殺し屋である滝戸左膳が盗賊だと教えられ、斬ったのは伊賀者の忍者だった。はからずもおこなってしまった忍者殺しは贋金製造で打ち首にされた父親の真実に繋がっていき――
ハードボイルド時代劇という分野があります。
木枯し紋次郎や鬼平犯科帳、必殺仕事人等、長きにわたり視聴者の心を捉えて離さない重厚なる時代劇の世界観。それらと同じにおいを漂わせた小説にまさか、カクヨムで出逢えるとは。カクヨムの底知れなさをあらためて感じています。
忍者、殺し屋、師弟、贋金、そして錬金術。時代劇が好きな読者ならば、かならずや刺さる要素がぎゅっと詰めこまれた「きつね観音逆めっき」
これを読まずして、カクヨムは語れません。