか。あまり思い出したい光景ではないのだが、ここ最近目の当たりにする頻度が増えているせいか、嫌でも鮮明に思い描けてしまう。


 重みを増していく憂鬱な気分を排出するように、思わず大きなため息を漏らしてしまう。そんな俺の反応を見て泉はきょとんとした顔をすると、してやったりといわんばかりにその頬を緩ませていく。


「お、何その意味ありげな感じ。やっぱり思い当たる節があるんじゃないか? うちのクラスの女子? それとも他のクラスの方か? 恥ずかしがってないで正直になれよ、朝霧~」

「あ、いや。今のは別にそういうのじゃなくて…………おい、突くなやめろ鬱陶うっとうしい」


 茶化すように肩を小突いてくる泉の手を軽くあしらう。そんなやり取りすら泉にとっては愉快でならないのか、悪びれる様子もなくケラケラと笑っていた。


「そう照れるなよ。つーか真面目な話、今の朝霧見てるとさー、正直もったいないって感じるんだよな。せっかくのスペックを生かせてねぇっていうか……この前の体育祭じゃ徒競走で難なく1位取ってたし、運動はそこそこできるほうだろ? 成績は中間テストが終わってみなきゃわかんねぇけど、このクラスの中じゃ多分上位に食い込むだろうし。

 普段がおとなしめだから初見じゃ声かけづれぇだけで、身なりはしっかりしてるし不潔な印象があるわけでもないしなぁ。もっとこう……アクティブな一面を前に出していけば、全然ワンチャンあると思うんだけどなー」

「……いつになく褒めちぎるなんて、暑さに頭でもやられたか? それとも、自分を見習えっていう新手の惚気のろけか? 休み明けからお熱いようでなによりだ」


 そもそもおとなしいだなんて評価は俺に合わないだろうに。覇気がないとかやる気がないとか、そんな風に罵られた方がまだしっくりくるというものだ。罵るだなんて表現をしている時点で俺も暑さで頭がやられているのかもしれない。おまけに恋愛脳の相手なんざしていたのなら、悪化するのは当然だ。


「ちげぇよ! ……ったく、真面目な話って言ってんだから少しは素直に聞いとけよ。でなきゃ、せっかく巡ってきたチャンスをふいにすることになるかもしれないぜ?」

「はいはい、そんなジャックポットが巡ってくることを期待しておくよ。で? 聞きたい課題ってのはどれなんだ。昼休みは短いんだから、さっさと渡してくれ」


 脱線した話を軌道修正しようと、いつも受け取っているわからない問題リスト(泉がそう呼んでいるメモ帳のこと)を渡すように手招く。泉はわざとらしくふてくされていたが、すぐさま何事もなかったかのように笑ってみせると白シャツのポケットから見覚えのあるメモ帳を取り出した。


「ほんと、いつもサンキューな。明日から部活も休みだし、帰りにでもなんか適当に奢らせてくれ」

「ぜひともそうしてくれ。出来上がったらいつも通りコネクトに写真で送っておくよ、遅くても今日の夜までには仕上げとく。あぁそれと、午後の授業が終わったら直帰するから、この後にわからないところが出てきたらメッセージで残しといてくれ」


 受け取ったメモ帳を手にしたまま机に掛けていた鞄を持ち、そのまま自分の席から立ち上がる。


「りょーかいっ。 ……そういえば朝霧。昼休みになると時々いなくなるけど、いったいどこをうろつき回ってんだ?」

「うろつくだなんて心外だな、ただの気分転換だよ。毎日ずっと教室にいるのも退屈だしな、座り続けているのもそれはそれで疲れる」

「ふーん。ま、確かにずっと座りっぱなしっていうのもキツイわな。俺も朝から体がなまっててなぁ、正直ズル休みしようかギリギリまで悩んだくらいだし。 ――――さてと、それじゃ俺もお昼にするかね。またな、朝霧!」


 そう言って自分の席へと戻っていく泉を見届けてから教室を後にする。


 学食を利用する生徒たちは既に通り過ぎたのか廊下はそこまで混雑はしていないものの、立ち話に興じる人たちはちらほらと見受けられた。それらに目をくれることなく廊下を歩いていき、そのまま本校舎の外へと向かうべく階段を下りていく。


 一階まで下りた先にある出入り口を開けると、思わず顔をしかめたくなるほどの蒸し暑さに襲われる。5月も中旬を迎えようかというところではあるが、雲一つない晴天から降り注ぐ日の光はさながら初夏の訪れを感じさせた。


 暑いというわかりきった感想を口にしそうになるのをぐっと堪えて、再び足を動かす。学食の利用者が多く集まる食堂に背を向けて歩くこと数分、目的地である旧特別棟が見えてきた。


 旧特別棟は2階建ての建物で一階にはキャリア相談室、二階には図書館が配置されていた。しかし数年前に新しく建設された新特別棟の方へ図書館のみ移動することとなり、現在では1階の方しか機能していない。そんな場所へ日常的に通い詰める生徒などそうそう現れるはずもなく、今の旧特別棟に出入りする生徒はまずいないというのが実態なのである。当然、俺がそんな稀有な生徒であるはずもなかった。


 であれば何故そんな場所に足を運んでいるのかという話なのだが、用があるのは旧特別棟の二階に設けられている待合スペースである。


 ラウンドテーブルと一人掛けのソファが幾つか置いてあるだけの小規模な空間ではあるものの、一人で占有するとなれば十分過ぎるほどの広さだ。各階の階層が隔てられていないことから、空調が効いている1階と居心地の良さはさして変わらない。ようするに、疲れた心身を休めるのなら騒々しい教室よりも快適で都合がいいというわけだ。


 最近だと暑さのせいで教室のエアコンを稼働させる頻度が増えてきているのだが、その温度設定が加減というものを知らないのだ。なんであたりまえのような顔して冷房18度なんかにしているんだか……気温差が激しすぎて頭が痛くなってくる。本当に勘弁してほしい。


 こうして旧特別棟を訪れるのは今日のように気分が乗らないときか、午後の授業が移動教室である場合だ。後者は授業が終わり次第、荷物をまとめてから教室を出るようにしている。そして今日は振替休日の都合で月曜日の時間割であるため、どちらの条件も満たしているというわけだ。改めて思うが、こんな一日を一瞬で消し飛ばしてしまえたのならどれほど気が楽だろうか。


 そんな堂々巡りを繰り返しながら棟内へ入り、正面左側にある階段から二階へと上る。そしていつも座っている定位置に腰掛け、眼前のテーブルに鞄を乗せた。


「……気になる女子の一人や二人、か」


 押し寄せる脱力感に身を任せ、照明が点いていない白色の天井を仰ぐ。ゆっくりと沈んでいく意識の中で、ふと、教室でのやり取りを思い出していた。


 この松籟しょうらい高等学校に入学してから早や一ヶ月。クラスメイトの顔ぶれや関係性はだいたい覚えてきて、教室で顔を合わせる分には支障がない程度には落ち着いていた。誰とでも仲良く、なんて上手いことはいかないが孤立しない程度に馴染めているだけでも十分だろう。

 

 高校生にもなれば誰しも一度は恋愛に興味を抱くだろうし、その点については俺も例外じゃない。同級生の女子とささいなことから話すようになり、次第に仲を深めていって最後は愛の告白をする……そんなテンプレめいた妄想を思い描いたこともあるし、教室に向かう最中で通りすがりの女子生徒に目を引かれることも珍しくない。


 もっとも、そこから先に発展していく展開を経験したことは一度もないし、これからそんな未来が訪れることを期待しているわけでもないのだが。


 そもそも友人にしろ恋人にしろ、自分が今いる環境をより良いものへと変えたいがために求めるものだ。悩みを抱えるどころか、むしろ快適とさえいえる今の環境に不満なんてあるはずもなかった。だからこそ、それ以上の高望みとする意欲というものがどうにも湧いてこないのかもしれない。


 問題も確執も存在していない、平穏にただ過ぎ去るだけの毎日に文句のつけようなどあるはずがないし……それは壊してはいけないものだということを、今は正しく理解しているつもりだ。何にも手を加えず、何にも執着せず、あるがままの現状を維持する。それこそが、今の俺にとって最も優先するべきことに変わりはない。


 ――――だからこそ、彼女の振る舞いが気にかかっているのかもしれないが。


 とりとめもなくそんなことを考えていたところで、先程上ってきた階段の方から僅かに足音が聞こえてくる。途切れることなく続くその音は段々と近づいてきて、はっきりと聞こえるようになった途端にその音は忽然と消えてしまった。


 ……噂をすれば何とやら、というやつなのかもしれない。

 内心そう呟いて、天井を仰いだまま階段の方を流し見る。


 そこに立っていたのはまさしく、先程まで思い浮かべていた女子生徒――――夜宮やみやかすみだった。

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